ジェシー・ネルソン監督作 『クーパー家の晩餐会』

d0109373_20565253.jpgもしアメリカ本国と同じ12月に公開されていたら、見終わったあとにオーナメントひとつふたつ買い足したくなったでしょうね。

クリスマスに集うクーパー家のメンバーは、祖父母、父母、その娘(次女)と長男とその元妻その三人の子供、母方の叔母。
四世代、つまり11人いる!
そこに娘が親を安心させるために恋人と偽って連れて来た男性と、おじいちゃん御贔屓の女性が加わって、さらに賑やか。
長男ハンクが離婚しているんですけど、3-4歳くらいの娘がいるのに離婚してるんですね。
次男坊のボー君が、お兄ちゃんにプレゼントを探すのに、大混雑のデパートのエレベーターで隣りのひとの荷物に頭押されちゃってるショットがおもしろかわいい。
ひいおじいちゃんバッキーを演じるアラン・アーキンが日参するダイナーのウエイトレスのルビー役がアマンダ・セイフライド。
将来に希望を持てずに辞めるというルビーを、変わるべきは場所じゃなくて自分自身だと励まし諭すんですが、居合わせた調理中のスタッフが密かに涙するなんて、ちょっと笑えるけれどいい場面でした。

恋人のふりをしてあげる帰還兵役のジェイク・レイシーの優しく穏やかな表情がとてもよかったです。話しを聞いている時や、共和党員かと揶揄されて苦笑する表情もね、よかったんじゃないでしょうか。
サンタさん体型のジョン・グッドマンはその風貌もあって些細な仕草も可笑しみがあるんですが、余計なこと言う家族に黙れとばかりに、握ったフォークを向けて右の手のひらでトンと柄を押すなんてのも笑えました。

みんなクリスマスだけはハッピーに過ごそうと必死だというセリフどおり、無理もしなくちゃならない。
毎日苦労の連続でいいことなんて数えるほどの日々だからこそ、一大イベントだけは寂しい思いや言い争いはしたくないから。
結局は隠していた軋轢が露呈するんですが、吐き出した後には労わり合って、やっぱり家族っていいねとなるわけです。

クリスマスの街の風景も素敵。
イルミネーションやリースで飾られた家々や店舗や公園。どこもかしこもきらっきら。
バッキーが運び込まれた病院も飾りつけされていましたが、ERの廊下天井にガーランドライトが飾られているのが可笑しい。
街角ではハンドベルの演奏やコーラス隊。
かと思えば、電車や歩道には出勤途中のサンタさんたち。新聞読んでたり、気だるく車窓の景色眺めてたり。
ビジネスライクに、喜ばれようが号泣されようがお愛想なしで役割をこなしているのも、可笑しい。

舞台となるクーパー家のツリーはさすがに豪華ですが、他は厳選されて飾っているようなのが、洗練されたおとなの家って感じでした。
あちこちにガーランドライトが多様されていて、その仄かな光りがきれいでした。
背後の広い窓の外にはずっと雪が降り続いていて、それがとてもいい背景になっていました。

歌も楽器も達者な俳優陣が揃っているので、恒例のクリスマスソング合唱はやたら本格的。
私はやっぱり「Have Yourself A Merry Little Christmas」が好き。
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暖炉回りも落ち着いた飾りつけ。
よく見ると本棚隣りの棚にはガラスの置物が並べられています。これにもきっとライトが反射してきらきらきれいなんでしょうね。
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印象的だったのが、ダイニングテーブル。花やグリーンを飾るんでなく、ガーランドライトをセンターに置いて、その灯りがグラスに反射してきらきら輝いて、とても美しいテーブルでした。
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すべて丸く治まってハッピーエンディングのほのぼのストーリー。
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クリスマスシーズンのアメリカにはこうゆう映画が必要なんですね、きっと。

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by august22moon | 2016-04-21 23:00 | 映画 | Comments(0)

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