キャメロン・クロウ監督作 『幸せへのキセキ』

d0109373_1956724.jpg「20 seconds of insane courage」

邦題がイマイチですが、原題「We Bought a Zoo」では難しいのかな。
ハートウォーミングな実話なので、長閑に進んでいくし、アクシデントも想像がつく展開です。
それでもマイナスからのスタートに奮闘する人々の姿は清々しいですし、それにやっぱりマットが悩んだり涙したりする姿は胸に響いちゃうんですよね。ですから動物苦手なのに見ちゃったわけで。
・・・why not?(笑)

冒頭で、突撃レポーターのベンジャミン・ミーの仕事振りが出て来るんですが、これが傑作。
興奮気味に過激発言する第三国の指導者に「で、好きな映画は?」
指導者間髪入れずまさかの返答「トイ・ストーリーだ」。
部下に向けて「1?2?、2だ。」・・・爆笑です。
トリゾーです、みたいな。







多感な時期の子供が母親を亡くしてなんの傷も受けていない筈はなく。
長男のディランはマット演じる父ベンジャミンの悩みの種。
ところが7歳のロージー(演者の実年齢も同じでしたがもっと小さく見えました)は、しっかりしています。
前日パパがランチの用意を忘れてSUBWAY買って包み紙外して持たせたりしたからか、食パンにピーナッツバター塗ってジップロックに入れて明日のお弁当の準備を自分でしてるし。
演じるマギー・エリザベス・ジョーンズちゃんの小首を傾げる姿が可愛い。
母親の死も生活環境が変わることも受け入れられず悲しさを反抗というかたちで表すお兄ちゃんと、幼いのに母との決別も新しい生活も受け入れていこうとして、父親を支えようとまで考えているような健気な妹。
この兄妹のようすがですねぇ、なんか『北の国から』の純くんと蛍ちゃんみたい。
小屋燃やすなよーとか心配したりして。

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ジーンズ姿で腕組んで仁王立ちのスカーレット・ヨハンソン。カッコよくて美しい。
『スーパー8』では可憐な少女だったエル・ファニングは無垢な笑顔が可愛い女の子に成長してました。
『サイドウェイ』のトーマス・ヘイデン・チャーチがベンジャミンの兄役。
今作ではベンジャミン(ベンジーと呼んでました)を慰め力になる、頼れるお兄さんでした。

動物好きのひとに悪いひとはいないのね。
飼育員スタッフみんな良い人ばかり。
すぐ出て行くよなんて影では言ってても、ちゃんと協力してくれて。
ラストも分かってはいても感動しちゃう。よかった~。
でも、動物園再生とその成功はベンジャミンはじめ飼育員たちの寝食忘れるほどの努力と深い愛情ゆえの当然の結果。
タイトルの「キセキ」は、奇跡ではなく軌跡なんですね。


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実際の動物園はイギリス南西部にあって「ダートムーア動物学公園」というのだそうで。
あの『パスカヴィル家の犬』のダートムーア?
原作者本人とお子さんたちも来園客役で登場していたことがエンドロールで分かりました。
写真で見ると意思の強そうなお顔立ち。
なんとなく、行列の中でにっこりしていた男の人に居たような・・・。


d0109373_093915.jpg映画館のトイレの鏡にこんなものが貼ってありました。
「Mirror, Mirror, on the wall, who is the fairest one of all ?」とやってみましたが、額縁の中の王冠にはかなり背伸びしないと頭に届きませんでした。 
・・・なるほどね。

















d0109373_042133.jpgマットは『荒野の七人』リメイクにマックイーンが演じたヴィン役に決まったとか。父親役続いて体格も変えていたけど、また絞ってくるかしら。まだ随分先の公開なようですけれど。楽しみ。

予告編ではリドリー・スコットの『プロメテウス』。
これも楽しみ~

(これはチロリアンランプ。見事な真紅)

by august22moon | 2012-06-14 00:47 | 映画 | Comments(0)