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さい芸 『冬物語』 21日 マチネ観劇

【ゼピュロスの嫉妬】
プレトークから1時間のお昼休みを挟んでマチネ観劇。
みんなちゃんとお弁当を用意していた。えらーい。
あわてて近くのコンビニまで行っておにぎり買って、ロビーでお昼ごはん。
なんだか学生時代に戻ったみたいで楽しかった。


さて本日の、コメディーリリーフ六平さん。
なんといつもの‘ほぼスキンヘッド’になぜかモシャモシャのエクステを頭頂部に付けてお祭り場面に登場。気付き始めた場内にクスクス笑いが広がりました。
台車に乗って下がる時は、壁のセットのレール状の棒に車が乗ってバウンドしたので、「イテッ」。
赤ちゃんの側の金の入った箱を見つけた場面では、大石さん「ハプニング大賞があったら優勝間違いなしだよー」。
毎回楽しませてくださっています。

裁判の場面での田中裕子さんは今回が一番素晴らしかった。
涙で声が震え詰まるほど。怒りの表情で立つ唐沢さんも涙を流して。
母の、女の耐える姿が哀しかった。
「おしん」なんてもう思い出す人はいないでしょうが、先日放映していた『火火』での、豪快な強い母であり陶芸家を演じるよりも、似合っていると思いました。

舞台はセットが壁画だけ。
シチリアの場面では、アポロンの描かれた赤い壁画。
ボヘミアでは青いネプチューンの壁画で表わされるだけ。
階段も無いフラットな舞台で、唯一、村外れでオートリカスが身を隠す草むら。
毛刈り祭りの場面で料理の乗ったテーブルと、ベンチだけです。
多少歩きまわる移動だけで動きは制限され、完全に役者さんのセリフだけで芝居は進行します。
だからなのか、今回の舞台は、セリフをちょっとつっかえるだけで目立ってしまう気がしました。

ただ、初回から3回観て、毎回セリフが心許無いことがあったのがベテランの藤田弓子さん。
今回、完全にセリフが飛んでしまいました。
赤ちゃんを抱いてレオンティーズにせまるセリフ「私は陛下の忠実な臣下であり・・・」が、陛下は私の・・・私は陛下の臣下で・・・と言いなおしても間違えてボロボロ。
その時、事態を悟った座長唐沢さんが機転の利いた判断。
それ以上続けても無理と助け舟。間髪入れず「その女を連れてゆけ!」と叫び、藤田さんのセリフを打ち切りました。ですからその後の藤田さんの「貞淑なお妃さま」を繰り返すセリフを飛ばすことになりましたが、無事藤田さんも次のセリフに移ることが出来ました。
この見事な判断に気づいた観客がざわめきました。
さすが唐沢さん!お見事でした。

帰路、この話で盛り上がりましたが
つい、『天保十二年~』前楽での唐沢さんの伝説的?な爆笑セリフ忘失事件(なんじゃそりゃ・笑)を思い出して、爆笑でした。


祭りの場面の横田さん。今回はベンチは蹴らなかった。
初日よりも、カミローが抑える仕草がはっきりしてきました。
いつもヘンルーダを渡されていたのに今回はラヴェンダーを渡されていました。
この場面でのポリクシニーズは前半とは打って変わって、激昂する荒い気性を見せます。
それにしても、パーディタを悪魔と罵り羊飼いを死刑だとまで怒り狂う姿は前半と繋がらない気がして戸惑います。


これはチーム20世紀少年(?)からのお花。
香川さんの杏子色のラナンキュラスが素敵。
燃えるような赤い花を贈るって常盤さんらしい。
さい芸 『冬物語』 21日 マチネ観劇_d0109373_2219983.jpgさい芸 『冬物語』 21日 マチネ観劇_d0109373_2219407.jpg 

















さい芸 『冬物語』 21日 マチネ観劇_d0109373_22212024.jpg市村さんからは、鮮やかな青いバラ。

さてさて。また1時間後 約40分後には、横田さんを交えてのアフタートークです。

by august22moon | 2009-01-22 12:02 | 観劇 | Comments(0)

出会った本、映画の感想。日々のこと。


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