マイケル・マン監督 『パブリックエネミーズ』

d0109373_1185367.jpg 『byebye, blackbird』

モタモタしていましたら地元上映は今日までというので、慌てて見てきました。お客さんは私を含めて5人でした。
74年公開の作品は未見ですが、ウォーレン・オーツは顔立ちも似ていました。
でもデリンジャー本人は立ち居振る舞いが紳士的だったという説もあるからか、J・デップはスマートに演じて魅力的な銀行強盗ですこと。

手持ちカメラなんでしょうか、揺れる画面が緊迫感を生みますね。
画面はデジタル独特の鮮明で美しい絵です。
果樹園の緑や窓から差す光などの、太陽の光が眩しい。
反対に夜の場面では、デリンジャーが街道沿いの公衆電話で通話する場面や捜査官がバーの電話で話す場面はざらつかせた画像。
マスコミが殺到して捕えられたデリンジャーを写そうと焚かれたマグネシウムの閃光や、濛々と立ち込める煙で出来上がった画面は印象的でした。
緻密な構図になっていて、悉く‘絵’になります。

不敵な表情の続く中、銀行を襲撃中に仲間が警官を撃ってしまった時に一瞬見せる表情や、追い詰められた絶望の表情に衝撃。人間デリンジャーが突き刺さります。
末路も知ってはいても哀しい。
最期にメッセージを残していたことになっていて、なんともラブストーリー。
その場では、聞こえなかったとパーヴィス捜査官にも教えずM・コティヤール演じたビリーにだけ伝えた捜査官を演じたスティーブン・ラングが巧いんです。ですので、ドン・フライが邪魔(笑)。
あの強面で、遺言を教えにわざわざ訪ねて来て、言っただけでさっと起ちあがって去って行くんです。

『ヒート』のマン監督なので銃撃戦も迫力。凄いです。
特にトミーガンの音が・・・凄すぎます。
ライフルの音もズシンとお腹にきます。

最後に捜査官や関係者の、その後が紹介されています。
クリスチャン・ベイル演じるパーヴィス捜査官は、その後自殺しているんですね。どうしてなんでしょう。

by august22moon | 2010-01-22 02:20 | 映画 | Comments(0)