2011年 05月 28日
ジョージ・ノルフィ監督作 『アジャストメント』
原作がフィリップ・K・ディックの短編なのでテンポよく進んでいきます。もちろんハッピーエンドで。
マット・デイモン演じるデヴィッドが上院に立候補していて、巧みな話術で人気があって将来を嘱望されるも肝心なところでいつもスキャンダルが持ち上がって苦戦を強いられます。
若き政治家役って初めて見ました。流石に姿勢から仕草からいかにも政治家、なんですが、独特の作られた笑顔よりも、一転して悩み愕然とする姿のほうがマットには似合いますね、やっぱり。
P・K・ディックらしい管理社会のメタファーがテーマで、
運命を操作する集団‘調整班’(ADJUSTMENT BUREAU)なるものが存在して、人間社会に度々介入して歴史を‘調整’しているのだと告げられます。
つまり、デヴィッドは今後の重要人物だということなんですね。
こんだけ苦戦しているのに!?と俄かには信じられなくて。
しかも彼女はネガティブな影響を起すファムファタールだなんて妨害されて。
デヴィッドが「君たちは天使か!?」と尋ねるんですが、いやもう神クラスな強引さ。
既に決まっている運命通りに進ませるために調整される事から抵抗する戦いが繰り広げられますが、それもまた運命ではなかったか、と結ばれます。
調整班が時空を自在に移動する方法が面白くて。これがこの映画の見せ場ですね。
これ絶対ドラえもんの道具で言わないでほしいですわ(笑)
私、単純なんで今後一回は左に回すと思いますです。
帽子と水の意味も面白かったです。
ポスターもですが、度々クラシックなサスペンス映画らしいショット。
派手な娯楽大作にせず小気味よい小品に仕上げていたのがいいと思いました。
もう、マット大好きなんで、早く『トゥルーグリット』観なくちゃです。
また『X-MEN ファーストジェネレーション』の予告編が流れました。
・・・マカヴォイの「this」の ð の発音が好きです。
あのテーマ曲と共にご覧ください。
妹がセブンさんで見つけまして、朝は躊躇したんですが帰りに寄ったら残り少なかったので、つい手が出てしまったようです。
仁先生考案っていうのが可笑しいですね。
玄米もゴマもちゃんと入っていて美味しかったです。