桜色の雑記帳

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出会った本、映画の感想。日々のこと。

中村義洋監督作 『ゴールデンスランバー』

d0109373_231581.jpg主演の役者さんと共に原作のイメージにぴったり の配役に、見てみたくなって行ってきました。
平日なのにロビーは観客が大勢いるなと思ったら『アバター』人気でした。

面白かったです。
個人的に、巧い役者さんが揃って演技が堪能できれば、原作の弱い部分も許せちゃう。
原作の納得しにくい(特にセキュリティ-ポッドの存在)部分はカットされていましたし。
一旦遡って事態を説明する展開は、テンポが崩れる気がしましたが、未読の場合はナルホドーと楽しめるでしょうね。
テーマ曲ともなる「ゴールデンスランバー」は斎藤和義さんが歌っていますが、ポールの声で聴きたかったです。







まず、堺さんが気が弱くて誠実で聡明な男という青柳役にぴったり。
観客が感情移入しやすいですね。
父親役の伊東四郎さんのガンコ親父ぶりなんて傑作。「(無実だと)信じたいんじゃない、知っているんだ」と報道陣相手にタンカをきるとこなんか、痛快。
やっぱり出ていたかーな香川照之さんの、イチゴじゃない警察庁の佐々木の冷徹さが怖い。
巧いですね。流石です。
この役柄が圧倒的じゃないと青柳の恐怖が成り立ちませんものね。
永島さん演じるショットガン打ちまくる小鳩沢も、不敵に笑ったり超人的に描かれていて面白い役柄になっていました。
民家と民家の狭間でも構わず左手にパッと持ち替えて打っちゃう。むちゃくちゃだわ小鳩沢。

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誰が演じるのか実は気になっていた連続殺人犯の三浦役。
濱田岳さんが演じると知って期待していました。
『アヒルと鴨~』でも巧かったですし。彼の魅力を知ってる監督でよかった。
原作に表現されている「中学生じみた顔つき」を思い出しました。まんまですわ濱田君。
最期は原作と違って「びっくりした・・・」と呟くんですが、直後ふつっとスイッチがOFFになったかのように事切れた表情は、撃たれていたのに平然と動いていられた男らしい巧い演出と思いました。

冒頭のエレベーター場面はエピローグと重なる演出にしたのは原作にはないものでしたが、これも良かったです。

樋口晴子の夫役で大森南朋さん。エレベーターから出て歩いて行くスーツの後ろ姿がきれいでつい見惚れてしまいました。

by august22moon | 2010-02-02 02:20 | 映画 | Comments(0)

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