桜色の雑記帳

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ジョージ・ミラー監督作 『マッドマックス 怒りのデスロード』 wowow放映

d0109373_15111570.jpg 『マッドマックス』は全作ジョージ・ミラーだったと今作のヒットで改めて知りました。
彼の人生ほとんどマッドマックス。合間に『ハッピーフィート』(笑)
私の周囲でも話題でしたが、キャラクターがいちいちキモチワルくて見る気にならなくて。
4D版を見に行った同僚に、飲み物置いとけるの?誰目線で揺れるの?なんて尋ねる程度の興味しかなかったのです。

で、このたびようやく見たんですが。これはいかにもオトコノコがのめり込みそうな映画ですねぇ
リピーターも多かったのが頷けます。
荒野を疾走する改造車の面々がわけわかんない。1・2時代があどけなく感じる。この迫力はスクリーンで体験すべきでしたね。
アカデミー賞で、あんなに何度も「MADMAX FuryRoad!」って聞くことになるとは思わなかったのですが、他の映画賞でも美術デザイン部門で高評価だったのも納得できる、スターウォーズなみに凝ったキャラデザイン。そう、みんなまるで宇宙人

アクション場面で早回しが分かったりコマ送りのように見えたのはワザとなんでしょうか。TV画面で見るからかな?でもそれが不思議とこの激烈な世界の奇妙さにおいて効果的でスピード感を削がれることはありませんでした。
長い棒で飛び移るっていうのも映像的に面白い。走行中もゆや~んゆよ~んとしなっている。
で、よく見ると根元で支えてる役目のひとがいて、けっこうタイヘンなんじゃない。
大太鼓やギタリストの演奏もヘビメタのPVみたいで斬新だけど、士気を高めるための軍楽隊ってことですね。ギルゴア中佐の「ワルキューレの騎行」みたいですが、曲ほとんど聞こえませんでした。
知能程度をユーモラスに示していたり、詩的な表現があったりと、セリフにそれぞれの性格や背景が表されて、それがやたらと細かい。
支配者と兵士・奴隷という階級構造に宗教が介在して、そこに奥の深い世界が構築されているのもヒットの一因なんでしょうね。
満天の星空に通信衛星が流れる場面の会話なんて、荒廃した世のどこかに救いがあるのかと思わせます。
なにも無いより、残っていることがより寂寥感を起こします。

フュリオサ大隊長役のシャーリーズ・セロンが男前です。
パーフェクトなスタイルもあるけれど、動きがシャープでかっこいい。いかにもタンクローリー駆っていそう。
しかしトム・ハーディーが二代目マックスを演じることになるとは意外。
元・警官の正義感や家族を失っている悲壮感やどこか脆そうなところがメル・ギブソンの顔立ちに合っていて、壮絶な舞台設定とのギャップが魅力でもあったわけで。
イメージとしてサム・ワーシントンが新生マックスに合ってると思ったんですよね。ほぼオーストラリア人だし。
トム・ハーディーとなってだいぶ印象も変わりますね。甘さがないぶん、孤高の男らしさが増してる。
スプレンディドに呆れ気味にサムズアップだけ送るとかフュリオサにしかたなく銃を託す時の表情とか
トム・ハーディーの群れない感じそのままのマックス。
(でも、あれはなに?「かすったぞ!」はなに?囚われの身で。)
瀕死のフェリオサに初めて名を明かすのも抒情的になっていないというのもハードボイルドでいいですね。受けるS・セロンも意をくみ取ってるところがよかった。戦士だねぇ

これ、3部作なんですね。さらにパワーアップするんでしょうねぇ、恐ろしいー
『サンダードーム』でも、凄いことになっちゃったなぁと驚きましたが、撮影当時60代後半でこんな強烈な映画作るとは。確かに、50年くらい続いてるロックバンドのメンバーって風貌ですものね。



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by august22moon | 2016-05-07 23:00 | 映画 | Comments(0)

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