ダーレン・アロノフスキー監督作 『ブラックスワン』

d0109373_21354054.jpg昨晩からの雨が降り続いて肌寒い公開初日になりましたが、女性客を中心にお客さんが入ってました。

TVや雑誌等で紹介されているストーリーを知って、あまり気乗りのしないサイコスリラーでしたが、時間があったのでなんとなく見てしまいました。
「白鳥の湖」は単にモチーフとして使われているに過ぎず、バレエの型以上に叙情的に演じることを要求された優等生の女性が精神的に追い詰められて不安神経症から強迫性神経症にまで陥ります。
この症状が悪化してゆく描写が、最初(軽度)の内はミステリタッチで面白いのですが、徐々にグロテスクにエスカレートしていくんです。
もちろんニナ視点で描かれるので、見ていて辛い。
怖いを通り越して。






ニナは、元から神経症的な傾向があるという設定なんですね。
自傷行為ほどではないけれどストレス性の癖があったり。
密かにライバル視してしまうダンサーがいたり。演出家はといえばこれがまた辛辣だし。
家に帰れば自分が諦めた夢を託して溺愛する母はいるしで、これはちょっと過敏な人間なら参ってしまうだろうという環境。
この母親の溺愛ぶりも異常なほどで。部屋は花模様の壁紙で、ぬいぐるみが置いてあるし、内鍵も付けさせない。洋服も着せてあげるし、寝る時は「白鳥の湖」のオルゴール掛けるしで、いつまでも子供扱い。

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不安に苛まれる中、現れたのがミラ・クニス演じるリリーなんですが、このミラ・クニスの瞳がまた煽情的で強いので、「代役やるように言われた」なんて平然と言われたら確かに不安掻き立てられそうです。

バレエ経験もあるナタリー・ポートマンが1年特訓してニナ役に挑んだと謳われ、確かにがんばっています。
どうしても、やはりプロとは腕の長さも違うなぁ・・・と、ついついポール・ド・ブラで比べてしまうんですが、これは技術を見せる映画ではないと訴えるがごとくバストショットや顔のアップが多かったです。
オディールのクライマックスでは、グランフェッテも32回転は流石に回らなかったけれど、そこは鬼気迫る表情で技巧を越えていました。

『フラッシュダンス』でジェニファー・ビールスがダンスダブルを使ったことを問われ、私はダンサーではなく女優だからと答えたのも然りと、改めて納得しました。

d0109373_23241193.jpg公開初日のプレゼントなのかな?
入る時に上のポスターを頂きました。
黒いリボンとはさりげなく凝ってますね。













予告編で『X-MEN ファーストジェネレーション』。J・マカヴォイ・・・出ちゃうんですね・・・( ´△`)アァ-

マット・デイモンの『アジャストメント』は早く見たいですー。
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by august22moon | 2011-05-11 23:55 | おいしいもの | Comments(0)