桜色の雑記帳

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出会った本、映画の感想。日々のこと。

三谷幸喜監督作 『ギャラクシー街道』

d0109373_1285455.jpgえ~と
どうしましょう
面白くなかった・・・
途中で「帰ろう」と言われたら同意してました。

テーマ曲と西川さんの歌は良かったです。
宇宙空間に浮かぶハンバーガーショップ店内のシットコムときいて、これはきっとCG・VFX全盛のこの時代にわざとアナログなスペースコメディーをやるんだなという想像はできました。
でもシュールにも意図的B級作品にもなっていないんですよね。
どうしてこれでいいと思ったのか、不思議。

とにかく、笑えない。くすっはありましたけどね。
キャプテンソックスのトロさ加減をみんなが窓越しに叱咤する場面。
「神経質!」「今、獲れたじゃん」「確認すんなー」「こっち見んな!」(ほとんど香取さん)
大竹しのぶさん演じるハナが禁煙のキッチンで煙草くわえてるのを注意されて、「くわえてるだけ」。
やっぱり火を点けちゃって、「火、点けただけ」。
そして、浅野和之さんのマイム!これは可笑しくて面白かったです。
セリフは最後のひとことだけなのに、他の人が喋ってる背後で、自分が喋っているようにマイムしてるのが傑作でした。
存在理由はイマイチでしたが、なんとか作品を救いました。
唐沢さん出ればさらになんとかなったかしら。

綾瀬はるかさんがとにかく可愛くて。ババサヒブに鼻を舐め返そうとするとこと、リフォームの夢を語るとこ、サンバっぽいステップするとこは特に。自然な可愛さが在りました。
確かに綾瀬さんの食べ方は可愛い。『鹿男』での朝食やかりんとうの食べ方もそうでした。
主人公のノアが、妻の浮気疑惑から始終不機嫌というのも面白いとは思いました。
ハンバーガーの食べ方云々というなら、最後に映ったズズのちまちました食べ方もツッコめばいいのに。
優香さんは発声が良くなりましたね。舞台経験の賜物か。

個人的好みの問題で、厭な部分が多かったです。
窓のツバ、切手を舐める犬も厭。
お食事処とは思えぬ、ババサヒブの特性。
ムタとイルマの場面。
メンデスの全ての自分勝手なお騒がせ行動。
悪趣味といっても過言ではない。不快感すらありました。
これらのどこを笑えと?
つまらないものだから、それぞれの話が冗長に感じました。
ハトヤ隊員の失恋話はまぁ別にいいのですが、ちょっと平凡。
先にコーヒーを単品でオーダーして、後からセットだったことにできるかとか、隊長の飲み残しのコーヒーを飲む伏線は速効回収されはすれど、いいアイデアだと思いました。
キャプテンソックスの登場で笑ったお客さんがいたのですが、先にびすとろすまっぷで見ちゃったんですよね。あの安っぽさは笑いどころなんでしょうけど。
ノアとハナが無駄に長い商品名を繰り返す一連の応酬は、ライブの舞台では言い間違わないかの緊張感が出たでしょうが、やり直しのきく映画ではスリルは発生しないですね。
逆に咬んじゃったNG場面を使ったら笑えたかも。

群像劇には、それぞれの運命が交錯して、最後にベクトルが重なりあうのが醍醐味でしょう。
宇宙空間という自由度の高さが反ってアダとなったか。最終的に皆が団結する一点が弱い。
群像劇とは言いましたが今作は登場人物が比較的少ない。
個々の話がつまらないので余計にそう感じました。
店が寂れかけてる設定だからでしょうけど、なにかの偶然で多くのひとが訪れるとかすればいいのに。
回想シーンの劇場観客役にあれだけ沢山の異星人を出したのに。
エピソードをもう、ふたつみっつよっついつつ・・・詰め込まないと。
西田敏行さんも勿体ない起用。
段田さんも構想を練ってるだけで、もう少し店の存続の脅威とならないと、存在する意味がない。
大竹しのぶさんが叫んだところで決め手にはならないですわ。
エンドロールで再度見せるってことは、監督としては「大女優にここまで演らせた」思いがあるのでしょうけど。

結局、宣伝が最も面白かったですね。


映画
by august22moon | 2015-10-30 22:06 | 映画 | Comments(0)

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