出会った本、映画の感想。日々のこと。

by august22

トレヴァー・ナン監督作 『Twelfth Nights;or What You Will』

十二夜 [DVD]

東北新社



偶然隣り合わせた方が薦められていたサー・ベン・キングズレーのclownが見たくなって。
でも、DVDを見たわけではなくて、YOUTUBEに投稿されていたのを見ました。
全編見られるんですね。今時は。おばさんビックリです。

脚本もトレヴァー・ナン。
ヘレナ・ボナム・カーターがオリヴィア。
ナイジェル・ホーソーンがマルヴォーリオ。
ヴァイオラ役はイモジェン・スタッブスという女優さんで監督夫人。
外国人女性は丸顔でさえなければ男役もやり易いですね。

鋼太郎さんが「懐が深い」と仰っていましたし、どこかの劇評家も「もう充分代価は払ってあるのだから」とも言っていたとおり、どんな自由な潤色をしても揺るがないもので。
そこで演出家の特徴が楽しめるのですが、この作品はそれほど遊んでいませんでした。
役人の帽子など衣装は独自なデザインでしたけど。
突然参加するフェービアンは、館の庭でクリケットしてるトービーとアンドルーの側で庭掃除してました。
マルヴォーリオはお気の毒すぎる最後。体制の比喩とはいえ。そんなに嫌われてたの?って感じ。

冒頭に船が難破して双子兄妹が生き別れになる場面も作られていて、イリリアに漂着したヴァイオラたちが役人たちから逃れて洞窟に隠れます。
で、面白いのが、道化が崖の上からそれを眺めているんですね。
だから、男装してシザーリオになったヴァイオラがオリヴィア邸を訪ねて来た時に手を引っ張って顔を引き寄せたりするのや、オーシーノーとシザーリオが彼の元へ来て歌を所望する時の目つきも、全て見通していると言う意味に見えます。

ベン・キングズレーの目の強さで、全てをフラットな目線で受け止める以上に、神様目線。
天使かもしれない。

ラストの唄声も甘くて素敵。
断崖をふわふわと漂うように「With hey, ho, the wind and the rain,」と歌いながら去って行くんですが、「everyday・・・hahaha・・・everyday」と笑いながらカメラ見たりするんですね。
アイルランドあたりの音楽みたいな曲になっているのも風景に合ってました。

コーンウォールの風景が美しくて素敵。
セント・マイケルズ・マウントもロマンチックに映っていました。

by august22moon | 2012-01-20 23:45 | 映画 | Comments(0)