桜色の雑記帳

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呉 美保監督作 『オカンの嫁入り』 wowow放映

d0109373_1661870.jpg呉 美保(お みほ)さんという方の監督作品。10年9月公開。
原作は咲乃月音さんというかたの小説で、第3回『日本ラブストーリー大賞』のニフティ/ココログ賞受賞作なんだそうです。

大竹しのぶさん演じる余命幾許も無い母親・陽子が年下の男性・研二と突然結婚すると言いだして娘が困惑する、というあらすじだけ知って見ました。
宮崎あおいさん演じる月子のトラウマや桐谷健太さん演じる研二の人柄の描き方がとても良かったので、母親の病気というもうひとつの主題は無くても、昨今流行りのハートウォーミングムービーとして充分成立するんじゃないかと思いました。
自分が、もうそうゆうのでいいよって感じるのかしらん。









月子は、異動して来た男性社員にストーカーされた上に、男性のほうを擁護する会社側によって被害者でありながらリストラされるという、理不尽な扱いを受けたショックも重なって外出恐怖症となっています。
この女性の心の問題だけを主題としたほうが、母親との別離という安易なお涙頂戴モノにならずに済んだのにと思いました。
大竹さんの巧さを持ってすれば、実は末期がんを隠していたなんていう悲劇はなくても、娘を立ち直らせようと自らの生き方を持って示す母親の姿は表現できるでしょうに。
実際、克服しようと踏み出すために二人で電車に乗る場面は、強く訴えるものがありました。
宮崎さんこの映画一番のいい笑顔でしたし。
病気の進行を描かなかったのはまだ良かったかな。

研二という男も、いじらしいほどに人が良くて不器用で、頑なな月子の心を解す力のあるキャラクター。
桐谷健太さんが適役。
素顔のキャラが得をしていて、他意の無さが伝わり易い。


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この映画で最も気に入ったのは、生活感ある部屋のようす。
濡れ縁に靴脱ぎ石なんかがあるレトロで温かみある下町らしい家を可愛いおしゃれ小物で飾っています。
ダイニングテーブルはあるけど、冬なので炬燵で食事するんですね。
また、絵沢萠子さん演じる隣りの大家さんの家の混沌ぶりが良い味なんです。
タイガースのペナントまで飾られてました。
ゴミ箱のビニール袋を洗濯バサミで留めてあったり。
布団叩きが茶箪笥に掛けられてるんです。炬燵入ったままそれ使って何か引き寄せるんですよきっと。マンガ『るきさん』と同じー(笑)
コテコテな大阪のおばちゃんで、一人暮らしで肘掛付きの座イスで炬燵に入ってるんですが、折り込みチラシでゴミ箱折ったり、TVにツッコんだり。
庭繋がりの母娘の家へ煮物をちょくちょくお裾分けに来るんですが、「~の炊いたん食べるか?」と言いながら茶の間にひょいっと入って来る。
関西弁の「~の炊いたん」というのは響きが良いですね。

食事の場面がやたら多くてお腹すいちゃった。



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10日は月蝕。見られるといいな。
(これは5時過ぎの木星とお月さま) 
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(10時ちょっと前の木星の移動っぷり。)

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by august22moon | 2011-12-05 23:34 | 映画 | Comments(0)

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