出会った本、映画の感想。日々のこと。

by august22

<   2012年 01月 ( 25 )   > この月の画像一覧

千年の愉楽 (河出文庫―BUNGEI Collection)

中上 健次 / 河出書房新社



【あらすじ】
熊野の“路地”に生まれ、高貴にして澱んだ血を受け継ぐ“中本一統”の若者たち。
勾いたつような男ぶりに、色濃くにじむ頽廃の影。彼らの人生は一様に短い。自らの手で取り上げた子らを見つめ続ける老産婆オリュウノオバの、慈愛に満ちた巫女のような眼に映る若者たちの生と死が、過去も未来も見わたす永劫の時の中に、一統の血が積み重ねた愉楽と業苦を映し出す。熊野の神話的世界を舞台に圧倒的な豊かさで語られる、路地千年の物語。


映画化を切っ掛けにようやく中上作品に手が出ました。
『歌うクジラ』も独特な文脈で手こずりましたが、今作は本当に難しかったです。
お産婆さんオリュウノオバの視点の文章が、途中で主語がどっちだか分からなくなったり、回顧してるのに現在形だったりで、ずいぶん迷子になりました。
それが時空を曖昧なものにさせて路地の存在自体不確かに見せているようでもあり、逆に自然の一部として生きる日本古来の土着的風俗を表しているようでもありました。
最終章でオリュウノオバの通夜になっても、オバの回想が進んでゆき時間軸を超越するので、漂った感覚のまま読み終わりました。

路地というのは被差別部落とか同和地区ですが、この地に対する愛情が感じられます。
同様に部落を舞台とする岩井志麻子著作のように、おどろおどろしさや湿っぽさがない。
退廃的なムードは共通していますが、どこか渇いていてからりとしている。
宿業を背負った男たちが恐れを知らず無謀に行き急いでいるのも、絶望感がありませんでした。
彼らを親目線で見降ろすオリュウノオバが、彼らの行く末を惜しんでも、それこそ血であると嘆くことはなかったからかもしれません。
彼らは他の地へ旅立っても必ず閉塞的な路地へ戻って来るのは、中上氏が故郷を懐かしみ幾たびも戻って来た姿が重なります。
作品というより作家の世界観を読みました。
『岬』から『地の果て~』まで読みたいけれど連続で読む精神力は無いので、東野圭吾あたりを挟んでまた是非読みたいと思うのでありました。

どんな町が舞台なのか調べてみると、和歌山の新宮という地はもう再開発されて当時の面影は無く明るい長閑な住宅地。
映画化で撮影が行われた須賀利地区も当時を偲ばせる街並みですが、やはり現在に於いて見ると明るい海辺の集落でした。

中上氏が一度『今夜は最高』という番組に出たのを記憶していますが、目の下の隈がずいぶんと濃くなっていました。お酒を飲みながらのトークの途中でニコニコしながらも畳の上にごろんと横になったのも身体が辛かったのでしょうが、それでスタジオが笑いに包まれました。大らかで豪快な印象が残っています。


本・読書
by august22moon | 2012-01-31 23:46 | 読書 | Comments(0)

non plus

d0109373_8383894.jpg今年まだ新メニューを頂いてなかった『awatenvow』さんへ。
因みに新メニューは5日までだそうです。













鶏のスイートチリソースです。
ふんわり卵焼きが乗って辛味も穏やか。
d0109373_8412528.jpg





にんじんマリネ、卵入ってる?なんて勘違いしてしまったカボチャマッシュ、グリーンサラダ。
d0109373_843216.jpg






d0109373_656918.jpg赤だしお味噌汁の具はダイコンと紫蘇。















d0109373_7263124.jpgBGMは珍しくジェーン&セルジュ。

コーヒーも頂きまして、満腹満腹。ごちそうさまでした。














d0109373_8545843.jpg(バッテリーダウンの瀕死状態で撮った欠けちゃった三日月)
29日のドラマ『運命の人』は第3話。横路議長ってこんな勇み足しちゃてったの?逃げてるしーとか、三木昭子今チッて舌打ちした?チッってやっちゃうかぁ?なんてのんびり見ていたら突然、主筆室のドアが開いて椅子に反り返って貫録で座る久留は・・・鋼太郎さん!?久留主筆役が鋼太郎さん!?
動揺してしまってセリフが全然頭に入ってこない(苦笑)
いつまでも先の舞台に浸っていられませんね。これから何回か見られるかしら?
ホリプロ入ってからお忙しいですねぇ。は~ビックリ。


タイトル : 「Je t'aime moi non plus」 がちょうど流れていましたので。
by august22moon | 2012-01-31 22:00 | おいしいもの | Comments(0)

山男のフォーク

風が冷たいけれど陽射しは暖かかった日のこと。
先週も伺ったばかりの御殿場の『雑貨とカフェ ロバギター』さんへ。
d0109373_2244346.jpg




御殿場市内に入ると富士山もぐんぐん迫ってきます。
d0109373_2255119.jpg





着きましたよぉ。
お店の前からはこんなに迫力の富士山が見えました。
風の冷たさも忘れます。
d0109373_2294259.jpg





失礼しまーす。
d0109373_740893.jpg






店内盛況。
d0109373_22212388.jpg






d0109373_22395933.jpgBGMはストーンズ?
カッコいい曲でした。
ふと窓辺に置かれたコーヒーについてのエッセイや銀色夏生に混じって、村上龍の『空港にて』があるのを発見。
以前、読みさしを新幹線車内に置き忘れたままだったので、ちょっと読んでみました。
嬉しい偶然。










ブレンドコーヒー。
d0109373_2223586.jpg





バターリーミルクティー。深いコクがあるんですね。いい香り。
d0109373_22234716.jpg





カトラリーボックスに蓋が付いている心遣いが素敵です。
立て掛けてあるノートがメニュー。
d0109373_22243913.jpg





満席でお忙しいのにそれほど待つことなく「熱いうちにどうぞ」と出して下さった、
人気のワッフル初体験。まずはプレーン。
d0109373_22252697.jpg





メイプルかけて~、いっただきま~す。
芳ばしくって美味しい♪ 夢中であっと言う間にぺろり。
・・・またやっちゃいました。
登山家のドキュメンタリー番組で見たヒュッテのレストランでのこと。皆さん長く大変な行程を登ってきた立派な体格の山男なのに、お食事ではナイフで小さく切って上品にフォークで口に運んでいるのを見て、私ったらあの4倍位の大きさを頬張ってるぞお恥ずかしい止めなきゃ見習わなきゃと反省していたのに。
いかんいかん。
d0109373_22265954.jpg





こちらは本日のスイーツ。アーモンドとチョコのタルト。
がぶりっと頂きます。美味しい!
アーモンドもチョコもたっぷりなのにしつこくないお味です。
「・・・ホールでオーダーするんだったなぁ」
d0109373_22292544.jpg






帰路も「オールでって頼めばよかったなぁ、全部食べれたなぁ」
・・・ギャル曽根かい
d0109373_2246532.jpg






プレゼントのラッピングはパラフィン紙の袋にユーカリの小枝。
このセンス、真似させて頂いちゃおう
d0109373_2322298.jpg





d0109373_22494311.jpgごちそうさまでした。
とっても美味しかったです。
















オーナーさんが声を掛けて下さってお話しもできて、嬉しい時間が過ごせました。
d0109373_235477.jpg





d0109373_23403363.jpg

by august22moon | 2012-01-30 22:03 | おいしいもの | Comments(0)
d0109373_111752.jpg最近は映画館でよりWOWOWでのほうが見たい・見たかった映画が続きます。


脚本は白木朋子さんと、たかのいちこさんという方。
『かもめ食堂』『プール』のスタッフが制作した同系統の作品。













これは残念な映画でした。
京都の川沿いの街を舞台にして、素敵に画になっています。
タカコさんのカフェ、バルコニーでの食事。
店先のベンチでお豆腐を食べられるハツミさんちお豆腐屋さん
マコトさんが丁寧に作るひとりごはん。
ひとつひとつが写真集になりそうにおしゃれ。
でもなんだかそれだけで、ひとりで凛と生きているタカコさんもマコトさんも背景が見えないので、映像を楽しむだけになってしまいました。
最小限のセリフの中にそれを汲み取らせようとしているのかもしれませんが、ちょっと分からなかった。


d0109373_1231741.jpg




ウイスキーしか置かないセツコさんのバーも、シンプルで静謐ですが、壁の色が冷た過ぎる。
いいウイスキーを楽しむ場という作りなのかもしれませんが、なんだか寛げなさそう。
それに、このセツコさんの禅問答のように展開する達観しすぎた哲学が、
ドライすぎて、ちっとも胸に落ちてこなかったです。
加瀬亮さん演じるヤマノハとの会話なんて、ギクシャクして聞こえちゃいました。
ヤマノハの悩みが見えてこないので余計にそう思えたのかな。

セツコさんという女性がちっとも人生を味わっているように見えないし、
美しい水の袂に立ち止まって、そこの生活を楽しんでいるように見えませんでした。
お花摘んでるくらいでは。
しかも、流れに身を任せて行くようなことを最後に言っちゃう。


d0109373_1235523.jpg





代わる代わるあやす赤ちゃんも、どうゆう意味なのか。
その土地の生命の息吹の比喩とかそんなベタな解釈でよいものか。
最後に、実はおかあさん居たんですよって感じに、女の人が迎えに来る意外なラストにしたのは面白かったですけど。
この赤ちゃんが誰に抱かれてもなついていて、俳優さんたちにスムースに演技させていて、ナチュラル名演。

by august22moon | 2012-01-29 00:50 | 映画 | Comments(0)
d0109373_845777.jpg





冷え込んだ夜、『Biarritz cafe』さんへ行きました。
d0109373_848490.jpg






d0109373_8492444.jpg





ところが流石に月末しかも週末だけあって、満席。
d0109373_8514882.jpg





d0109373_853862.jpgどおしようかー外のテーブルで呑んじゃう?
しゃかしゃか歩いて来たから身体も温まっているし、今なら外でもビール呑めるねー
なんて迷っている間もカップルさんやら仲良しグループさんが覗いてみては諦めて別のお店へ行かれました。

ようやく諦める気になって、久々に『Pizzeria Bar Diciotto』のマルゲリータを頂こう!ということになりました。














d0109373_945325.jpgお客さんいっぱい。

無理かな?と思いましたが辛うじて2階席が空いてました。

















d0109373_9122267.jpg初めての2階席。

とりあえず、お疲れさまー















人気の前菜盛り合わせ。一点づつ説明して下さいます。
マテ貝、レンコン等のトマト煮込み、レバーパテ、チキンサラダ、スズキのカルパッチョ、オレンジドレッシングのニンジンサラダ、ナスと菜の花の・・・バルサミコ和え?的な?
そして、いろいろキノコのソテー。
これで二人分。ボリューム満点です。
d0109373_9132932.jpg






レバーパテ美味しー。バケットの焼き加減もちょうど良かったです。
芳ばしくてかりかりっ
d0109373_9334125.jpg







d0109373_939971.jpg真ん中のサラダのドレッシングもちょっと珍しい風味で美味しかったです。

春菊の新芽?不思議なほろ苦味。
ドレッシングがまたちょっと珍しいお味で美味しい。

















来ました来ました♪ マルゲリータです。
生地がもっちもちで美味しい!
d0109373_9413797.jpg







d0109373_94342100.jpgで、おかわり。
私はシャンディーガフで。

お会計の時にオーナーさんが、「前菜は如何でした?量が多くなかったですか?食べきれました?」。
ばっちり完食です。
内容は季節によって変わるそうです。

とっても美味しかったです。ごちそうさまでした。









d0109373_23421448.jpg化粧室。
(後日追記)























d0109373_10213248.jpgお腹もいっぱいになったのに、やっぱり『Biarritz cafe』さんへ、
もうお席空いたよねと寄ってしまいました。















ロワールの白とブルゴーニュの赤
華やか系としっかり系
d0109373_16225567.jpgd0109373_955966.jpg




















このタパスが美味しかったです!
シーフードが入った酸味の無いまろやかなトマト煮。
d0109373_959243.jpg






店内のTVには、先に立ち寄った時から『カリオストロの城』が映されていました。
音は消されて、軽快なピアノジャズがBGM。
他のお客さんは男性ばかりでしたが、「実は五ェ門が後ろに座ってるんだよね」。
隣りの席の方も「ここでクラリスが初めてルパンのことをおじさまって言うんだよー」。
と、みなさん結構お詳しい。
場面ごとに反応して、ちょっと盛り上がりました。


d0109373_1013514.jpgしかし、流石にこの場面では皆さん、じっと聞き入って。

「・・・それは、あなたの心です」













d0109373_10124953.jpg「はい」
















d0109373_10134212.jpg「いや~名場面だね~」と、また盛り上がるのでした。















d0109373_1015626.jpg・・・で、エンドレス。

画質はリマスターで鮮明ですが、79年作でこのクオリティーはやはり素晴らしいですね。














d0109373_10463594.jpgショコラショーにしようか迷いましたが、コーヒー。

この直前、お隣りの席の方がオーダーした料理が出て来るのに時間がかかって待ち切れず、持参したミニアンパンを食べてらしたんですが、「ワインには~ワインには~」と囁かれるのでふと見ると「アンパンも合うよ~」とお裾分けして下さったのでした。
帰り際にお礼を言うと、「次はジャムパンで」ですって(笑)
楽しみにしていますー。

オリオンもだいぶ低くなった頃、帰還。

by august22moon | 2012-01-28 20:35 | おいしいもの | Comments(0)

今月のラーメン

きーんと冷え込んだ夜に飛び込んだ中華のチェーン店が今年初めてのラーメン。
街灯も少なく仄暗い周辺を一段と明るく照らして建っていました。

d0109373_7291160.jpg店内思いの外、混雑。
ご家族テーブルなんてパーティー状態で賑やかです。
寒い日はみんな考えること一緒なんだねー

これは、ちゃんぽん。












d0109373_7314278.jpgこれは・・・ワンタン麺。

大きな窓ガラスは暖かさで曇ってました。














d0109373_7373926.jpgこちらは、カニあんかけチャーハン。

先日は山間地の降雪被害で朝の通勤時間帯の電車も少し遅れたのに、せめて雪が降ってくれれば楽しいのにねなんて言いながら、はふはふ。












d0109373_7393778.jpgメニューに浜松餃子もあるんですが、皆あまりピンとこないと意見が一致しまして普通の餃子をシェア。

温まりました。

by august22moon | 2012-01-26 23:58 | おいしいもの | Comments(0)
d0109373_182533.jpgくらもちふさこさんの原作が大好きだったので、思い入れが強いですし、くらもち作品は人間が細やかに描かれているので、配役のイメージに厳しくなっちゃうんですが。
登場人物がほぼ原作のイメージを踏襲していたので、楽しめました。
そよちゃんも可愛いし。伊吹ちゃんもあっちゃんも髪型そっくり。
郵便局のシゲチャンなんて!いたんですねぇ似てる人。
さっちゃんも原作と髪型のボリュームまで同じだし、後ろ姿の可愛いこと可愛いこと!
そよちゃんのお父さんが佐藤浩市さんなのは、ちょっとカッコよすぎですけれど。

ただ大沢くん役は・・・どうしても厳しくなっちゃいます。
岡田将生さん自体はきれいだし良いんですが・・・。
それほど原作でこの不安定な男の子が鮮やかに描かれていました。
両親の離婚などの背景から中学生とは思えない大人びた雰囲気があって、斜に構えているようでいてあどけないところも残っていて。
都会に帰りたがっているのに、結構この田舎を好きになっていて。
母親がそよちゃんの父に贈ったバレンタインのチョコが自分の所に回ってきても(大沢の母→そよの父→そよの母→そよの弟→大沢くん)、いろいろあったんだって分かったよの一言で追求しない。
いろんなことを黙って自分の中だけで解決して、大人にならざるを得なかったコなんですよね。

大沢くんの母親(美都子)は、若い頃恋人同士だったそよちゃんの父親(一将)に様々アプローチしてきて困らせるんですが、これが複雑で残酷な女心を巧く表していて面白いんです。で、勤めている床屋に来た一将に粗品っぽく手作りチョコを渡す。周囲の手前、憮然と受取ったまま上着に入れっ放しなんで当然妻(衣東子)に見つかる。衣東子は勘付いているのかいないのか読者には判然とさせず、母親の立場を崩さず悠然と構えているように見せています。息子(そよの弟・浩太郎)にさも自分が用意した物のようにあげる。浩太郎は姉そよが複雑な思いの挙句、パイプチョコなんて渡してたのを慮って、このチョコをそよちゃんからだと大沢くんに渡すんです。浩太郎くん可愛い。それは昨日の朝、母親がラッピングしていたチョコ。そこへやって来たそよちゃん、余りに素っ気ないチョコにした理由を言いたくて切り出すんですが、そこで大沢くんが事情は分かってると答えたのには二重の意味があるわけで。
そよの思いと、母親とそよの父親の関係と。
加えて大沢はひとりっこなので、姉を思いやる弟の優しさも感じたであろうところも。
この少年が大人になる瞬間をチョコひとつで見せているところが秀逸です。(後日追記)



d0109373_1243279.jpg




ほのぼのした雰囲気が、子供たちだけでなく先生たちにもちゃんと在るんです。
原作通り、修学旅行の時の優しさとか、勉強を教えるだけでなく人間を育てている大人であるところがとても良かったです。

この、特に大きな事件も起きないのんびりした里山の暮らしのお話しを、よくぞ実写化。
前年に『かもめ食堂』があったのも大きかったのかと推察しました。
大人には些細なことが、里山の子供たちにはいかに一大事か。
そんな当たり前な日常を取り上げているところが、またいいんですよね。
でも考えたら、そうゆうのんびりした長閑な日常を描いた映画って昔からあったんですよね。
最近の流行り見たいについ感じてしまいますが。

連載中はどこが舞台になっているのか分からなくて。「行ってかえりまーす」ってどこの方言なんだろうと思って読んでいました。
食卓場面でTVに中国地方の天気図が書かれているコマがあって、やっと判明したんです。

長編なので、高校に進学したあとのお話しも映画化されないかしら。



低いところであっという間に沈む2日の月と木星
d0109373_2261143.jpg






d0109373_2222625.jpg

by august22moon | 2012-01-25 23:52 | 映画 | Comments(0)
d0109373_712544.jpg2度めの放映なんでしょうか。漸く観られました。
09年11月に世田谷パブリックシアターで上演された福田雄一氏とマギー氏のオリジナル作。演出がマギー氏。堤さんはじめ、段田安則さん、高橋克己さんと、とても豪華。
笑わせどころにも流石の巧さで爆笑の連続。
ただ、これだけ器用な大人の芝居が出来る役者さんが揃ったのにこのお話しでは勿体ないような・・・。
これが若い小劇団でしたら、単なるスラップスティックでもいいのでしょうけれど。
いっぱい笑えて可笑しかったけれど、それだけなら演劇でなくてもいいわけで。
心に残る着地点が欲しかったです。このキャストならば。

堤さん演じるバンデラスは軍所属のネゴシエイターで、核爆弾搭載機発射命令を出した元帥を彼の交渉術で説得し、12時間後に迫ったロシアとの開戦を阻止するために遥か離れた空軍基地まで行くんですが、初っ端からトラブルで自力でてくてく行かなくてはならなくなるっていう間の抜けた展開がまずお笑いポイントなんですね。
高橋克己さんが汚れたランニング姿で飛び出して「メリークリスマス!」と言わせただけで誰だか分かっちゃって客席爆笑。自己紹介が不要なほど、高橋克己さんがやるってだけでも爆笑です。

旅芸人一座のトラブルにも巻き込まれます。
看板役者が辞めて困っていて、その役者が「貧乏な魚屋がスチュワーデスに恋する」ドラマに出てたとか「パイロット役やってた」「SP役もやってた」と散々客席を沸かせてから、バンデラスが似てるからと代役を頼むんですが、その芝居が『マクベス』。
即興で台詞言うだけですが、堤さんのマクベスなんて観てみたい。
ちょっとでいいから真面目に演じてみて~「あれもいつかは・・・」って言って~なんて思っちゃった。
最近は古典劇やらないですね堤さん。

バンデラスは他にも道中様々な諍いに巻き込まれるんですが、喧嘩してるカップルやら三角関係の男女やらを得意の交渉術で言葉巧みに仲裁するのかと思いきや、その場面はスクリーンに写された「そこで時間を費やした」という文字のみ。
交渉といえば警備兵に銃を突き付けられて説得したくらい。
肝心の軍師にはトリック使ってまるでスパイ活動だし。
言われた相手だけでなく観客側までも感心納得するような話術を見せていけば、お話しがもっと面白くなったんじゃないかなぁ。


d0109373_914426.jpg





珈琲というのも何の比喩でしょうか。
バンデラスがコピルアックのこと話していてコーヒー好きという設定なんでしょう。
旅の途中でコーヒーをオーダーしたのにコーヒーゼリーが出てきてコーヒーが飲めない場面もありますが、バンデラスにゆっくり珈琲を味わう憩いの時がなかなか訪れないってことなのでしょうか。

核のボタンを握っている者たちがクレイジーであるということで、キューブリックの『博士の異常な愛情~』へのオマージュになっているのかしら。
それよりも『どこまで行けばお茶の時間』ってアントニー・バージェスのSFを思い出しました。

おしまいのインタビューで堤さんが、観に来ていた母親が最後のミュージカルが楽しかったと喜んでいた自分の芝居は重いものが多いのでと、嬉しそうに話していたのが印象的でした。

by august22moon | 2012-01-25 22:57 | 観劇 | Comments(0)
d0109373_1637717.jpg前夜からの小雨がまだ降り続く日、御殿場にある『雑貨とカフェ ロバギター』さんへ行きました。

神野という地区あたりから畑や屋根に雪が。
これだけでもトキメクのに・・・












d0109373_16403789.jpg駐車場脇に寄せられた雪なんて見たら・・・
雪だー雪だよーと大騒ぎ。
これは掴んで投げずにはいられませんて。

1個やってみました。
何年ぶりでしょ。











ささ。着きましたよぉ~。4月以来、また行きたいと思い続けてようやく、
9ヶ月振りの『雑貨とカフェ ロバギター』さんです♪
看板が出てないとこも知的センス。
d0109373_16434758.jpg






d0109373_16462795.jpg本日のおすすめメニューの看板。
この可愛らしさもいいですね。

わくわく


















こちらに向け直してくださったストーブには、ハチミツのボトルが。
d0109373_16485457.jpg






このお水の分量もファンになった理由のひとつです。
d0109373_1654510.jpg





d0109373_16562253.jpg






メニューブックもかわいい。
あちこちに在るダーラナホースみたいなロバさんは勿論ここにも。
d0109373_2383517.jpgd0109373_295330.jpg
























d0109373_1659013.jpg






d0109373_16594125.jpg





以前とテーブルの位置が変わって、私たちが座った4人掛け以外は全て壁や窓側に向けられていました。これで、おひとりさまでもゆっくりし易いですね。
窓辺やテーブル近くに置かれた本の分量もいい。
d0109373_2433648.jpg





雨の日のカフェっていいね。
嵐だともっといいね。きっと
d0109373_171366.jpg





・・・おや?窓辺に?
d0109373_1742422.jpg





「どんぐり3個でたんぽぽコーヒー1杯」とメニューに書かれていましたから、
コーヒー代に出されたどんぐりかしら?
d0109373_175088.jpg





久し振りとはいえ店内ウロチョロし過ぎてしまいました。
さ、ホット・スパイス・ミルクティーを頂きます。チャイに近いですね。
ほっとします~。
カップは琺瑯に見えて実は陶器。
d0109373_1765497.jpg





こちらは香り高いブレンド。こちらのカップも陶器。持ち易い!
d0109373_1781440.jpg





本日のスイーツ。ラズベリー・ガトーショコラ♪
しっとりショコラ。ラズベリーソースが多すぎず丁度いい。
d0109373_17102482.jpg





厨房から芳ばしい香りが流れてきてワクワク。
こちらも本日のスイーツ。リンゴとサツマイモのスイートグラタン。
リンゴとおイモのバランスがちょうど良くて優しい甘さ♪
d0109373_17122954.jpg





コツコツ ぱりん
d0109373_17164949.jpg





d0109373_1982463.jpg床板は古材のようですが、椅子がスムースに静かに引けます。

隅々まで訪れた人たちへ安らぐ時間と空間を提供するための心遣いが行き届いています。


















再び雑貨や展示されている本など拝見してウロチョロしているうちに、
ハーブティー頂きたくなりまして。
ストレス解消に効く、ローズも少々のカモミールティー。
香りを充分‘聞いて’から頂きます。
d0109373_17211265.jpg






片頭痛持ちにちょうどいいラベンダーブレンドティー。
d0109373_18475122.jpg






d0109373_17345932.jpg窓の外は霙交じりの小雨。
暖かい店内には、可愛い歌声の「Wouldn't It Be Loverly」が流れ始めました。

♪ Lots of choc'lates for me to eat



















プレゼントラッピングをお願いしたら、
お店の前に植えられたユーカリを一枝取ってきて洗ってから添えて下さいました。
ん~素敵素敵

オーナーさんは福島ご出身。イントネーションが亡父の親戚と同じで懐かしい。
福島から市内に避難されているかたにはサービスをされていたようですが、「特に罹災証明など提示されなくても、わげさぼっこわっちゃーとか、はらくっちーとか言ってくださればOKですー」ですって。
・・・わ、わげさ?(笑)
d0109373_1522864.jpg





優しい甘さのスイーツと香り高いお茶で、身も心も温まって穏やかなひと時が過ごせました。
ごちそうさまでした。とっても美味しかったです。

内側のドアノブは左に回すんですって。『アジャストメント(調整班)』みたい(笑)

d0109373_176387.jpg







d0109373_2332172.jpgタイトル : 「マイ・フェア・レディー」 『Wouldn't It Be Loverly?(素敵じゃない?)』
by august22moon | 2012-01-24 21:35 | おいしいもの | Comments(2)

ドリーム缶

d0109373_5555651.jpgスーパーのワゴンにこんな可愛いお菓子があったので思わず手が出てしまったのでありました。
お花見の季節でもないのに、この他にもピンク色の串団子などが並んで謎ではありましたが、なんたってピンク好きの私でありますし。しかも98円なんてお値段で誘惑するもので。

白玉に桜葉のタレで、すっかりうっとりなのでありました。











d0109373_635535.jpgTVで見たのか雑誌にでも載っていたのか定かではないのですが、突然「大きな缶に満たされたミックスナッツ」の存在が脳裏から離れなくなり。
でも近所のスーパーには無くて、隣市の大手スーパーなら売ってるんだろうねぇなんて話しておりました。














d0109373_6132726.jpg妹好物の、ペルーの特定の谷でしか採れないと知って改めてその存在の偉大さを再認識したジャイアントコーンと、私の好物カシューナッツに加えなんとシュガーナッツ入りという、ドリーム缶を発見したと買って来ました。

現在テーブルに常時配備。













d0109373_6233680.jpg初対面の豪快ナッツさんも居ました。

ブラジルナッツですって。

by august22moon | 2012-01-21 00:37 | おいしいもの | Comments(0)