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静岡『小林賢太郎 LIVE POTSUNEN2011 THE SPOT 』28日ソワレ観劇

静岡『小林賢太郎 LIVE POTSUNEN2011 THE SPOT 』28日ソワレ観劇_d0109373_0265126.jpg風が強い一日。
小林賢太郎さんの公演を初体験。
少しアレンジされた再演だそうで。
















静岡『小林賢太郎 LIVE POTSUNEN2011 THE SPOT 』28日ソワレ観劇_d0109373_0275853.jpg会場は静岡コンベンションアーツセンター。
愛称はグランシップで船の形をしてます。

















静岡『小林賢太郎 LIVE POTSUNEN2011 THE SPOT 』28日ソワレ観劇_d0109373_0315115.jpgこっちが舳先。



















静岡『小林賢太郎 LIVE POTSUNEN2011 THE SPOT 』28日ソワレ観劇_d0109373_0333898.jpg中ホールといっても、かなり大きなハコです。コクーンよりちょっと大きい。
760席の8割方埋まっていて(後方席が空いている程度)、平日であることと昨今の状況を鑑みてもその人気のほどが伺えます。
小林さん、静岡生まれということだからかラーメンズでも結構来てくれてたんですが、『TEXT』をTVで観てこれは凄いと興味を持って以来、本日ようやく観ることが出来ました。







『ボジョレーの勘定があわない / 糠床にバファリン』

舞台奥に本公演の上演地が書かれた白い幕。ここに薄くライトが当たったまま、シルエットで登場するところがまずかっこいい。いや「かっけー」。
ちょっと肘を動かしながらね。

「けん玉と井戸」 「一坪王国の王様」 「アナグラムの穴ぐら」 「線上の手男」 「ない慣用句」 「怪獣のお医者さん」 「閏人」 「ひみつぼ」・・・かな?
順不同です。タイトルも、「アナグラム~」「線上~」「ひみつぼ」以外はワカリマセン。こんな感じのタイトル。

地元ネタを挿入するのがお約束らしく、「けん玉」の場面で劣化した部品を買いに「ジャンボエンチョー行くか」。
「今日は富士山が見えてテンション上がってるんだ!」
王様の場面では壁面の黒いパネルを図や記号に組み替えるところで「これヤマハのアップライトピアノ」。
逆を向いて空間で「これカワイのクリスタルピアノ(透明だから)」とやって勿論場内爆笑。
(めちゃくちゃに弾いてみせて、「男子はちゃんと歌ってくださーい」)

ステージにテープを貼って、この一坪で出来ること、として自分の王国を作ってみせます。
国歌、国旗など象徴を決めようと王様。
国技も決めようと思案するんですが、そこで出て来るのが‘男子自由形’。
男の子は自由ってことですね。制約がないと。
「ランドセルを前に背負って上履きを両手にはめて、無敵!」。
「鳩の群れの中に飛び込んでゆく。」
男の子がよくやるってことですね。

そして、国花や国鳥などのように国獣もあるんだいう話。
中には国内に生息していない動物や架空のもあるんだそうです。ならば「東の端(?)の国もドラえもんにすればいいのに」。王様、我が国の国獣は「象がいいなー」。「国鳥は最初に(この一坪に)飛んで来た鳥にしよう。」
因みに国の石もあるそうで、日本は水晶なんですって。
国の虫があってもよさそうなのに無い。なのに国菌はあるんだって「麹だそうです。要るかー?」確かに。
で、アジア諸国を巡ってお土産買って我が国で展示し博覧会をやろうと王様は旅に出ます。
そこへなにか鳥が・・・「ええ~鳩ぉ~?」とガッカリの王様、先の‘男子自由形’でやった鳩の群れの中に飛び込んで鳩を飛び散らせるのをやって場内爆笑。
こうゆう風にネタをループというかリンクさせるんですね。
ここまでが前篇で、後に後編と分かれて演じられます。

「怪獣のお医者さん」でもそのループが使われているんですが、これがシュールで面白い。
思わず観客も唸る展開。

「ない慣用句」では、「ボジョレーの勘定があわない」「糠床にバファリン」などなど・・・。
紙芝居風に紹介。このあたりバカリズム的でやりすぎない感じが好きです。

「うるうびと」はうるう年に生まれた人の話。なにをやっても余って仲間からはじかれてしまう運命まで持ち合わせてしまった、もの哀しいお話しです。
最後に五十音のカードで見事にアナグラムを創り上げ、「よかった。ひとつも余らなかった。」。
笑いの連続にこれを挟んで一驚させるセンスが素晴らしい。

で、再び王様。それまで登場した小道具を置いたテーブルを前に寄せ集めて・・・。
見事な影絵の誕生に場内、感嘆のため息。
この絵が見事ということだけでなく、度々使うリンクさせる笑いで終わらせて見事。

カテコで2度出た後、客電が点くと拍手が手拍子に変わりスタオベ。
オールスタオベです。
上着を脱いで出てきてくれました。それも2度も。
「まぁ、出てきても何にもしないんですが・・・(笑)」
大変な震災の後でもあり、「こんなお笑いを(と言って口元を隠し)・・・やっていいのかと思いましたが、やって良かったです。だって(客席を指して)みんな来てくれたもん。」に拍手喝さい。
「平日なのに(笑)」。
とここらで、ケータイが鳴ったら、「あ、出てください。この後の吞み会の誘いかもしれないし。経済回していきましょう。」にまた場内拍手喝さい。
「アンケートも書いてくださいね。僕もスタッフも楽しみにしています。みんな書くものは持ってますか?(会場を含み笑いで見回す)。」
義援金の受付もしていますので宜しくお願いしますとも。
Tシャツの売上一部が寄付されるそうです。
「長くなりました。きょうはありがとうございました。」

そして2度目。「なんかスタッフに賢太郎さんお客さん呼んでますよ言われたんですが、なんか笑い声が聞こえて・・・」とこれは2度目に出てきた時だったかな?
そして「こちらの知事(静岡県川勝知事)と僕が似ているそうで・・・。今度お笑いで対決してみたいと思いますんで、誰か言っといてくだ、さいっ。」
そういえば確かにちょっと似たお顔立ち。

構成の緩急の付け方が巧みで、ニヤニヤ笑わせておいて爆笑ネタをやり、ホロリとさせる意外な落ちを入れて観客をすっかり掴んでしまう。
ひとが可笑しいと感じるポイントを熟知していて、練り上げられた部分にワザとアドリブを混ぜることで尚更の笑いを誘えることが判っているんですね。
トランプもマイムも仕草がきれい。
この様子の美しさが知的な舞台をまた創り上げているんですね。
コントとカテゴライズされるようですが、上質で洗練されたパフォーマンスでした。

静岡『小林賢太郎 LIVE POTSUNEN2011 THE SPOT 』28日ソワレ観劇_d0109373_312539.jpgこれはチャリティーのピンバッジ。
500円。
いろいろ種類があって、どれにしていいか分からなくって。
とりあえずラーメンズと入っているのにしました。















静岡『小林賢太郎 LIVE POTSUNEN2011 THE SPOT 』28日ソワレ観劇_d0109373_3161273.jpg「よかったら、また来て下さい」の言い方もいいなぁ・・・。
スマートでスタイリッシュで。
もうね。なんか、全てが素敵。

彼の周りだけ空気がきれいって感じです。

Commented by りのん at 2011-05-01 14:05 x
初めまして。小林賢太郎さんのファンの、りのんと申します。
『小林賢太郎 静岡』と検索して、こちらの記事を拝読させていただきました。

私は、『THE SPOT』29日の公演に行きました。
小林賢太郎さんの作品を拝見するのは初めてでした。
面白くて不思議で、とても楽しかったです!

レポートするのがお上手ですね!
カーテンコールは29日も同じような感じでした。
国獣のお話は、29日は「ピカチュウに」とおっしゃってましたよ(笑)。
やはり日によって違うのですね。

大変楽しく拝読させていただきました。
ありがとうございました!
Commented by august22moon at 2011-05-02 01:17
りのんさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

ほんとうに楽しい舞台でしたね。
笑わせるだけでなく、心に響きましたよね。

千秋楽に行かれたんですね。
もう一回観たいと思って諦めたので羨ましい!

ピカチュウも可笑しい!爆笑だったでしょうね。
by august22moon | 2011-04-29 00:02 | 観劇 | Comments(2)

出会った本、映画の感想。日々のこと。


by august22
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