2009年 01月 08日
佐々木譲 『 笑う警官 』 ハルキ文庫
読もうとした動機は、帰りの車中で読む本を持ってこなかったので、映画化作品なら読みやすいかなと思っただけでした。
テンポいい『坊っちゃん』なんかと並行して読んでいたせいかタイムリミットの緊迫感が感じられず、そのあたり映像化すればスリリングに作れそうだと思いました。
監督も、ドラマ『24』のことを取りあげてましたから。
札幌の集合住宅の一室で遺体となって発見された女性が実は婦人警官で、交際相手の巡査津久井が指名手配される。主人公の佐伯はこれを不審に思い、秘密裏に有志を募り独自の捜査を始める。
津久井は道議会の百条委員会から、警察本部の不正経理問題で証人として招致されているため、口封じに命も狙われているから、その議会に無事出席させようとするんですね。
で、様々なトリックを駆使するラストあたりがきっと緊迫感ある映像となりそうです。
でも、タイムリミット24時間だけでなく、警察汚職とか真犯人とか容疑者を守るとか被害者の裏の顔とかジャズが流れるバーとか、全てどこかで見た設定なんです。
目新しいところがなにも無い。
オマージュという意味なのかもしれないですが。
いっそのこと裏切り者を別の人にすれば、と思いましたが・・・。
05年の‘このミス’10位なんですね!
やっぱり私、警察小説はダメみたいです。
面白く読めたのは、『マークスの山』 から 『レディージョーカー』 までの合田シリーズだけかな。
警察小説は,そもそも警察嫌いなのであまり選びません。でも私も高村さんの合田刑事は好きでした。合田の求道者的なストイックなキャラに惹かれていたのかもしれませんね。それと,親友であり,義兄であった検事との複雑な心情的交錯-。嗚呼,また読みたくなってきました。
後は,「新宿鮫シリーズ」かな。これもこんな刑事ありえませんが,キャラ立ちまくりの大傑作。アンチ警察派にもおもしろく読めます。
-いっぱいお買い物できて,ほんとに羨ましいなぁ。
合田雄一郎、ご存じで嬉しい!「マークス」は初めて読んだ警察小説でした。署内の刑事たちが個性的でしたねー。
捜査パートナーの森との関係も面白いと思いましたが、加納佑介との関係は面白かったですよね。
合田が離婚した後も心の拠り所となる関係が続いていて。
読者の想像を駆りたてるような書かれ方でしたね。
私、改訂した文庫版は悩んだ末、読んでないんですよ。
読もうかしら。私も読みたくなってきちゃいました。
大沢在昌も読んでらっしゃるんですね。
「新宿鮫」は直木賞受賞作だけしか読んでないんです。
あれは警察小説というよりハードボイルド小説ですものね。
私、若かったから読めたのかも。
いやもう、節約生活に入ります(苦笑)