2016年 02月 01日
ローズサロン
青空も覗く空模様でしたが函南を越えると完全に曇り空になりました。
梅の見頃となって梅園はたいへんな賑わい。
梅園前の市道沿いの「あたみ桜」は満開で既に散り始めていました。
この日は糸川沿いの桜まつりも開催されていたようです。
寒さはそれほど厳しくありませんでしたが、大鳥居前でシャツや半袖Tシャツ姿の青年数名とすれ違いました。
伊豆山浜から始まる全参道837段の石段を登ってこられたそうで。
それはシャツ1枚にもなりますわね。我々が本殿前に到達した時にはいらっしゃらなかったので、さらに本殿裏山を片道1時間登った先に在る本宮へ参拝されたのではないかと思われます。
私は大鳥居からの187段の石段にへとへとふらふら。
御神木なぎの木から落ちたきれいな葉をみつけてご満悦の妹。
お財布は葉っぱだらけだ
こちらにもあたみ桜の木があり、既に満開のようでした。
来宮神社は参拝客が多く本殿前は行列。
さて、今回初めて来宮のカフェ『風の家』に伺ってみました。ナビがないと迷いそうな道を曲がり続けなんとか到着。別荘地内なので目標物がない(笑)
場所としては来宮駅から1キロちょっと。ご自宅を改装して営んでらっしゃるそうです。
カフェ紹介本で知ったのですが、こちらであのきむたくさんのドラマの撮影も行われたと後で知りました。
季節的に寂しげですが、薔薇や植木がたくさんあって春からは美しいアプローチとなることでしょうね。
入ると正面に大きなガラス窓があって既に眼下が一望。
スリッパに履き替えていると、店主さんである品のいい優雅なマダムがお迎えしてくださいました。
カフェというより、マダムのサロンへお邪魔したような感じ。70代とのことでしたが、お美しい!
薪ストーブの前で常連さんとお話しされているところだったようです。
お許しを得て、あちこち撮らせていただきました。
海側一面のガラス窓からは熱海の町が一望できて、さらに初島まで望め、山端には熱海城も見えました。
「今日はお天気が悪くて」と仰っていましたが、素晴らしい眺望です。
右手にあった枝垂れ桜は4月も遅くになってから開花するそうで、そうなったらさらに素晴らしい眺めでしょうね。
「本棚を片付けていたところなので散らかっていてごめんなさいね」。
グランドピアノの上には本の他にもCDがいっぱい。流れていた歌声はサラ・ブライトマンかな?
壁の絵もクロスや食器にもバラの絵。装丁の美しい百科事典やランダムハウス英和辞典が並ぶ書架には雑誌「BISES」のバックナンバーがずらり。
テラスには猫ちゃんが2匹遊んでいたのですが、「ノラ猫なの。犬派だから猫やなのよー」ですって(笑)
以前はフロアで犬を飼ってらしたそうで、お客さんもわんちゃんOKなようです。
春仕度か、ネパール風耳あて付きニット帽の庭師さんがお庭の手入れをされていました。
常連さんがその帽子を話題にされたらしく、「洗って縮んだらしいけど、外国製で大事なものなんですって」。
そういえば、耳が隠れてない(笑)
コーヒーの他に、シーフードカレーとピラフを頂きました。
カレーは辛くなかったのですが、ドライハーブの乗ったピラフがめっちゃ辛い。なにが入ってたのかしら
やがてお茶の時間になると、次々とお客さんが入って来られました。
皆さんアップルパイをオーダーされる。先客の常連さんも召し上がっていましたっけ。
名物なのかな?とオーダーしてみました。
マダムのお人柄で、お客さん同士も声を掛け易い雰囲気になっていて、みなさんから「こちらの一番人気」と教えられました。温められていてパイも芳ばしい。リンゴはかなり柔らかめ。
「あげないわよ私ひとりで食べるのよというお客さんがいたけど」と笑いながら、フォークを2本添えて下さいました(笑)
コーヒーはおかわりできるとのことでしたが、お願いせずともマダム自ら2杯目を注いでくださいました。
こんな優雅な雰囲気の中でひとやすみも素敵。薔薇の季節に再訪しなくては。
妹は最近、お気に入りのお店以外はあれこれと不満を漏らすことが多く、折角のいい気分も台無しにされるんですが、あらそれって亡くなった母と同じだわ
元々周囲の方にも似てると言われるので、ますます母に似て来たと諦めるしかなさそう。
これはいつか見つけた看板。
一字違い・・・惜しいのでありました。