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原田眞人監督作 『魍魎の匣』

d0109373_6545161.jpg07年公開。『姑獲烏の夏』に続く百鬼夜行シリーズ第二弾の映画化。
何度も放映しているのに見忘れたり予約録画忘れたりでしたが、漸く見られました。

800頁超えるドカ弁みたいで読み進むと開き難くくなってきそうで上下2巻になぜ分けないのってほど分厚い新書版のあの長さ(厚さ)を133分にするのですから、かなり端折ってアレンジはあるのでしょうね。未読なので詳細が分かりませんが。
台詞で一気に推理を説明されるのですが、堤さんは台詞に説得力と求心力があるけれど聞きとり難い単語があって集中を要しました。

前作はお話しもセットの印象もミニマムで、堤さんの京極堂振りを楽しむだけでした。
明らかにミスキャストもありましたし。
TVの金田一シリーズ見てるみたいで映画である必要性ないんじゃないかって印象でした。
今作は監督も脚本も代わって中禅寺の‘凶悪’な仏頂面もソフトになって。
大がかりなロケとVFXで見応えがありました。上海の市街地オープンセットだけでなく、川べりの古い家並みや歴史的建造物も中国ロケのようですが、国内に於いても杉林の中の苔生した石橋、古刹など、戦後の時代背景を見事に活写していて充分楽しめました。
帝都時代の画はほんとうに見ていて楽しいです。
幸田露伴とか寺田虎彦とか・・・加藤が出て来そうだ(笑)

先日見た『K-20』は、VFX以外でも煉瓦や石造りの古い建物が出てきました。旧庁舎というのならあちこちに残っているのでしょうが、セットではなさそうだけど流石に香港か台湾だろうと思える建造物も写っていました。
ところが、エンドロールのロケ地協力に門司、北九州、小倉と出てきて驚きました。
情緒ある建物がまだ日本には残されているんですね。
信濃町にある慶応の予防医学校舎なんていかにもぴったりですが、撮影に使われたことあるんでしょうかね。


匣の内部が、大谷石地下採掘場跡と一目で分かるのが残念なような・・・。
否、あれはあれで貴重な場所なんだからと思い直したり・・・。
京極堂一行が研究所施設深部へ向かう通路は立坑か共同坑みたいですが、違うのかな?

京極堂の居間や古書が溢れた書庫も、たっぷり陽射しが入って明るくて。あれで手延べガラスならもっと良かったんですが、贅沢言っちゃいけませんね。
顔に乱反射する庭からの陽射しまであって凝った画でした。

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メイクもされていましたが、クドカンさんの顔立ちがこの時代に合っていて、昭和2-30年代の挿絵に出て来そうな。寺山修司の「田園に死す」に出て来そうな。
清水美沙さん演じる千鶴子の存在が京極堂の口癖「不思議なことなどなにもない」を裏付けるよう。おっとりしているようで飄々と逞しく現実世界を生きる女を表しています。
前作で関口役の永瀬さんが病気降板とのことで椎名桔平さんが関口役でずいぶん趣きがかわりました。鬱という設定は変えているのかあれで鬱なのか判然としませんでしたが、頼りない感じが面白かったです。
惚けたキャラにしているので、榎木津や中禅寺と三人の掛け合いが傑作。
全編陰鬱な前作にはなかったユニークな応酬は、ラストの危機にまで及んで大笑いです。
事件のグロテスクさと緩急を付けてあるみたい。

堤さんもうやらないですかね。もう1作くらい演じてくれないかしら。3回は無理ですかね。
なで肩なので着物も似合うし。
清明桔梗紋の羽織り姿や白の着流しもいいけれど、茜の着流しに猩々緋のマント羽織って杉林に立つ姿なんて・・・。
なんて素敵なんでせう。
(15年4月にスカパーで再見しましたら、着物は茶系でしたね。赤茶か樺色か・・・って、どうでもいいかしら?な、追記です)

しかし、原田監督作品ですので、聞きとれない・聞きとらせない台詞満載で難儀いたしました。

by august22moon | 2012-05-17 00:06 | 映画 | Comments(0)

トム・ハンクス監督作 『幸せの教室』

d0109373_20165848.jpgトム・ハンクス2作目の脚本・監督作品。

冒頭からELOの軽快な「Colling America」をBGMにT・ハンクス演じるラリーが楽しそうに活き活きと大型スーパーで働くようすがコマ割りでテンポよく写されます。
力仕事から赤ちゃんが嘔吐しちゃったものの掃除まで厭な顔ひとつせず働き回る。
他の従業員も笑顔で従って人望も厚い。
なのに高卒だから本社勤務を希望しても叶えられないと理不尽な理由でリストラされてしまう。
就活も行き詰って、家財をガレージセールで処分したり、車もやめてお隣りさんのガレージセールで中古のスクーター買ったりするのも、悲壮感が感じられないのね。
落ち込んだりもするけれど元気。なのね。
ローン払えない家も処分してご近所さんとお庭でサヨナラパーティーして。
そこへピザ配達に来たのが、先にリストラされたスーパーで大学の卒業リング見せびらかしたりした奴という・・・。
非情なる企業の犠牲者はラリーだけではないのでした。

もちろん、リストラ宣告された時は悔し涙浮かべるし、茫然と帰宅するんですが。
隣人の薦めで短大卒業資格を獲ろうと、コミュニティカレッジに入学する。
入学案内見ていると学長が近寄って来て、どの単位摂ったらいいかアドバイスしてくれる。
入学初日にスクーター通学仲間ができる。
友人のダイナーではコックの経験活かしてウチでバイトしたらと誘ってくれる。
天性の人を引き寄せる魅力があるのね。
近寄ってくるひとを拒まないからなのかしら。
T・ハンクス好きなんで、見習わなきゃなんて素直に思っちゃいますわ。
『ER』でも、キャロルが医学部予備校で出会った生意気な男の子ともケロリと仲良くしちゃうのを見てすら、見習わなきゃと思ったくらいだったんです。

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経済学教授役で懐かしいミスターカトー(ジョージ・タケイ)。相変わらずいいお声でした。
だから~講義中はケータイ切っときなってラリー(笑)
予習復習がんばるラリー。テキストに重要なとこライン引くとページ全部になったり。
仕事中もパパッと料理出して寸暇を惜しんで勉強してるんですが、先輩が後ろでちゃんとチェックしてサムズアップする手だけ写ったり。
ダイナースタッフのやりとりも可笑しいし。
細かく笑わせどころもあって、隅々までトムらしさが出てる映画です。

ラリーにだけでなく他の学生にもテイノー教授(ジュリア・ロバーツ)のスピーチクラスを薦めてた学長。
それは経営的観点から最低定員に足るように意図してのことかもしれないけど、すっかりやる気なくしてるテイノーを心配してのことかも。
学期末最後のスピーチで他の学生のトピックを巧みに取り入れた上に、ジョージ・バーナード・ショー(George・Bernard・Shaw)を地理(Geography)と読み間違えてテイノー教授に「じゃ地理でいいわよ」と言わせたのに、ショーの名言もきちんと織り交ぜてみせて、この講義を受けられた感謝の言葉を添えるところなんて、心温まる仕上がりです。
スーパーで使ってたマグにも自分の姓に因んだ王冠の絵入りだったラリー。
新しいクラウンを被ることができたわけですね。

ラリーに興味を持って近づいてくる女の子タリアが、物語を動かすキーパーソンでもあるんですが、可愛いこと。
でも・・・「醤油」って
どうするんでしょう。取り返し付かないよぉ(笑)

しょぼくれてばかりいると運までも逃げてっちゃうよ、のお手本みたいなテイノー教授役J・ロバーツは、特に印象に残る場面はありませんでした。

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コミュニティーカレッジの制度はこの映画で初めて知りましたがトムも利用していたとか。
最近でも、旧ユーゴで大学中退を余儀なくされた方が、学内で清掃員として働き英語を学びながら職員授業料免除制度を活かし学士号を52歳で取得したニュースがありましたが、通信制で勉強する方法もあるけれど、キャンパスの教室で勉強するっていいなと思えます。

by august22moon | 2012-05-15 23:25 | 映画 | Comments(0)

初夏の薫り

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d0109373_2049685.jpgお寺さんの夏ミカンの花が咲き誇っていました。


なんて甘くていい香りでしょう。
 

























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d0109373_2182068.jpg藩士発見。

「腹を割って話すことなんかもうないでしょ!出てけよ!」って大泉さんが言い返すやつですね。


私は「ギアいじったっけ、ロー入っちゃって、もうウイリーさ」のステッカーが欲しいです。

by august22moon | 2012-05-14 21:57 | 季節 | Comments(2)

第2回 三島バル

第二回三島バルに行ってきました。
今年の参加店舗さんは84店舗。(前回は45店舗)
テイクアウトできるスイーツや、器やハンドメイドの品もあって、
ますます5枚のチケットをどこで使うか迷ってしまいました。
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d0109373_1305438.jpgとりあえずお昼を『蕎麦宗』さんで。
こちらは参加店ではないので、ゆったり落ち着いてお蕎麦いただけますのでね。















d0109373_1325878.jpgこちらで作戦再確認。















もり蕎麦。美味しかったです!
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12時から開催しているお店もありますが、最初はやっぱり『ビアリッツカフェ』さんへ行きたいと意見一致しまして、開店時間の15時までどこかで時間を潰すことに。宗さんに伺いましたらご近所にお薦めのカフェがあるとのことで行ってみましたが、残念ながらお休み。
この界隈は飲食店は充実していますが、ドトールのようなファストカフェが無いので時間を潰す場所がないんですね。
前回は開店時間過ぎて伺ったらもう行列が出来ていたので、早目に行ってお店前で待っていることに。
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で、待たせて頂いてるの図。この頃から黒雲が出始め、ポツポツ小雨も降りだしました。
結局17時頃まで降ったり止んだり。
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d0109373_146717.jpgめでたく一番乗り。
早目に行ってよかったです、私たちの後ろには6-7人の開店待ち行列。
店内はあっという間に満席。

バルメニューから赤ワインとスパークリングワインと・・・

















あったかキッシュ。美味しい!!サラダのドレッシングは柑橘系でさわやか~
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d0109373_150642.jpgほんとはゆっくり味わいたいのですが、お店の外の行列は増えるばかりなので、「ごちそうさまでした」
人気店ですのでこれから怒涛の一日が始まることでしょうから「今日一日がんばってください!」とエールを贈って次に向かいました。


















d0109373_15855.jpg『パッパトリア』さんと『セゾン』さんを地図上で見間違って、あれ~?どこだ~?と進むと、プラザホテル1階だと分かり行ってみるも15時に開店して既に行列なので、諦めました。
この頃、本降りになって傘が1本しかないのでいよいよ困っていましたところ、ふと目に止まった商店の前の傘立ての濃い緑色の傘。あれ?これってお隣りのお店前にも同じ傘があった・・・?とよく見ると「ご自由にお使いください」の文字。商店街の貸出傘でした。助かりました。さっきの行列の中にこの傘を持った人たちがいたのを思い出しました。急な雨で利用されているかた結構いました。こうゆうサービスは助かりますね。














2軒目は、16時開店の『中華家・北京ダック』さんへ行ってみました。開店直前に到着し行列はまだ4人。
こちらも人気店なのであっという間に満席。
スタッフさんはチャイナ服なのにBGMはなぜかカントリーミュージック。
バルメニューから、アイスジャスミンティーと梅酒ロック。
辛味は適度だしコクがあって美味しかった麻婆豆腐と野菜たっぷりの生春巻き。

バルの良さは、入ってみたかったお店を試せることですが、こちらのお店は入ってみたいと思ってたんです。
中華料理の居酒屋さんで、友だち同士で来るのにピッタリな感じでした。
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d0109373_2214268.jpg3軒目は『宮崎地鶏 とり雅』さん。
バル時間が2時間と短くなっていました。
前回大盛況で入れなかったリベンジで行ってみましたが、なんとお席空いてました。らっきー














d0109373_224124.jpgバルメニューの麦焼酎(中々)水割りと、やきとり。
手前がもも肉、奥はレバー。柔らか~















d0109373_22954.jpgこちらもすっごく柔らかなとり皮。
美味しかったー。
麦焼酎ってちょっと口にしたことはあっても、グラス1杯飲んだことが無くって心配でしたが、美味しくいただけました。

この頃には雨もあがっていました。












d0109373_2345118.jpg4軒目は『イル コッチュート』さん。
開始から少し時間が経っていましたがなんとか入れました。
こちらも前回は何度通りかかっても行列で諦めたのでした。














素早く出して下さったバルメニューの生ハム2種とバケット。
説明してくださったんですが忘れちゃった。
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d0109373_247459.jpgドリンクはワイン。

実はですねぇ・・・白ワインのほうのグラスが、グラスを拭いた布が生渇きのままだったのか、部屋干しした洗濯物のような独特の強い臭いが染み付いてしまっていたんです。
お忙しかったためでしょうが、そこだけがちょっと残念でした。













5軒目。最後の1軒はやはり前回諦めた『アフターバー石垣』さんにしました。
バル用でしょうかベンチがありましたので、ちょっと休憩して18時の開店を待ちました。
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目の前の『さいとうフルーツ』さんも今回バルに初参加。店頭にテイクアウトの愛媛県産の甘夏とネーブルの飲むゼリーが陳列されていました。
こちらはどのフルーツも高品質のものを扱ってらっしゃるので美味しいに違いない!と、連休のお土産を頂いた職場の人たちへの返礼に購入することにしました。
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d0109373_31585.jpgもちろん自分にも♪















d0109373_3185672.jpgアメーラルビンズというトマトを発見。
糖度が高いんですって。















d0109373_3241563.jpgさて、18時15分ほど前ですが、もう入店される方々がいましたので、入ってみました。

店内はもうかなり多くのお客様。
「どうぞ」と仰ってくださったのでカウンターへ。


















d0109373_3255499.jpgテーブル席もありますが、かなり長いカウンターのあるお店でした。
バックバーにはボトルがずらーり。
おとなのバーという落ち着いた雰囲気が素敵です。














バルメニューはドライフルーツ、アラレ、チョコ。
バーテンダーさんのホスピタリティーが素晴らしくて、どちらかがトイレをお借りしていてひとりになるとすかさずお声を掛けてくださいました。
品があって尚且つ気取らない雰囲気もあります。
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d0109373_3442744.jpg沼津にも『フランク』という落ち着いた品格あるバーがあって何度か行きましたが、同じ感じ。
初めて入るのに勇気が要るこうゆうお店がバルを切っ掛けに伺い易くなっていいですね。

オムレツもあるし(笑)













さて。5枚のチケットを順調に空振りもなく使い切れました。
前回は満員やらバルメニュー終了やらで数軒フラレちゃいましたし、ビールばかりになってしまいましたが、今回は並んだのも短時間ですぐ入れましたし、いろんなお酒を楽しめました。
で、順調に行き過ぎてこの時点で18時15分過ぎ。〆に行くつもりの『ビアリッツカフェ』さんはきっとまだ混んでるだろうからどうしようか・・・

d0109373_4103141.jpgと迷っているところへ飛び込んできた黄色い看板。
















d0109373_4115545.jpg傑作な屋号に見事に惹き寄せられてしまったのでありました。
(私が、じゃありませんよ)
お通しは久し振りの茹で落花生と、ごぼうサラダ。

帰りに『ビアリッツカフェ』さんを覗いたらまだ満席。諦めて帰ろうということになったら、借りた傘を忘れてきてしまい、また戻ってから返却。

昼間はブラウス一枚でも大丈夫な陽気でしたが、ここ数日は冷え込む夜です。

by august22moon | 2012-05-13 20:27 | おいしいもの | Comments(2)

伊坂幸太郎 『フィッシュストーリー』 新潮社

フィッシュストーリー

伊坂 幸太郎 / 新潮社



図書館で借りたら、裏面に「汚れ有り」のシール。
捲ってみると見返しから数ページがよれよれ。入浴中にでも読んでた方からの寄付かしら。
ページに油染みを発見したことがありましたが、それよりはマシですけれど。

表題作の他『動物園のエンジン』『サクリファイス』『ポテチ』の4編からなる短編集。
『ポテチ』は映画化作品。これのみ書き下ろしでした。
「野球は心配のスポーツ」という言葉を読んだのはNumberだったか忘れましたが、サッカーやバレーのようにフィールドやコートに立って常に攻撃・守備のために構えているスポーツと違って、さっきまでベンチに座っていた選手が出て行って攻撃を始めるという態勢は、剣道や相撲などの武道の立ち合いに似てはいますが、確かに‘心配’。
祈るような気持ちでバッターを見つめ、その選手が打った時の感動が醍醐味でしょう。
WBC決勝戦延長でのイチローのセンター前ヒットなんてね。

始まりから軽妙なセリフとキャラクターで笑えましたが、ストーリーが一見迷走しているようで。
いったいこれから何が起きるの?何か起きるの?と訝しくなってきたあたりで出て来るのが、新生児取り違え問題。
赤いシリーズか?百恵ちゃんか?と、ちょっと期待外れな気分でいたところのラストに泣けちゃうなんて。
誰もが過る親不孝という罪の意識。
それを、自らの人生に置き換えて表現されるピークを越え成績不振のベテラン選手の起死回生の一打に絡めて、琴線に触れる・・・・いや、感動的なラストでした。

「ただのボールがあんなに遠くに」
野球にまるで興味のなかった若葉さん感動の言葉が、真実。

『動物園のエンジン』はつまらなかったです。他作品は後日。


【17日追記】
『サクリファイス』 
探偵として人探しに訪れた村には、古から続く奇妙な風習があって・・・というお話し。
真に‘生贄’となっていた者は誰か、ということなんですね。
先に読んでいた『ポテチ』にも黒澤って出て来たなと思ったら、『ラッシュライフ』『重力ピエロ』から登場しているおなじみのキャラなんですね。 
黒澤というキャラをもっと知ってから読んだほうが、面白味も違ったでしょう。

『フィッシュストーリー』
これも映画化されていたんですね。知りませんで。
しかも主人公のひとり雅史役にまたも濱田岳さん。
オムニバス形式の展開はよくあるけれど、これは面白かったです。
ある本に書かれた印象的な一文が、時空を超えて起す奇跡のようなお話し。
売れないロックバンドがこの一文にインスパイアされて曲を作ったことで、より拡散したんですね。
ハイジャック場面は急に現実離れして見えましたが、お伽噺に陥らずに留めています。
常に準備は必要なのだって善い教訓。

バタフライエフェクトってことになるんでしょうか。差異というのではないけれど。
逆にそれが溢れる思念を込めたものではなく何気ない言動であった場合はと考えます。
生命体のように生き続けて人から人へ連鎖していくことを考えると社会で生活することに恐怖すら感じます。
清張の『絢爛たる流離』は、同じひとつのダイヤに取り憑かれた者たちの人生が悪い方に転んでゆくという悪夢を描いていました。
誰かの心を動かしたものが善い影響として生きて流離してゆくお話しというのも・・・在ってもいいのかも。

by august22moon | 2012-05-11 21:58 | 読書 | Comments(0)

アレクサンダー・ペイン監督作 『サイドウエイ』 フジTV放映

d0109373_028644.jpg94年の作品。え?もう18年前になるの?って感じです。
以前にも放映されていましたが、ようやく見る気になりました。

GG賞では作品賞、アカデミー賞では脚本賞と、高校教師の男マイルスと結婚を目の前にまだ落ち着かない遊び人の男ジャックが、お互いの出版祝いや結婚祝いと称したワイナリー巡りで巻き起こる出来事のお話しです。
ただ「明日8ホール回るんだぞ」というセリフもあったのにゴルフ場面が無かったんですが、字幕版でもカットがあるんですかね。地上波だからでしょうか。

マイルスは冴えない男とはいっても立派に高校教師なんですが、離婚した前妻に未練たっぷりで、小説家を目指すのもよりを戻したいが為みたいなのね。
得意のワインを語る時は流石に生き生きして、ワイン通の女性マヤ(ヴァージニア・マドセンが美しい)とも積極的に喋れる。
ところが、遊びだったことがバレて痛い目に遭っても懲りない友人ジャックのせいで、損な役回りまで被った揚句のとばっちり受けてマヤとも上手く行きかけていたのに別れることになってしまうし、小説は出版見送りになるし。
前妻の再婚相手は一目で勝てないって感じだしその上妊娠してると聞かされツイてないことばっかり。
この時の泣きそうな表情がまた同情しちゃうほどで・・・。
とっておきの61年ものシュバルブランをダイナーのハンバーガー肴にして自棄酒に呑んじゃうとこなんて、このワインの価値知らなくても、哀れで泣けちゃいます。
誤解は受けるわ車は犠牲にするわと気の毒この上ないのに、無事ジャックが結婚式執り行うことができて一安心する表情なんて、ひとが良すぎるよマイルス。

マヤから、渡された小説を読んだと電話が掛ってきて、車飛ばしてマヤの部屋のドアをノックするとこで終わるというエンディングもスマートで良かったです。

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マイルスが劇中語るワイン論も面白いんですが憶えてられませんわ。
なんでも「ピノ・カベルネ論争」というのがあるそうで。
公式HPによると、マイルスとジャックのキャラクター設定にこれを掛けてるそうな。
「ピノは複雑で生産が困難な葡萄であり、カベルネはピノより耐久性に優れ、気楽に楽しむことができる」
・・・なるほろ~
原作者レックス・ピケットによると、「ジャックは何でも自分の口に入れて味わってみる男。ところがマイルスはピノにこだわっている。ピノはもっとも複雑なワイン葡萄の一種で、もっとも期待はずれの大きな品種でもある。ということで、ジャックはこだわりのない方を選び、マイルスは失望する方を選んでしまうことになる」
・・・なるほろ~
ワイン好きな方ならずとも鑑賞後はワイン飲みたくなる映画なのでしょうが、私は赤があまり飲めませんので。美味しそうに味わってるところは羨ましかったです。

情けない男と勝手で我儘な男の‘寄り道’珍道中という、シンプルといえばシンプルなおはなしで、カメラもオーソドックスなんですけれど丁寧に描かれている。
人生ってこうゆうものなんだよねと、奥深いワインが名脇役となって、心に静かに寄り添ってくる作品でした。

98年に小日向さんと生瀬さんでリメイクされてるんですよね。
小日向さんの情けない男っぷりも見たいかも。

by august22moon | 2012-05-10 23:59 | 映画 | Comments(0)

夏仕度の町

夜、三島市に入った途端に祭囃子の音が聞こえてきました。8月のお祭りのお稽古がもう始まったようです。
この音が聞こえてくると、夏の始まりを感じます。
それにしても1年があっという間だねーと感心していると、今度は公園前でお稽古なのか演奏会なのか、お囃子奏でてらっしゃるところに遭遇。
そこからまた先の町でもお囃子の音が聞こえました。町じゅうが夏の始まりを告げています。
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d0109373_1194969.jpg『めんりすと』さんへ行こうという提案で、市街地を抜けて梅名まで。
TVでも紹介された効果もあるのでしょうか、店内盛況でございますよー。















以前来た時と同じにしちゃいました。白湯醤油らーめん「く・ろ・ど・り」。
豚チャーシューと鶏チャーシューが入ってます。
こちらはトッピングを抜くこともお願いできるので、ネギと柚子抜きで。煮玉子のお味も美味しい♪
スープ美味しくて。飲み過ぎました。
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あっさり塩らーめんの「し・お・ら・あ」。
こちらもネギ・柚子抜き。魚介ダシのいいお味です。
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はじめて餃子。こちらはラー油でいただく茹で餃子。
やはりトッピングを抜いて頂けるので、ネギ抜き。優しい歯応えでするするいただけます。
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d0109373_1213979.jpgこちらはオーナーさんがビートルズお好きなんでしょうか。
前に来た時もそうでしたが、今回もBGMはビートルズ。
「She Loves You」はまだよかったんですが、「Back In The U.S.S.R」なんて久し振りに聴いちゃって、ノリノリですー。

とっても美味しかったです。ごちそうさまでした。

by august22moon | 2012-05-10 22:02 | おいしいもの | Comments(0)

風のマルシェ

d0109373_2224482.jpg『weekend books』さんのイベント「皐月のマルシェ」へ伺いました。
たくさんのお客さんで賑わっておりました。
店前の駐車場には富士市の『なないろ畑』さんの無農薬野菜。(ホウレンソウや小松菜の茎が細くてきれい)
『カフェ モカンボクラブ』さんの窯焼きピザ、キッシュ、ドリンク類のブースが出来ています。

風が強かったので、テントを片付けていらっしゃいました。











d0109373_22434446.jpgちょうどピザが焼けたところ。
いい匂いに吸い寄せられて・・・
















ハーフを、アイスコーヒーといただきました。
かりかりのクリスピー生地が美味しかったです。
テーブルの隅にキープ中なのは04年発行の『小林賢太郎戯曲集』。
オーナーさんも『ポツネン』や『うるう』をご覧になっているそうで、すっかり話しに花が咲いてしまいました。
県知事に似てると言われたとカテコで話したんですよと言うと、やっぱりみんなそう思ってたのねーと盛り上がってしまいました。
キッシュはテイクアウトにして貰いました。
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野菜たっぷり。
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店内には『petit-pont』さんのお菓子も。
いちじくのケーキとてんさい糖を使ったアニマル型サブレ。
この頃までは風は強くても晴れていいお天気だったので、ご主人が「竜巻注意報が出ているらしいんです」と仰ってもピンと来ないでのんびりと店内で『sinilintu(シニリントゥ、フィンランド語で青い鳥)』さんの雑貨を拝見して楽しんでおりました。
ところが、ふと気付くと大きな窓ガラスの外が暗くなっていました。
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と、突然の稲光と雷。照明も一瞬点滅。
店内は多くのお客様がいらっしゃいましたが、皆さん、え?今の雷?なんて驚いて外を見ると・・・。
突然のゲリラ豪雨に皆唖然。スタッフさん大慌てでブースの品を店内に撤去。
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稲妻も走って、皆暫し茫然。
道路上に土砂降りの雨が打ちつけているの、見えます?
昼ごろには竜巻とみられる突風で大変な被害の出たところもあったと帰宅してからのニュースで知りました。

『ロバギター』のオーナーさんも来られると伺っていたので、どうしましょ♪お会いできちゃうかも♪何着て行こ♪ なんて期待しておりましたが、所用を済ませてから午後も遅い時間に伺ったので、もう来られた後だったようで・・・ああ残念。
オーナーご夫妻のお人柄もあってゆっくりと楽しめるイベントでした。うかがえてよかったです。
また次回も楽しみ。
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さて、あれこれ用事を済ませつつ、『awatenvou』さんに立ち寄って一服。
雨は小雨になりましたが、季節が逆戻りしたように肌寒くなりました。
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d0109373_23243546.jpgそれからまた所用のため走り回り、お夕飯を久し振りの『DADA』さんで。
週末やお夕飯時はいつもたいへんな混雑ですが、少し夕飯時間帯には早かったので空いていて、らっきー。

アイスミルクティーも久し振りです。













ダダ・サラダにレギュラーサイズが出来ていました。
温かい和風ドレッシングが美味しい。
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ハーブチキンのジェノベーゼ
とっても美味しくいただいたんですけれど、ボリュームが多めだったことに改めて気付いたりして。
トシなのかしらねぇなんて笑うのでした。
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明太子入りポテベー(ポテトベーコン)
とっても美味しかったです。ごちそうさまでした。
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414号線からは正面に富士山が見えたんですね。
何度も来ていた頃は気付いていたのか・・・。
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まだまだ、おっきいお月さま。
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by august22moon | 2012-05-07 00:08 | おいしいもの | Comments(0)

ラグトーリン

昨晩の真夜中。
低いところに赤みを帯びたスーパームーンがまだ強い光を放ってました。
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びかーっ
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だいぶ雲が出て来ていました。
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寝なきゃいけないのに、ずっと見ていたくなっちゃいました。
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by august22moon | 2012-05-06 22:00 | 季節 | Comments(0)

タンブーラ

20時少し前に撮ったお月さま。
今宵はスーパームーン。38万4,403km が 35万6955kmまで近づくので14%大きく見えて30%明るく見えるんですって。
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・・・そう言われてみれば
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23時頃、街灯の灯りの届かない部屋の窓から。
コンデジでは相変わらず唯の白い丸ですけれど、実際にはこの時間の高さで「月の痣」・・・と言うかウサギさんまで見えました。
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月影もくっきり。窓の外が明るいです。 
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d0109373_1571738.jpg子供の日でしたので柏餅。
黄色はカスタード。茶色はチョコクリーム。ピンクは桜葉刻まれた餡でした。
 
by august22moon | 2012-05-06 00:35 | 季節 | Comments(0)