SABU監督作 『うさぎドロップ』 wowow放映

d0109373_3154816.jpg【あらすじ】
祖父の死をきっかけに、久しぶり実家に帰ってきたダイキチ。
28歳独身男の彼は、そこで祖父の隠し子である6歳の少女・りんに出会う。
ダイキチは、りんを施設に入れようとする周りに反発し、自身で引き取り育てることに。
画して、ふたりの奇妙な共同生活は始まる。















この映画も地元では確か短期間しか上映されてなくて。
SABU監督の評価をみて、こうゆう映画も撮るのかと観たかったんですが、連ドラでもいいようなお話しでしたね。
若い独身の男性が突然子供を育てることになるってストーリーが流行りのように多い気がしますが、相葉くんのとか。
あれも原作はコミックなんですね。

SABU監督というと走る場面が有名らしいですが、遅くまで預かってくれる遠い場所にある保育園へ毎朝全力疾走って。自転車借りられないの?(笑)
人気子役・芦田愛菜ちゃんの、今しかない可愛らしさを残すための映画のようです。
今撮らずしていつ撮るの・・・今でしょ。みたいな(笑)
愛菜ちゃんは、こまっしゃくれてないし。
ヘンに器用な子役独特の作り笑顔ではなく自然な笑顔ができるし。
儚げな表情もいいし。
繊細で心を打つお芝居ができる子って印象を持っています。
ですから、べつに号泣なんてさせなくても充分悲しさは表現できるコなんですよね。
余談ですが、愛菜ちゃんはTV等に出るときの衣装が時にシブい色合いまであって、なかなかにおしゃれさん。

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全編松山ケンイチさんらしい演技の映画でした。
慣れないことばかりでオタオタするのが微笑ましい。
母子手帳に書かれたHPのアドレスをみつけ、無責任を攻めようと、怒りを込めて「母親なのか」とメールすると、瞬時に返信がきて「早っ!」と慌てちゃって。
あまりにケロリとしているので、さらに怒ってこっちの連絡先もつけてやる!とまた威勢よく返信すると、直ぐにケータイにかかってきて、また大慌てでケータイとって、さっきの威勢はどこへやら正座で平身低頭して会う約束したり・・・。
不器用な感じ、とっても巧い。
不器用だけど、しっかり地に足が着いている。
会社では役付きで、部下だけでなく上司からも全幅の信頼を得ている仕事のできる男で。
この基盤が(初日こそむちゃくちゃ後悔してますが)腹を括ったら迷わない強さを与えていました。
男ひとりでの子育ての現実の厳しさは到底、描かれている程度のことでは済まされないでしょうが。
彼は、経験者にいろいろ相談して、学んで、そして大らかに対応している。

残業のない配送部門へ異動を願い出るんですが、ここの連中の見た眼が完全に‘族’なのが可笑しい。
最初は薄暗い倉庫の中の人相悪い連中と一緒に巧くやっていけるのか?って感じなのに、あっという間に人心掌握して子育て談義に花が咲いて。
そんなようすを元・上司が感心して笑顔でみつめるって図はよかったです。
保育園から居なくなったりんちゃんと友達の男の子を探すのに、ラインストップして総出で探しにってのはいかがかと思いましたけど。
迷子になった子供に怪しさ満点で声をかけた綾野剛さん演じる男が、実はちゃんと道を教えてくれてたっていう意外性はびっくりだけどホッとさせました。
でもそれが大吉の妹の彼氏だったっていうのは・・・ううむ
あ、ラストの「世の中は愛で溢れてる」に繋がるからいい・・・の?

演じる大吉は、独身なのに一軒家に住んでるんですね。
りんちゃんへの愛情の表れに、欠けを補うように、家の中がみるみる可愛いカラフルな子供部屋になっていく。
アクリルかな?透き通ったちょうちょの飾りがあちこちの壁に貼り付けてあったり。
真っ白だった壁に絵が描かれてたり。
天井や鴨居あたりに、まるでお誕生会かクリスマスみたいな切り紙細工がぶら下げてあって。
それがどんどん増えて、最後のほうでは頭を下げて避けながら歩くほど。

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保護施設のひとが、いまにもっと大変になるんだ同情だけでは乗り越えられないと恫喝するのはともかく。
哀れみで引き取ろうとする息子を諌める母親に「あなたを育てるのに私がどれだけ自分を犠牲にしてきたか」なんて言わせちゃダメだ。

無論息子としては突き刺さってしまうわけで。
相談した職場のシングルマザーに「子供といる時間も自分の時間だから」と言わせてましたし、
子供より仕事を取った母親には、大吉から送られてきたりんちゃんのお遊戯会の写真に涙させていましたが。


映画
by august22moon | 2012-11-04 00:06 | 映画 | Comments(0)


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