桜色の雑記帳

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出会った本、映画の感想。日々のこと。

ジョン・リー・ナンコック監督作 『ウォルト・ディズニーの約束』

マスターズ1000ソニーオープン4回戦。 対フェレール戦。
友人から「後だしジャンケン」と言われても、負ける気がしなかったんですよね
でもまたフェデラー。どちらを応援しましょう困ったわ



d0109373_2012992.jpg監督は『しあわせの隠れ場所』のジョン・リー・ナンコック。

ウォルト・ディズニー氏を演じるに今一番相応しい配役ですから、その演技を楽しむだけのつもりが、こんなに泣かされるとは思いませんでした。
感動作でした。

トム・ハンクスよりご本人のほうがダンディーですけど、夢の国(劇中ディズニー氏はMajic Kingdom)の創造主に相応しい人格者がそこにいました。
パメラと脚本のチェックをするのに立ち会った脚本家ダグラディ氏も作曲家シャーマン兄弟も、当初イチャモンばかりのパメラに呆れるも、原作を尊重する誠実さはさすがディズニースタッフと感心させられました。
遂に一緒に踊って歌い出すところは、こちらまで嬉しくなってしまいました。

最後にご本人の写真も紹介されて初めて見たパメラ・L・トラヴァース夫人は、その笑顔から穏やかな方に見えました。
実際に会議のようすを夫人の希望で録音していたテープが残っていて、ラストではこの録音が流れました。
ほんとにト書きの番地にまで言及してるのね。
エマ・トンプソン演じるパメラは、子供時代の辛い経験がいまだに生々しく記憶されたままで、その救いを創作上の人物に委ね、彼女の‘王国’を頑なに守ろうとする、複雑な役どころ。
プライドで武装した女性の孤独を演じて、さすが隙のない名演でした。

脚本を片っぱしから否定し、ディズニー自体を金儲け主義と批判し、取りつく島もない頑固さ。
弁護士からは、経済的にも困窮しているのだから映画化権を売却するように言われているのに、はなから譲る気などないのですが、登場人物の性格、展開の根拠、舞台となる街の構成までも、綿密に構築されていたのですから、反論のしようもなくなってくるわけです。

パメラの子供時代の回想シーンが挿入され、その拘りの所以が徐々に明らかになって来るので、観客は彼女がただの頑固者ではないと気付かせる展開も秀逸。
単なるおとぎ話ではなく、深い示唆と教訓とそして祈りに満ちた作品だったんですね。

父親役にコリン・ファレル。
意外なキャスティングでしたが、子煩悩なのに実は職場では衝突ばかりでストレスを酒に紛らわしている。
夫としては失格だったかもしれないけれど世界一の父親だった。
そんな男の悲劇を、丁寧に演じて好演でした。

ディズニー氏が、ロンドンへ帰ってしまったパメラを追いかけ、いつまでも過去に囚われていないでと説得する場面が素晴らしかったです。
平易な言葉ですが、自らの赤貧と父からの虐待の少年時代を告白した後では重みがありました。
乗り越えてみようと。
トム・ハンクスの慈しみ溢れる表情に説得力がありました。

ところが一転、ワールドプレミアに呼ばないというビジネスマン・ディズニーの強かさに驚きました。
100%合意とはいかず、そこはディズニー側にも譲れない部分があったわけですね。
強引に乗りこんで行くと、運転手ラルフは察して迎えに来てくれてるし。
「今夜はあなたが主役ですよ」なんて送り出されても、ディズニー氏始めスタッフはインタビューに忙しい。
レッドカーペットをひとりおずおずと進んで行くパメラ。
すると傍らに
ミッキーマウスがエスコートしに来てるんですよ。お手をどうぞと、肘を出して。
もうミッキーったら なんてなんて素敵。
もしかしたら、ディズニー氏がそう指示したのかもですね。

秘書が必死に止めるのも聞かずパメラがオフィスに入ると、ディズニー氏慌ててタバコを消し、「タバコを吸っている所は誰にも見られたくないので」。
決して子供たちの夢とイメージを裏切らない、氏の姿勢に感服。


パメラがいつも着けていたブレスは何か意味があったのでしょうか。
確か寝るときも着けていてシャラシャラ音がしていたような。
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d0109373_347129.jpgドレスアップの時も着けているんですよね。
左薬指のリングは、似たようなのをパパが小指にしていたけど・・・


















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映画
by august22moon | 2014-03-27 00:28 | 映画 | Comments(0)

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