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堤幸彦監督作 『20世紀少年 第2章 最後の希望』

d0109373_2372377.jpg♪ Sting like I feel

今日31日から公開なので、仕事帰りにレイトショーで観てきました。
8月公開の第1章から約半年間。
原作読まないでネタばれサイトも見ないで我慢しましたっ!

カンナ役の平さんは演技はまだまだのようですが、補って余りあるあのキリッとした顔立ち、特に目が魅力的。
カンナの未知のチカラが、新人ということで活きていますね。

冒頭からしばらくは、深夜の新感覚ドラマを見ているような荒い展開(編集?)にちょっと不満が出ました。展開が唐突なんですもの。
だから、その場面必要?その人物は今後の展開になにか関係があるの?と無駄に感じる場面がいくつかあって。
それなら、あそこの繋ぎ場面を入れておけばいいのにと思っちゃいました。

例えば・・・

蝶野が教会へカンナと一緒に来ている場面が映らないので、あら?居たんだって感じになるし。
ヨシツネの地下潜伏場所の「ともだちランド」以外の入口とか
小泉響子がカンナに「ともだちランド」に行かされると告げる場面など。
その場面をカットするなら、ニューハーフのダンスや
ユキジがマンガを読む場面は不要なんじゃないか?と。
原作読んでないだけに。

でも、オッチョが出てくると流石に面白くなってきました。
ステンドグラスを割って飛び込んでくるシルエットはかっこよかった。
JACの方でしょうかね。
森山未来クンも巧いし。
換気口から出る場面は笑っちゃった。
巧い俳優さんが演じると、緊迫感に厚みや迫力が増して
俄然面白くなるものですね。

やっぱり‘ともだち’は、あの人なのか!
でもあの場面はどーゆうこと!?と

結局・・・

謎が増えちゃったじゃーん!また半年待つのー!?

なのでした(笑)

さて映画公開が‘始まり’
埼玉公演の‘終わり’です。


映画館内のマナーを呼びかけるCMは『クローズZERO』のメンバーなのね。
「むしろ喧嘩をしない」ってのに館内に笑いが起きました。

by august22moon | 2009-02-01 01:17 | 映画 | Comments(0)

ショーン・ペン監督作 『イントゥ・ザ・ワイルド』

d0109373_4114180.jpg人々と分かち合う幸福

全国公開から遅れて、地元でたった4日間(!)の上映なので慌てて行ってきました。
原作を読んだ頃にショーン・ペンによって映画化されると知って、楽しみにしていました。
彼は脚本にも参加しています。
登山家でもあるジャーナリストのジョン・クラカワーの原作は、クリス・マッカンドレスが愛読したジャック・ロンドンやソローの言葉を多く引用し、他の冒険家や放浪経験者の体験談から、彼を荒野へと駆り立てた原因を探ろうとしました。
ショーン・ペンの視点はより深く彼の出自や父親との軋轢にまで及びます。

1990年夏、アトランタの大学を卒業した22歳のクリス・マッカンドレスは、IDカードを切り捨て貯金全額を寄付し愛車の中古のダットサンで旅に出ます。やがてその車も乗り捨て、所持金を焼き捨て、アリゾナからカリフォルニア、サウスダコタへとたった一人で旅を続けます。途中、農場やファストフード店でバイトをしながら。
自由に「その土地の与えるものだけで」生きようと決意した彼が最終的に目指したのはアラスカの荒野。
そして、旅立ってから2年後の8月。
ハンターたちによって遺体となって発見されます。

ショーン・ペンの‘目’はこの青年の旅を見守ろうと心がけているようです。
クリスの大学卒業から旅の終焉までを四章に分け、丹念に創っています。
映画のイントロダクションとして、夢に息子が現れたと涙で目覚める妻を優しく宥める夫という場面で始まります。
以前にはなかった夫婦の心の絆が喪失感から生まれていたのです。
クリスは基本的にヒッチハイクで移動を続けますが、途中でバイトをして日銭を稼ぎます。農場主には心情まで打ち明けるほど心を許し、彼に出した手紙の手書き文字が画面に大きく写されて、「I NOW WALK INTO THE WILD」の INTO THE WILD の部分が活字に変化していき、オープニングタイトルとなります。
クリスがほんとうに好青年に描かれていて、出会った人たちに愛されるのも当然なほど。
ファストフード店でバイト中にも女店員から好意を持って受け入れられたり、
農場主も次の収穫期も働きに来いと信頼を寄せ、
息子を亡くし放浪の旅に出ている夫婦はクリスに亡き息子を思い出し、
一人暮らしの老人は養子にと言い出すほど。
独りで生きようと出た旅で「人々」の愛情を受けてしまうんですね。

原作のクラカワー氏がアウトドア雑誌にクリスの事故を寄稿した後、最後の目撃者でありクリスを車が通るところまで送って長靴を譲った男性はじめ、出会った人々から連絡があり、この人たちへの取材で原作が書かれたことを思うと、残された彼らの無念さ哀しさも考えさせられます。

旅を続ける過程で出会った人たちに忠告されても止められても信念を貫き通すクリス。
彼を演じるエミール・ハーシュは、どんどん少年のように愛らしく見えてきました。
最後はもちろん別人かと見紛うほど痩せ衰えてクリスを演じ切りました。
最後にクリス本人が終の棲家となった廃バスの前で微笑む写真が映し出されます。
(現像されずにカメラに納められたままだったとのこと)
その顔は一瞬E・ハーシュかと見間違えてしまいました。

放浪する夫婦の妻役キャサリン・キーナー(『カポーティ』ハーパー・リー役。当たり前ですが別人の風貌)、両親役のウィリアム・ハート、マーシャ・ゲイ=ハーデンがさすがの巧さ。

上映館を間違えて、ギリギリの入場になってしまいました(汗)
座席数の少ない名画座上映となっていましたが、なんと観客は私ともうひとりの二人だけ!

『レッドクリフ』を観た職場の人からパンフを見せてもらい、配役の話で盛り上がっちゃいました。予告篇で見た限り、孔明と孫権が私のイメージと違う思っていたのですが。その人の感想では「孔明ニヤケ過ぎ」(笑)。白羽扇が白くないのはなぜ?とか、関羽役はモンゴルの俳優さんでこれまたイメージが・・・とか。昼休みにそんな話で盛り上がって、両方見ようと思っていたんです。でもなんだかもう後漢時代まで行く気力がなくなっちゃいました(苦笑)
アラスカの荒野の映像が、廃バスの周りに咲いた花の色が脳裏から離れません。
見て良かったです。待った甲斐がありました。

by august22moon | 2008-11-13 01:59 | 映画 | Comments(2)

東野圭吾原作・映画 『容疑者X の献身』

d0109373_4255643.jpg『隣同士が同じ色になってはいけない』

TVドラマ版もほぼ毎週見ていたんですが、湯川は物理学ロボットみたいなキャラクターでおかしみを表現しているようなのですが・・・。
(スミマセン。私、なぜ福山さんがこんなに人気があるのか解らなくて。顔が若々しくて可愛いからなんでしょうかね。ゴーグルで顔半分が隠れると女性的なんだなと思いました。)
場所を選ばず夢中で数式を書きこんでいる目つきももっと狂気を孕んでほしいと思っていました。
劇場版は容疑者役である堤さんがほぼ主役と聞いて見に行きました。
(ドラマ「やまとなでしこ」で堤さんは数学者を諦めた男の役でやはり数式を所構わず書いちゃう場面があったことを思い出しました。)









堤さん、やっぱり巧い。
いい演技を観たって満足感がありました。
確かに堤さんの映画でした。
伏し目がちに無気力な表情、背中を丸めて歩く姿から
花岡母娘の部屋に入ってゆく決意を滲ませた背中
拘置所の天井に図形を想像する表情なども
遂に守り通したという満足感か犠牲になったことを忘れようとしてなのか。巧い。
湯川から出された課題に夢中になって、プリントに目を落としたまま付箋紙を取ったりえんぴつ削り器にえんぴつを差し込んだり、朝方のぼーっとしているようで達成感に満ちた表情なんていかにも学者さんって感じです。高校教師では役不足なんですよね。
隣人の幸せが日々の安らぎになるなんて・・・哀しい。
ラストの石神の号泣場面は素晴らしかったです。
湯川の決め台詞「実に面白い」も堤さんにかかると深いんですよね。

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ただ・・・オリジナルエピソードの雪山行の必然性に疑問。
山男同志が再び心を通わせるために最後の山へというのは分かるんですが
吹雪とか滑落とかは必要?
風景は見事でした。北アルプスですか?

さすが「このミス1位」作品だけあってトリックも面白かったです。

福山氏作曲のテーマ曲「vs」はノリも良くて好きです。
柴咲コウさんが唄う主題歌の歌詞の意味も余韻を増幅させてくれます。
長塚さん。声がまるっきりおとーさまと同じでビックリ(笑)

by august22moon | 2008-10-13 01:58 | 映画 | Comments(2)

宮崎駿監督作 『崖の上のポニョ』

d0109373_4385478.jpg【 船乗りの子 】

「ようやく観ました」が常套句になりつつあります。
まだ上映してたの!?と思われそう。
















d0109373_041732.jpg色鉛筆で描かれた温かみのある背景は新鮮ですね。
冒頭の空の絵で、この映画は『千と千尋~』とも『もののけ姫』とも異種であることが突きつけられるようです。
それでも、嵐の中を風に煽られながら走る態勢とか、子供らしい動きは絶妙にリアル。
圧巻です。背中にさえ命が通っている絵です。
ポニョが波の上を走っている絵は思わず笑みがこぼれます。
ん~正直なところ、お魚の時のポニョの絵はちょっと苦手でして。
進化途中なんて、尚更。
ジブリ作品には結構、見るのに我慢が必要となるキャラクターがあるんです・・・(苦笑)

人魚姫のおはなしが元とはいえ、
現実の逃れられない問題も避けずに描くのは今のジブリには不可欠。
でも。異種婚礼譚などと味気ないこと言いっこなしですね。
宗介ちゃんは優しく逞しい海の男に育ちそう。
ママも肝の据わった船乗りの女房だし。
さすがの上質なお伽噺でした。

フジモトだけは手塚アニメのキャラクターのように見えました。

わーくわく ちゅぎゅ ♪

by august22moon | 2008-10-06 20:43 | 映画 | Comments(0)

中村義洋監督作 『アヒルと鴨のコインロッカー』 wowow放映

d0109373_4334828.jpg野生の風
ようやく見ることができました。
原作を読んで、濱田くんならぴったり!と思いましたが、瑛太くんでは原作のイメージとは違うかなと思ったんです。
でも、タラちゃん・・・じゃない。瑛太くんの繊細でどこか儚げな笑顔で演じられると、なんだか全てオッケーな気がしてしまいます。

遺品のジャンバーを着てみるシーンは
‘河崎’を乗り移らせる儀式のよう。
独特のふわ~っとした佇まいは異邦人らしい印象に効果大。

濱田くんの演技ってほんとうに可愛いらしい。
枯野原を掻き分けて歩いて顔に草が当たってちょっと痛がるところとか
ダンボール箱の蓋を弄ぶ仕草とか、巧い。
ドルジでなくとも揶揄いたくなっちゃう。
公式HPでの監督の、彼は演技プランなどなくても、ああなっちゃうって話は笑っちゃいました。

小説だからこそトリックが判明する場面が面白いのに
映像ではどうするんだろうと期待していました。
巧く現わしていましたね。ああ、別にコレでいいんだと納得。

それにしても。瑛太くんにしても濱田岳くんにしても松田龍平くんにしても
どこか寂しげな男たち。

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by august22moon | 2008-09-25 02:35 | 映画 | Comments(0)

堤幸彦監督作 『20世紀少年 第1章』

d0109373_2225434.jpg♪ Friends say it's fine

ようやく観に行きました。
原作はあえて事前に読まずに行って正解でした。
完成された各キャラクター。昔というには半端だけど現在とは完全に違うあの頃。
お話としてとても面白い舞台が揃っていました。

原作に忠実なビジュアルで揃え、原作に応えられる力のある俳優さんたち。
ちいさな役にも意外なキャスティングがされていて。
タイでオッチョに指令を出す電話の声が『チャーリーズエンジェル』のチャーリーの声だったのは可笑しかったです。
若手のお笑い芸人さんたちを起用したのは、いいアイデアだったのではないでしょうか。
俳優だと重くなる場面も軽やかな印象になり、主演俳優さんの邪魔にならない。
以前『模倣犯』で爆笑問題の演技の巧さに驚きましたが、コントはお芝居でもあるのですから当然かもしれません。今回は特にオリラジの二人は巧かったと思います。
ここは要らないでしょう、という人もいましたが・・・。それは私の個人的好み。

子役の顔がそれぞれ、俳優さんの顔立ちそっくり。
特に唐沢さんのあの独特の目元がそっくり! よく見つけましたね。

この俳優さんが、これだけ?役が小さすぎない?と三部作であることを除いても勿体ない使い方になっているのは、実は今後重要な役で出てくるのかしら、そういえばちょっと怪しげよねとか、ハットリくんの仮面の脇に見える耳や揉み上げや髪型で、あの人が‘ともだち’なんじゃないかと推理したりと観た後も興奮冷めやらず(笑)
第二章は来年1月とか。それまで原作を読まないで我慢できるかな?

帰る道すがらT・REX の 「20th Century Boy」 が頭から離れませんでした。

by august22moon | 2008-09-07 23:43 | 映画 | Comments(2)

R・エメリッヒ監督作 『インディペンデンス・デイ』

ウィル・スミスの新作公開にかけて何度目かのTV放映。
公開から12年も経つんですね。当時としてはCGも合成もかなり頑張っていたんじゃないでしょうか。
宇宙人の地球侵略と、大統領が自分は元・戦闘機乗りだから空に帰るんだって一緒に闘っちゃうという、いかにもアメリカなコテコテの娯楽映画なんですが、当時映画館まで観に行っちゃいましたし放映の度に見ちゃいます。

ウィル・スミスにハズレ無しとも思いますが。
なぜ見ちゃうのかといいますと。
登場人物がとてもそれらしい顔立ちの俳優さんを当てているところがいいなと思いまして。
J・ゴールドブラムはいかにもエンジニアっぽいし。
大統領の顔立ちはやっぱりケネディを意識してるんでしょうが。夫人もファーストレディーらしい気品があるし。アダム・ボールドウィンの少佐、ロバート・ロジアの統合参謀本部長とか。

ロズウェルの事件やエリア51のことを挙げて政府批判するディヴィッドの父親をタブロイド誌を信じないでと宥める大統領に国防長官が、その話には間違いがありますと打ち明けると、ディヴィッドが「which part ?」と、あの低音できょとんと尋ねる表情はちょっと笑っちゃいます。


『ガラスの仮面』出演の川久保拓司くんのブログに登場の横田さん。
着ているのは懐かしやベッカム在籍時代のマンUのユニフォーム!

by august22moon | 2008-08-30 23:18 | 映画 | Comments(2)

佐藤祐市監督作 『キサラギ』 テレビ東京放映

d0109373_062587.jpg可笑しかった~
北京五輪の男子バレー中国戦を棒に振って見てしまいました(笑)

Frannyさんの感想を読んで放映を楽しみにしていたんですが、
もうもう、香川照之さんが最高でした!
ワケアリのカチューシャがちょこっとずれるところ、椅子の引き方・・・もう目が離せませんでした。

「どんなダイエット!?ソレ!」
「そもそもジョニー・デップをこの角度で見たことがない」
涙が出るほど笑いました。









「キネマ旬報」の香川さんの連載エッセイで、撮影が過酷だという話が逆に可笑しかったのを思い出しました。
控え室で皆ボロボロになって休憩。小出くんはテーブルの上のものを全部どかしてベッド代わりに。スタッフが呼びに来てなんとか起き上がるんですが、「小出は・・・小出はどうした・・・?」。笑えました。
何時ぞやTVで紹介したDVD特典映像なのか、男たちが踊る場面は朝方の撮影でみんなボロボロ。確かに小栗くんなんかシャツ出ちゃってますし(笑)一番キレ良くきちんと踊っていた香川さんが、よぉーし!みんなよくやった!と叫んでいたのも大笑いしました。

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どんどん真相が暴かれるくだりや、どんでん返しも、セリフや演技がきっちり的確でむちゃくちゃ可笑しくて夢中になって見てしまいました。
男たちが真相に気づく前に
あ!ボトルか!
ファンレターなんだ!


いくらなんでもヘアスプレーと殺虫剤、洗剤と油は間違えないでしょファミリーピュアはピンクだし、とツッコミどころも、ま、いいか、という気になっちゃいました。

固有名詞や商品名までが、ばんばん出るのも可笑しい。
ママレモン・ファミリーピュア・洋服の青山・大磯ロングビーチ・・・。

小栗くんは、その後の『ボンビーメン』にも通じる、人が好い役柄。
回想シーンの家元くんのロッカーの絵はちょっと泣けますね。
アイドルが唯一の救いだったんですね。


敵なしの強さでした。北島選手。200mでも金。
で。表彰式で流れる曲はクラシック曲かと思っていたんですが、中国の「茉莉花」という民謡なんですね。

by august22moon | 2008-08-15 01:19 | 映画 | Comments(2)

内田けんじ監督作 『アフタースクール』

d0109373_14224457.jpg 【ストーリー】
母校の中学校で教師をしている神野と、サラリーマンの木村は中学時代からの親友同士。産気づいた木村の妻を、仕事で忙しい木村の代わりに神野が病院まで送りとどけた。その日、夏休み中だが部活のため出勤した神野のもとに、同級生だという探偵が訪ねてくる。島崎と名乗る探偵は木村を捜していた。若い女性と親しげにしている木村の写真を探偵に見せられた神野はショックを受け、なかば強引に木村捜しを手伝うことになってしまう。












『あの頃とどこが違う?』
今月になってようやく地元上映が始まったので観て来ました。
面白かった~
大泉洋さんのキャラがちゃんと活きていたのが、なにより。
好きなんです大泉さん。再々々放送でも『水曜どうでしょう』を見ているほどなんです。

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海千山千の怪しげな探偵(佐々木蔵之介)に振り回されてると思いきやのどんでん返しが、なかなか後味爽やか。
違和感のあったセリフや芝居がすべて伏線だったと判る後半に、あれぇそうだったの~って笑える映画っていいですね。
セリフも演技も可笑しいんです。
風俗店に潜入して、探偵からイヤホンでDVDをどれか選んで持っていけと指示されて真剣に棚を見てるんで「どれでもいいよ!」とツッコまれて慌てて棚から取ってバタバタする場面とか。
急いで車を出さなきゃならないのに、なかなかエンジンがかからなくて「オレもうゼッタイ新車買う!(怒)」とか上手いんですよね。大泉さん。
大泉さんの同級生・木村役の堺雅人さんもエリートサラリーマンで幸せな新婚さんかと思いきや、ちょっと切ない役どころっていうのがとっても似合ってました。
麺類のファミレスみたいなお店での取引場面も、周りは刑事だらけで。取引完了すると豪快に麺を啜るのが合図で隣のテーブルに烽火のように次々と啜っていくところは大笑いでした。
風俗店の店員役で1シーンだけ中山祐一朗さんが出演されてました。

最後に、中学の同級生・美紀に早朝の昇降口前でプロポーズするんですが
中学時代、美紀が告白の手紙を木村に託した場所のすぐ側なんですね。
「変わらないね神野くん」と自分はあの頃と随分変わってしまったんだと卑下する美紀に、「あの頃と、どこが違う?」本質は変わってないと慰めて、優しくでも力強く「ウチへ帰ろう」と言うのが凄くよかったです。
おとなになって色んなことを経験して、多くのことを得たり学んだけど、失ったものも多い。あの頃にはもう戻れないと思うのは当然のこと。
もしかしたら神野は、手紙を渡そうと美紀が待っていた昇降口と同じ場所で答えるために、母校の教師になったのかしら。

シンプルな場面、シンプルなセリフがこんなに響くものなんですね。
いい映画でした。


人物のキャラに合わせて携帯の着メロが作られたんですって。
木村の‘カノン’しか判らなかった・・・。

by august22moon | 2008-07-31 02:03 | 映画 | Comments(2)

M・ナイト・シャラマン監督作 『ハプニング』

d0109373_23584569.jpg久し振りの映画感想で 『ハプニング』・・・(苦笑)
『アフタースクール』 を観るつもりが間に合わなくて次の上映時間まで観られる映画だったんです・・・。
『シックスセンス』は部分的にあれ?とちょっと演出が雑なところもあったけど、私にとってはとても好印象の映画でした。
その後の作品では『ヴィレッジ』が、ラストはともかく村人が恐怖する魔物の出し方が上手く恐怖を表せていたし、E・ブロディーは巧いしで、まあまあ面白かったんで。許せたんですが・・・。

この映画は恐怖の対象や原因がなんなのか最後まで不明なので、
観客は放り出されたまま。
もちろん、突然人々が自死行為に及ぶという展開は引き込まれます。
R-12指定らしい残虐なショッキング映像は、お見事です。
工事現場で、見上げた先から次々仲間が飛び降りてくるシルエット映像。
地面に叩きつけられる時の、人が落ちたとは思えないような音。
特に、三叉路の手前で一旦車を止めスピードを上げて立木に激突し、生き残った同乗者は降りてきて道路に座り込み窓ガラスの破片を手に取り・・・そこまで引きの長回し。
庭の芝刈り機を動かし自死しようとする様子を、丘の上からエリオットが愕然と見下ろす場面などは目撃者となる感覚になりました。

ただ、原因究明が科学教師の憶測と仮定だけなので
本当に大人数に反応しているのか、本当に植物が元凶なのか不明なまま。
突然の終息にTVで科学者が原因を解明するもキャスターは半信半疑で聞いているし。
何に怖がって脅えていたのか提示しなくてはただの残酷場面の羅列フィルム。
宇宙人の侵略とするよりはいいですけど。
それだけはやめてね、監督。と思いながら観てました。
ついでに言えば、主人公エリオット(M・ウォールバーグ)の妻の浮気問題もなんだか中途半端な気がしました。

d0109373_23142972.jpgアルマの腕時計のカルティエのサントス・ガルベや黄色のバッグ、エリオットの旅行鞄のデザインがいいなぁとか、そんなところに目がいってしまいました(苦笑)

by august22moon | 2008-07-30 23:36 | 映画 | Comments(0)