2011年 02月 02日
ロベルト・シュヴェンケ監督作 『RED / レッド』
かつてCIAのエージェントとして活躍したフランク(B・ウイリス)。引退した今では独り静かに暮らし、互いに顔も知らない役所の年金担当のサラと電話で会話することが唯一の楽しみ。そんなある日、家に武装集団が侵入。難なく一味を仕留めるが、政府に全て監視されていたためサラの身の危険も察知し彼女を救い出す。そして元上司ジョー(M・フリーマン)に一連の原因を調べさせると、フランク他9人の名が記された暗殺リストを発見。そのリストにも挙げられ、同僚で宿敵でもあったマーヴィン(J・マルコビッチ)にリストを見せると、10名は中米グアテマラでの特殊任務の関係者たちだと判明する。やがて元MI6の名狙撃手ヴィクトリア(H・ミレン)のもとに集った彼らは、黒幕が政府と癒着した軍需企業だと知り、怒濤の反撃に転じる。
「映画の日」ということもあって、遅い時間でしたが多くのお客さんが入っていました。
もう、むちゃくちゃ面白かったです。火薬、弾丸の量が半端ないド派手なアクション映画でした。
コメディ要素も交えて作られているので、あれだけ撃ちまくって大爆発させているのにも拘わらず、まったく凄惨さが無い。痛快な作品でした。
J・マルコビッチのクレイジーさが、もう最高に可笑しいかったです。
決めるところは決めてカッコいいんですけれど、概ねコメディリリーフ。
人体実験されていた後遺症なのか偏執狂的なところがある為、後ろを歩いていた女性に尾行していた銃を持ってると突然詰め寄るのをフランクに宥められるんですが、でも結局この感は当たってたり。
ヘリが飛んでるだけで警戒して再び同じ機種のヘリが現れたとポケットから先の機種を書きとめたメモを出すんですが、それがくしゃくしゃな上に字が汚いらしく、フランクも覗きこんで、7?4って書いてあるんじゃないか?あ、4?なんて惚けたやり取りしてたら、そのヘリから銃撃されて。
やっぱり冴えてるんだ!となるんです。
ヘレン・ミレンが、またカッコよくて。
英国式アフタヌーンティーでもてなすところなんて優雅なんです。
(この写真で気づいたんですが、クリスマスが近い時期なのでテーブルにはお花ではなく松ぼっくりが飾られていたんですね。やはりクリスマスの災難=ブルース・ウイリス。)
優雅なんですけど、
ヘックラー&コッホのMP5Kも
ブローニングのM2ヘビーバレルも
瞬きもせず撃ちまくっちゃう。
全員が、無理してがんばっちゃってる感じはまったくなく平然とやってるところが、痛快なんですね。
原作のグラフィックノベルの味わいを残した編集も面白くて、7-80年代TVのスパイドラマみたいなスマートでライトな感覚が楽しめました。