M・スコセッシ監督作 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

d0109373_23365556.jpgまあ、なんともクレイジーな半生ですこと。

証券詐欺で巨万の富を得た男ジョーダン・ベルフォートが転落人生を描いた3時間。
ナレーションや直接観客側へCMのように語りかけたり、当時の流行曲やTV番組など登場させたり(「違う違うオレのフェラーリは赤。白はマイアミバイスのドン・ジョンソン」とか)と、テンションを変化させてテンポよく進んでいきました。
ジョーダンパパ役はロブ・ライナーで、再就職先の経営者にスパイク・ジョーンズ。
演出家の演技って独特の滑らかさを感じます。360度見えてるような。
傍聴席でジョーダンの両親の後ろに座っていたのはダスティン・ホフマンじゃ・・・ないですよねまさかね(笑)
マシュー・マコノヒーがジョーダンを魅了したブローカー役で強烈な印象を残します。
圧倒的存在感。

労働意欲高めようってことなのか、福利厚生にやたらとチカラ入れて悪趣味に遊ぶし。
コーヒーを飲むように薬物摂取が日常生活の習慣となって、口座を開く為のスイス行きの機内で大騒ぎしてシートにベルトで拘束されちゃうし、
禁止薬物にまで手を出して身体が麻痺するほどになり、当局に盗聴されていることを電話で知らせようにも呂律も回らず、車まで這って行って乗り込みなんとか徐行運転し無事帰宅したと思ったら、実は猛スピードの蛇行運転であちこち激突していてフェラーリ(ランボルギーニ?)ボコボコ。よく生きてたと愕然・・・。
相棒共々オーバードースすれすれで生死の境まで行っても懲りない。
依存症からどう抜け出したんでしょう。
浮気から一緒になった再婚相手もやはり糟糠の妻同様に泣かされる破目になる。
離婚を切り出すと奥さん殴って子供連れ出して事故起こしかけるし。
(額の傷から流れた血が目にかかって、血の涙になるのは演出なのか印象的)
法に於いても人間としても夫・父としても危険な方向へ破滅の方向へしか向かわない男の懲りない日々が延々描かれます。
それでも不快に映らず、失笑程度に受け止められるのは、夢物語のような成功ぶりと楽観主義。
(失敗したらとか間違えたらとか過らないのねこの男は。自信しかない。)
演じているのがディカプリオだからということも無論あるのでしょうけれど。

FBI捜査官デンハム(カイル・チャンドラー、結構好き)が、サラリーマンを誹謗したジョーダンの言葉をふと思い返す場面があり、富というものについては誰もが思い巡らせるものであるわけですね。
ラスト、ゲッコーばりに復活し、開催したセミナーに集うひとびとの表情で締めくくるのが、警鐘的。
営業能力や人を魅了する話術は誰もが欲するところ。それが富に繋がるのなら尚更、というところ。

ディカプリオは勿論巧いので、初出勤の初々しい表情、扇動し己のアジテーションに酔い、札びら切ってもふと嫌悪感が過り、目の前でチャーター機墜落を見て戦慄し・・・と、見事な振り切れっぷりです。
転落の人生というのはそれだけで演じていて楽しいでしょう。
でもどうしても、こうゆう演技を見せたいのだなぁと客観視しちゃいます。
これでオスカーは・・・どうでしょうねぇ
観客が思うほど本人は意識してないかもしれませんが。

予告編で『大統領の執事の涙』
大統領と執事の間に、のは要らないんじゃ?
レーガン演じてそっくりですよスネイプ先生!



五輪でしかショーン・ホワイト選手が見られないので王者の滑りを楽しみにしていたのですが・・・
王者といえどもこうゆうアンラッキーな日もあるんですね。
素人目にもやはり型が決まって美しいなぁと思いましたです。
女子アイスホッケーの対ロシア戦はもう息詰まる闘いで、特に後半ほんとに息止めてたです。
パックを見失ってしまうので余計に。いまどっちが持ってるのー!?とかね。
もうね、沙羅ちゃんが可哀そうで可哀そうで
なんでラージヒルないかなぁ・・・

ささ、今宵はフィギュア男子です。
絶対に負けられない戦いなのだー
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映画
by august22moon | 2014-02-13 22:36 | 映画 | Comments(0)