2011年 06月 23日
熊田千佳慕・絵 『おやゆびひめ』
もう少し社会派小説かと思っていましたが・・・。
「魔法使いにもらった花の種」
さて。この絵本はだいぶ前に見つけた『おやゆびひめ』。
子供の頃読んだ絵本が、廉価版にも拘わらず20年以上再版され続けていたのが嬉しくて懐かしくて購入していました。右が裏表紙。現在は絶版だと思います。
ある日TVで見覚えのある絵が紹介されていました。
この絵本の挿絵画家さんと同じじゃない?と取りだしてみて、初めてこの挿絵画家さんが熊田千佳慕さんという有名な方と知りました。
子供たちが見るのに「うそはいけない」を真情とされ、草の上に腹ばいになってじっと昆虫や草花を観察しているようすが、昨年のNHK「日曜美術館」でも紹介されていました。
ボローニャ国際絵本原画展2回入選。「生きている」と絶賛された細密画家です。
遠くの山並みまで描き込まれています。
昆虫や植物の活き活きとした細かさは言わずもがなですが
シルクタフタやベルベットの生地の質感も素晴らしい。
文もとてもいい。贅沢な絵本です。
「いつまでも
たのしくくらしました。」
とさ。
これも同時に購入していた懐かしい絵本。
同じ育児絵本シリーズ「きんたろう」。
県内の伝承なので買い与えたんでしょうね。
こちらは画家の松田文雄氏の優しい目が印象的な挿絵。
美味しそうーと言ってた憶えがあります。