ウッディ・アレン監督作 『ミッドナイト・イン・パリ』 wowow放映

d0109373_13503636.jpgポスターの夜空はゴッホの「星月夜」ですが、登場しませんでした。

真夜中のパリで突然、クラシックカーのシボレー?が現れて、誘われて乗り込むとタイムスリップしていた、というSFだけど、勿論ただのSFではないおとぎ話。
1920年代でマン・レイ、コール・ポーター、フィッツジェラルド、ピカソ、‘パパ’ヘミングウェイ、ダリに遭遇。
さらにベル・エポック時代1890年代にタイムスリップしては、ムーランルージュでゴーギャン、ドガ、ロートレックに遭遇。
ダリ(エイドリアン・ブロディが似るとは!)やピカソのそっくりさんぶりも楽しいんですが、ガートルード・スタイン(キャシー・ベイツ)なんてよく知らない人物も、俳優の巧さで、きっとこうゆうひとだったんだろうと納得してしまいます。

ロートレックはテーブルクロスに絵描いてたりと、紹介しなくてもすぐわかる登場のさせ方をしたり。
ダリには未来から来たなんて言ってもすんなり受け入れさせたり。分かってるの?ってトコもありましたが。
ピカソのシュルレアリスム時代の意味不明な絵を前にガートルードの批判などで、観客を楽しませます。
サロンの花・アドリアナ(マリオン・コティヤール)は、ギルと迷いこんだ憧れの1890年代に残ると言い出したのは『インセプション』のパロディではないと思いますが。ではありませんよもちろん。
どの時代に於いても芸術化たちは現代を憂いていて、「あの頃はよかった」と聞いて迷う現代作家が、一目惚れしちゃった女性には過去に残ると言われ、さらに複雑な真情にさせ、ほろ苦さを残すところはW・アレンならでは。
ギルを追いかけていた探偵が、ベルサイユ宮殿に迷いこんじゃったなんてオチがあるとは。可笑しい。
W・アレンの映画はそんなに見ていませんが、一筋縄ではいかない印象なのに、『マンハッタン殺人ミステリー』みたいにカセットのテープが全部出て絡んで始末に負えなくなるという芝居を画面の隅で大真面目に演じて、隣りの俳優さんが明らかに笑いを堪えてる・・・なんていう場面に遭遇したりすると、益々解らなくなるのでした。

迷う作家が華やかなりし古えのパリに迷いこみ、様々な刺激を受けるという内容は、ありがちですが、さすがの「ウイットとエスプリ」に脚本賞も納得、でした。
主演俳優氏は好みじゃないけど、こうゆう映画が後からじわじわ来るんでしょうね。

後番組の「W座からの招待状」では安西水丸さんが、パリが好きなくせにね、なかなか舞台にしなくてと、いつものニコニコ顔で仰ってましたが・・・そうなんだ(笑)


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by august22moon | 2013-02-05 21:06 | 映画 | Comments(0)