桜色の雑記帳

august22.exblog.jp

出会った本、映画の感想。日々のこと。

ジョン・ファブロー監督作『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』wowow放映

d0109373_12524156.jpgこれもあっという間に地元上映が終わって見逃した作品。

オーナー(ダスティン・ホフマン!)とそりが合わず、それが原因で批評家にはブログで酷評され、店を辞めることになるシェフのお話しなんですが、ことあるごとにSNSが介在するのが今時。
雑誌ではなくSNSに批評書かれるというのがシビアですね。あっという間に広がるから、店側としては死活問題。
それによって仕事を失うことになったのに、同じSNSによって今度は救われるというのがね、面白い。
あるんでしょうねこうゆうこと、と思わせます。
ファブロー監督が制作・脚本・主演のワンマン映画。

ツイッターのことをよく分からずにDMだと思って文句送ったら、膨大な数のフォロワーの知るところとなるというのが笑えます。
しかもユーザー名を本名にシェフと付けるから誰なのかバレバレ。翌日にはフォロワー2000人。
フォロワーの挑発に乗ってまた挑戦的なこと書くので、やめとけっ削除できないんだからーと仲間から止められてるのに送信しちゃう。
映像上にツイッターの画面が挿入されて、それがぴっぽーという電子音と共に飛んでいくのが可笑しい。
おかげで対決を楽しみに店内大盛況。
オーナーからは勝手な事をしたとクビにされても店に戻って批評家を罵倒してるとこを、やっぱりネットで拡散されちゃう。
「フォンダンショコラってのはなー!」と啖呵切ってる後ろでスマホのフラッシュがピカピカ。

離婚した奥さんってのは何者なんでしょ?まったく家庭的じゃない風貌で超美人さん。
現在はスカーレット・ヨハンソンとちょっといい仲って、ファブロー監督やりたい放題過ぎます(笑)
でも、この元・奥さんが案外いいひとで、おかげで再生の道ができた。
渋々付いて来た元・妻の実家があるマイアミで食べたキューバサンドが美味しくて、これをフードトラックで売ろうと思いつくんですが、どうやら元・妻が画策してのことらしい。(そんなに思慮深そうじゃないんだけどね)
ロバート・ダウニー・Jr.が風変りな元・妻の元カレ役。
この彼がレンタル業を営んでいてフードトラックを譲って貰う。
この男が掴み処ないうえに、嫌がらせかというほど酷い状態のおんぼろフードトラックというのが、なんかR・ダウニー・Jrならやりそう。

2週間に1度の規則通りに会いには来るけれど、形ばかりで心からの交流がないと、モデルみたいな元・妻に言われて、息子パーシーとの関係を考え直すんですね。
で、オンボロのフードトラックを掃除するところから手伝わせる。
あまりの汚さに根をあげて嫌がるんですが、それでも父親が再生してゆく過程を見せようとする。
そこへ、かつての仲間だったマーチンが絶妙のタイミングで駆けつけてくれるんですが、これがジョン・レグイザモ。
声かけても無視されてた労働者たちにマーチンがスペイン語で冷蔵庫やオーブンを積みこむのを手伝ってと頼み、お礼に振舞ったキューバサンドが好評で、これならいけると確信を持つ。
でもね、なんたってDr.クレメンテのレグイザモが演じるんですから。いつか事故るか裏切るだろうとひやひやしましたが、最後までいいひとでした。
父子で市場へ立ち寄って戻ってくるなりマーチンから「なんでケータイに出ないんだよっ!」。
ほうら仲違いが始まったぞぉと思ったら、トラックの向こう側の歩道はパーシーくんのツイートと位置情報を見たお客さんで大行列。マーチンひとりで仕込みにテンテコマイだったのです。

LAへ帰る道々で、各地の名物を取り入れて、キューバ名物のサンドが少しずつオリジナル性をもったアメリカンフードに変化していく。
その都度、パーシーくんの「次は~へ行くよ」と宣伝ツイートでどこでも盛況。
食べたお客さんが美味しいとツイートするのを人垣から青い小鳥がしゅい~んしゅい~んと飛んで行き、拡散するさまを表しているのが可笑しい。

夏休みはそんなふうに終わり、子供も元・妻のもとへ返し、また2週間に1度の面会交流日しか会えなくなる。
息子は放課後や週末に手伝いたいと懇願するんですが、調停規則との板挟み。
パーシーくんが作った写メの画像アルバムで、ひと夏の思い出だけにしたくないとしみじみ。
元・妻もよりを戻したいと願ってたみたいで(なんで離婚したの?)、ついにはお店手伝って、ラストでは遂に獲得した店舗で再婚パーティー。(だからなんで離婚したのって?)
ブラッドリー・クーパーみたいな芸術家タイプのシェフも素敵ですが、こうゆう幸せ体型のシェフも美味しいもの作ってくれそう。

警官がここでは販売できない移動せよとやって来るも、ツイッターで知ってたから記念撮影してと言いだす。
喧嘩してた批評家がお詫びにと店舗提供してくれる。
うまく行き過ぎっちゃ行き過ぎなんですが、こんなハッピーエンド(夜食テロ)ムービーもたまには佳きかな。

d0109373_1616560.jpgグリルチーズサンドを食べる時の音がたまりませ~ん
あれ、わざと音を入れてるに違いないわっ
ケシカラン!

by august22moon | 2015-11-02 22:56 | 映画 | Comments(0)

出会った本、映画の感想。日々のこと。


by august22