出会った本、映画の感想。日々のこと。

by august22

石井克人監督作 『茶の味』 ムービープラス放映

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03年の作品ですが初めて全編観ました。ってホントは途中でちょっと中座しましたら、やっぱり松山ケンイチさんとか加瀬亮さん、菊地凛子さんを見逃してしまいました。後で、加瀬さんは‘流星警備員’役、松山さんは不良役と知りました。
グラウンドでバイク乗り回してたのが松山さん?
さすがに草彅くんは、さりげなく登場していてもすぐ分かっちゃいますね。

奇妙でシュールな表現が差し込まれてはいますが、
長閑な日常の中にもそれぞれの内面を丁寧に描写して、なんだかのーんびり見ちゃいます。
栃木県茂木町の里山を舞台にしていますが、今では珍しくなった小川や畑中の一本道を見るだけでも楽しいです。後に旧作の完全カバーで作り上げた『山のあなた』に通じる美しい日本の風景が楽しめました。

雨の中、閉まりかけたバスのドアに傘を投げ渡して、雨で濡れたアスファルトに映る嬉しさに駈けだす姿。
最後にやっと逆上がりが出来て、意気揚揚と帰る幸子ちゃんの初めての笑顔。
きれいで優しくてほのぼのした場面が印象に残りました。

生活音も耳に心地いいです。
おかずをしゃきしゃきぽりぽり噛む音とか、お茶をこぽこぽ注ぐ音とか。
ごはんジャーの蓋を閉める音とか。

最後に、アニメーターだったおじいちゃんが家族を描き残していたというのが、とてもいいエピソード。
それが元・アニメーターらしくぱたぱた絵になっている。
しかも息子だけ子供のころの姿。
演じる人が突飛な感じなんですが(笑)、やっぱり親なんだなぁと思わせていて。
当の息子(三浦友和さん好演)が、なんで俺だけ子供のころなんだとキョトンとしてるのも微笑ましい。

by august22moon | 2009-03-04 17:14 | 映画 | Comments(0)