2014年 06月 22日
午後のパンセ
『つきさむ』さんへ
毎回、空模様も含めてお店前を撮らせていただくのですが
今回は忘れちゃって
これはいつかの写真。
でも同じような空模様。
「6月のごはん」をいただきます。
もうランチタイムも過ぎていたのですが、運よく頂くことができました。
コーンたっぷりのコロッケは揚げたて。
とっても美味しかったです。
お隣りのお客さんは、W杯の話題で盛り上がってらっしゃいます。
おかわりで、「今月の珈琲」。
コロンビアスプレモをいただきます。
さわやかな酸味を味わいながら、串田孫一の「山のパンセ」。
あとがきが山際淳司さん。
今作との出会いの描写は小説の一場面のよう。
著者が40代に書いた今作の、「やっとこの本の精神年齢にぼく自身が近づけたような気がした」が、まだ「心もとない」とし、「願わくは長生きをして」、集英社文庫版発行当時の著者の年齢(80歳くらい)に達した時にもう一度読み返したいとの最後の一文が、
切なかったです。
窓の外で風が小枝を揺らすのを眺めながら
店内に流れるクラシック曲のタイトルへ記憶を遡り
悔いや悲憤や惑いを
覆い隠す