ケネス・ロナーガン監督作 『マーガレット』 wowow放映

d0109373_746418.jpg05年に撮影され、上映時間問題が拗れて公開が11年にまで延期された作品。
アンソニー・ミンゲラ制作。
ちなみにwowow放映は150分版。
時々、カット割りが微妙に繋がってないようなところがありました。
リサがアーロンの部屋を出るドアの前でのシーンとか。

それにしても、なんと共感できない主人公であることか。
でもまたそこが面白くて、時に愕然として引き込まれました。
同情同感しやすいキャラクターにしないことが反って、思慮が浅かった故に悲劇を呼んでしまった時の人間なんてこうゆうものなのかもしれないと納得させるところはありました。
ましてや17歳。
保身と恐怖で虚偽の証言をしたことでもがき苦しみ時に暴走するリサを演じるアンナ・パキンは、リサと同化して見えました。

脱出口を探して荒んでいき、母にも被害者の友人にもディベートの授業でも暴言を吐き、運転手の過失責任を追求するも唯一の親族が被害者とは疎遠だったこともあり多額の賠償金で和解を受け入れたことで、もはや贖うことも罰を与えることもできなくなったことに憤りの矛先を唯一の理解者である教師アーロン(マット・デイモン!)に向け、女性教師と一緒なのを見計らって妊娠したようだと脅しめいたことまでして(この時、アーロンが平然としているのも凄い)、思い通りにならない憤懣をぶつけまくる。
いやはや

リサは母親に誘われてオペラ「ホフマン物語」を観に行きます。
ちょうどマレッティが運転する路線バスが劇場前を通って、日常を取り戻している姿を茫然と見送るリサ。
ひとりの命が絶たれた。それでも世界は何事もなかったかのように進んでゆく残酷。
元凶である自分さえもその残酷な時の流れに乗っている。ドレスアップして劇場に居て2幕に間に合うよう慌てて駆け戻るという日常を過ごしている。
華やかな舞台の煌めきを遥か遠くに見て、暗黒を抱え生きていかなくてはならない絶望感に襲われたか、ともに涙する母親と抱き合うラストは痛烈。



サム・メンデス監督作 『007 スカイフォール』 wowow放映

d0109373_9381830.jpg初めて全編見ました。6代目ボンド作品としても初めて。
今作は随分と評判が良かったんですね。

6代目にはまったく英国紳士のスマートさや粋を感じないんですが、映像力は素晴らしくて、上海のビルの格闘シーンは迫力だけでなく美しいですこと。
まさか軍艦島でロケ?と思ったらやっぱりセット。ですよね。
地下鉄発車してからようやくQから「乗れ」と指示してきたのに呆れた表情と、アストン・マーチン破壊された怒りの表情がちょっと可笑しい。
あとはやっぱり曲ですね。
お馴染みのテーマ曲はやっぱりカッコイイですし、「Skyfall」は「Goldfinger」に負けずカッコイイ。

映画
by august22moon | 2013-08-08 23:44 | 映画 | Comments(0)