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西川美和著 『きのうの神さま』

きのうの神さま

西川 美和 / ポプラ社



直木賞候補作となった5編の短編集です。
通学バスの運転手から突然身の上話を聞かされた12歳の少女が高校生になり、進学の先に続いている‘人生’という長い道のりに気づく『1983年のほたる』

漁村の診療所に代診医師として赴任して来た男が知る、カルテもない医療現場。村民たちに信頼されたその老医師の、学会出席といいながらまるで二度と戻ることはないかと思わせる出立が印象的な『ありの行列』

大病院で小児心臓外科医として‘非の打ちどころのない’信頼と実績を勝ち得た夫の、裏の顔を知る妻の秘かな復讐。ラストの妻の言葉がひやりとさせる『ノミの愛情』

父との軋轢や兄への確執が、父の急病で溶解して行く『ディア・ドクター』

研究室一筋できた男が余生を医療現場で終えようと、募集に応えてやってきた土地で知る在宅診療と介護の現実。病院勤務に戻るつもりだった医師が再度引き戻され、逃れられない医師不足の現実を描いた『満月の代弁者』

なんと地元に映画『ディア・ドクター』上映館がないのですよ!
前日譚となる作品なので、観た後なら感想も違ったと思います。
人としてよりも医師たちの生き方よりも、『ディア・ドクター』の再会した兄弟がすぐに昔と同じ関係に戻れるところが、心に響きました。
『ゆれる』同様、兄弟という関係の密度と危うさを新鮮な文脈で書かれていると思います。

『ノミの愛情』では、専業主婦として夫を支える妻が隣の家の飼い犬に自己を重ねるのはステレオタイプな気がしましたが。
アナタガリッパナイシャナノハ、ワタシノオカゲナノヨと夫の背中に呪文をかけて、自己存在を支える妻。
螺旋階段から夫が転落した時は、
毎日せっせと磨きながら心の奥にちらっとでもそんな企みはなかったのかと、当然考えました。
ミステリ風味で面白かった。

by august22moon | 2009-07-31 01:24 | 読書 | Comments(0)

準決勝

本日は美容院へ。カットとカラーリングです。
冷房は効いているのにシャンプーの時から汗が止まらなくて、憐れんだ(笑)担当のオーナーさん。
ドライヤーをかけるともっと汗が出るからと、ドライヤーを渡してくれました。
「COOL」にしてビニールカバーの下から風を身体に当てると涼しいよって確かにそうですが・・・。
は、恥ずかしいですよぉ
と言いながらも、お言葉に甘えてずーっと送風あててました。
ところが今度は、カラーリング中に座った場所が寒くて。
暑がりですからクーラーの真下でもあまり寒いとは感じないんですけどねぇ。
また、気を効かせてくださって一番涼しいところに座らせてくれたのだと思います。
たいへんご迷惑をおかけしました。

やれやれ。夏はやぁねぇ
早く涼しくならないかなー

d0109373_22203111.jpgこれは昨日、東京駅で買った「白雪亭のちーず ミルフィーユ」。
コクのあるチーズでくるまれたラングドシャクッキー。



えと・・・タイトルは・・・・
美容院へ行く途中、アーケードにモニターが出ていて、10人くらいの人たちが高校野球県大会準決勝を観戦してたんです。
夏です。

by august22moon | 2009-07-30 23:28 | 出来事 | Comments(0)

赤坂レッドシアター モダンスイマーズ『血縁』 29日観劇

d0109373_343204.jpg観劇仲間Jちゃんのご推奨を受けまして観てきました。
モダンは『回転する夜』以来2度目。

レッドシアターは初めて。
すっごい繁華街に突然あるんですね。
面白い立地。















d0109373_3435689.jpg旗揚げ10周年記念公演と銘打った今作は3年前の『赤木五兄弟』の続編。‘お祭り’と劇中にも謳っていて、「キネマの天地」を替え歌にして劇団のテーマソングみたいに歌ったり、『スリラー』の群舞が始まったり(アンサンブルのダンサーの皆さんがお見事!)。
開演前に団員5人が舞台上からご挨拶。5人で創り上げた脚本とのこと。蓬莱さんは、西條さんに促されて、いつもの緻密な構成重厚なセリフ無骨な(と聞こえた)伏線はありませんと言うようなことを言って場内の笑いを誘っていました。
もうお客さんたちは笑う気満々という雰囲気で始まりました。

オープニングで壁に兄弟の性格や命名理由がテロップで映し出されます。
末っ子五男の優吾は4人とは異母兄弟で「二歳の時から傍観者」。
無表情で無口(と言うか他の4人が猛烈に喋るのね)いつも上目づかい。
前作はこの優吾のお話だったようで未見なのが残念ですが、それでも生い立ちが落とす影が明確で、寂しげな顔立ちの蓬莱さんに合っていて、突出して素晴らしかった。
と、絶賛したくなるほどに好みだったわけで(笑)

工務店を経営する赤木一家。
突然肉親を失って残された兄弟はその‘欠け’を埋めようと、なんとも荒々しく心の赴くまま暮らしています。それを周辺住民は奇異に受け取り、疎まれます。
仕事の依頼も無くなり孤立する一家で、なんとか均衡を保とうとするのが五男・優吾。
食事の場面では、食事を作る担当だからかひとり立って食事をするんですが、このアイデアが素晴らしい!と感心。よく思いつきましたね。
周辺住民から排斥され、報復に出かける兄弟。優吾はひとり家に残り夕飯の支度を始めるのですが、経済的に困窮しガスも止められているので薪で火を熾します。
古川さん演じる近所の住民・栗林が警察に通報しなくてはならないと優吾に告げる時の、冷淡さと同情の入り混じった表情は流石。
古川さんのこの冷淡な無表情というのがすごく巧いと思うんです。
身近であったら凄いダメージ受けそうな。
それを聞きながら、なかなか火の点かない薪の前で遂に号泣するまでの蓬莱さんも良かった。
10年培ってきたであろうものをここで魅せてもらえた気がしました。

d0109373_438565.jpg蓬莱さんが出るならまた観たいな。


パンフは作られないんですかね。
座席にフライヤーと一緒に入ってた見開きのチラシだけ?
客席には、佐野史郎さん。ドラマ『SP』に出演されていた神尾佑さんがいらしたんですが、お隣は同じく『SP』で共演された松尾諭さんでした。

HPで改めて知りましたが『さよなら西湖クン』もモダンだったんですね。
「演技者」で見ましたが、面白かった。








21時15分終演。
近くのラーメン屋さんに入ってみちゃいました。『一点張』ですって。
麺は太麺。濃いお味。冷房がガンガン効いてたのでガンガン頂けました。
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by august22moon | 2009-07-30 01:18 | 観劇 | Comments(2)

夏の王様

やっと6日勤務が終了~。明日はお休み~♪
今週は想定外な人事異動が発表され、新しく異動してくる課長さんのことが皆さん苦手らしく、喧々諤々。
私はそうでもないので、テキトーに相槌 ^^)

d0109373_21291526.jpgさて。
疲れた体に吸引力ある「全品20%OFF」の文字。
で。「北京飯店」さんという中華お惣菜の店で、
酢豚丼とエビチリ丼。
「焼鳥日本一」さんというお店で、青シソつくねとアスパラ焼鳥。















d0109373_21305282.jpgビールはOff にしてみました。
CM、堤さんだからです(ウソです)
さーっぱりした味わいでした。

んで。つくねや焼き鳥とビール一缶飲んじゃうと丼ものなんて入らないのでした。

明日は休みって日が一番楽しいのは
いくつになっても変わらないです~
ぷはー








タイトル : Kinki Kids の歌。
スチールドラムが使われているのはこの曲でしたかしら。スチールドラムの音って好きなんです。

by august22moon | 2009-07-28 23:34 | おいしいもの | Comments(2)

「一輪の月」

d0109373_211307.jpg夏祭り2日目。
朝方はうす曇りでしたが強い日差しが照りつけました。

駅舎は人混みで、ムッとする暑さでした。

中空に4日の月。













中華料理屋さんが店頭でヤキソバやかき氷を売っていました。
お祭り向けに出店していたんですね。
揚げたての声に誘われて海老せんべいと、3パックならお安くしときますよ~と薦められて上海ヤキソバを。ついつい・・・。

「唇に触らないように食べたほうがいい」と海老せん好物の妹が指南。
ぺたっとくっついちゃうんですと。
中華料理のお皿に添えられているのを見ますが、いっつも妹にぜーんぶ食べられちゃうので知らなんだ~。

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タイトル : 泉鏡花 『海神別荘』
「その雲は波、空は水。一輪の月と見えますのは、これから貴女がお出遊ばす、海の御殿でございます。あれへ、お迎え申すのです。」

ちょっと涼を呼ぶ・・・かな

by august22moon | 2009-07-26 23:59 | 季節 | Comments(0)

♪ 滞らないように

隣市の夏祭りです。
メインの花火大会の見物客で毎年大変な人出です。
今日は朝から突然大雨が降ったり強い日差しが照る不安定な一日でしたが、夕方からは涼しい風が吹きました。
細いきれいな月も出ていました。

仕事帰りに花火撮影に挑戦。
隣りでは女の子ふたりと若いおとうさんおかあさんが路上お夕飯中。
5歳くらいの妹さんのほうは、疲れちゃったのか帰りたいと号泣中。
お姉ちゃんのほうは金魚の入ったビニールの中の水をこぼして大慌て。
そんな中、シャッターチャンスずれまくりで撮ったんですが・・・
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d0109373_2183661.jpgこれは美容院帰りにお祭り見物しつつ帰ってきた妹が買った、甘味処「村上屋」さんのおだんごとあんみつ。
串だんごは久し振り~

噂に聞いたのですが
今年は冷夏って
ほんとですかね
信じていいですかね




タイトル : ミスチル『HANABI』
by august22moon | 2009-07-26 03:22 | 季節 | Comments(0)

♪ この空の青の青さに

親友の誕生日にお花をオーダーした妹。

まったくイメージ通りではなかったと
記念の写メも傘立てに置いての撮影というゾンザイさ。
と思いましたら・・・
花束になっているので、横にすると茎を覆ったコットンに含ませた水が洩れるので、傘立てに指すのが「一番安全だったのだ。ここが一番涼しいし。」

d0109373_222696.jpg以前にもお祝いに贈る花を「小意気に」とムチャな発注をした妹。
また高難度な発注したんでないの?

あら、でもいい感じじゃないの?

兎にも角にも
お誕生日おめでとうございます。











で、呑んでるわけだね。
お店は 『つるかめ』 さん。
「蒼空(そうくう)」とは京都伏見の日本酒なんだそうな。
なんとワインボトルに入っていてラベルは布製。
すっきりとしたお味ですって。

意気投合した隣席の方から頂いたのは、京の舞妓はんの団扇どすえ。
案外大きい。よく撓って、ええ風がきます。

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タイトル : chara 『Swallowtail Butterfly~あいのうた~』。
「ぼくらの音楽」で倖田來未さんがカヴァー。
いい歌ねぇ・・・charaの声で聴きたかったなぁ

by august22moon | 2009-07-25 00:06 | 出来事 | Comments(0)

「何十年かして掘り出したら、笑って見られる」

芥川賞候補作でドラマ化された『野ブタをプロデュース』で。
修二と信子が夜の公園で会っている写真にショックを受けた彰。
伯父に、見たくなかったものを見なかったことにするにはどうしたらいいかと尋ねます。
すると伯父は晩酌をしながら答えます。
糠床に沈めると忘れられる。
無駄だと分かっていても何もしないよりは良いのだと匂わせて。
(伯父役高橋克実さんの表情も巧かった)

ウチに糠漬けはないけれど。
沈めたいものをひとつ。ふかーく沈めとくかな~


こちらは頂きもの。麦工房さんのラスクです。
たいへん美味しゅうございました。
缶も使い道がありそう♪

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タイトルも、伯父が彰に続けて言ったセリフ。
4年も前の、ずいぶん懐かしい話で恐縮ですが
印象的なセリフやカメラワークを、たまに突然、思いだします。

by august22moon | 2009-07-23 23:06 | 出来事 | Comments(0)

「まばゆい白金環」

皆既日食が起きる日でしたが、見られませんでした。
11時過ぎに妹から「只今、日食中」とのメールに
外へ出てみましたが上空は厚い雲に覆われてどんより。
見晴らしのいいコミュニティーセンターの屋上へ。
この曇り空にみなさん諦めたのか、誰もいませんでした。
なんとなく明るめで光を強く感じる方角を撮ってみましたが。
レンズが下がってしまいました。

こちらの地方では雲の切れ間から見られたこともあったようです。
なんとなく通常の曇りの日より薄暗いようで、気温も低い。
ずっと上を見ていて首が疲れちった(苦笑)
厭きちゃって到着した電車なんか撮ったりして。
次は12年5月の朝。金環蝕が見られるんですね。
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午後から整形外科へ。やっぱりもう1回注射しないとダメかなぁとビクビクしていたんですが、触診で腫れも引いているとのことで痛み止めの飲み薬と塗り薬が処方されました。
貼り薬でちょっとお肌カイカイになってきたので良かったー。
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タイトル : 宮沢賢治『樺太鉄道(春と修羅)』
日さへまもなくかくされる かくされる前には感応により
かくされた後には威神力により まばゆい白金環ができるのだ  

by august22moon | 2009-07-22 23:10 | 季節 | Comments(0)

天の瑠璃の地面

d0109373_19272676.jpg午前中の雨も上がって風が涼しい一日。
本日21日はお寺さんで大施餓鬼会法要です。
100人ほどの檀家さんが集います。


















d0109373_1929324.jpg涼しいとはいえやはりお花を活けたりしていると汗が流れてきちゃいました。

15時。本堂で読経と檀家の施主さんの氏名が読み挙げられます。
みなさん般若心経だけでなく理趣経まで諳唱。
すごい。














d0109373_19314174.jpg私は般若心経の最後の
「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経」の部分しか言えないのでそこだけお唱え(苦笑)


夜になってまた雨が降ってきました。









タイトル : 宮沢賢治 『青森挽歌(春と修羅)』
by august22moon | 2009-07-21 23:38 | 季節 | Comments(0)