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神楽月過ぐ

これは昼ごろに晴れ上がった日の富士山。
コートなんてまだまだ着れない気温になりました。

金曜日は、異動であまり会えなくなった先輩と仕事の合間にお話しができたんですが、初めて知ったその方のプロフィールが凄くてびっくりポンや~でございました。ひとに歴史あり。ひとに背景ありとシミジミ。
まさに竹を割ったような性格の方で、以前別の部署にいる時に随分と力になっていただいたこともあって、ついつい悩みまで聞いて頂いちゃって。少しすっきり。
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週末はようやく初冬らしいひんやりした風も吹きました。
夜はきんと冷えて、月も星も冴え冴え。
毎年11月はあっと言う間に過ぎる気がするので、今年は日々じっくり過ごそうとは思いつつ、やっぱりあっと言う間に1ヶ月が過ぎて行きました。
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所用が長引いてランチも食べ損ね、諦め気味に伺った『つきさむ』さん。なんと最後の2食にありつけました。
直後に別のおひとりさまが来られて・・・申し訳ない気分です。

先週頂いた時はポテトをお肉のタレが勿体なくて浸して食べちゃって、ハーブバターを味わえなかったので、今回はそのまま頂きました。あれ?なんかミントですか?なんて頓珍漢を言いましたがもちろんバジルでございました。
ラーメンに散ってるニラさえ避けるのに、今回もニラのおひたしは美味しくいただけました。
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さて、昨年は購入が遅くなって買えなかったお気に入りカレンダーを買いにすっかりクリスマスの街へ。
手帳も見て回っているうちに目映りしちゃって。
毎年新たに出る様々に凝った手帳や美しい写真のカレンダーを見ているだけでも楽しい。
それから書店へ。
地元にも大型書店はあるけれど、駅前にある県内トップクラスの大型書店は時間の経つのも忘れちゃう。
『火花』の山、ドラマ原作本や関連書の山、人文書コーナーも充実の品揃え。
お付き合いで行ったのですが、私も1冊衝動買い。
なんかね、BGMのボリュームが大きめなのね。長々立ち読みさせないためかしら。
クリスマスソングについ乗って軽くステップ踏んでしまうのでありました。

d0109373_21401952.jpg帰路、また『つきさむ』さんへ。
ただいま戻りました~

おひとりさまの男子が数人。
男性が本読みながらコーヒーって、いいですねぇ

















d0109373_214452100.jpg新メニュー。「山小屋のチャイ」ですって。
夏の間にお勤めの山荘で出されていたチャイなのだそうです。
マグで出されるとこが山荘の食堂みたいですねぇ♪
スパイスがしっかり効いていて元気が出そう。
明日はいよいよ槍に向うぞっみたいな

別のお店ではかなりジンジャーが強くて喉に衝撃きたこともありましたが、お店によってチャイってこんなにも違うと実感。









シナモンガトーショコラとベイクドチーズケーキ。
ガトーショコラは以前はもっと生チョコのようでしたが、変りましたね。
チーズケーキはしっとりして、いい飲み物っぷりです。ハニーなくるみがトッピング。
美味しいよぉん。ごちそうさまでした。
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d0109373_2243210.jpgもひとつ、早目の年末らしいお買いもの。
『weekend books』さんで販売されていた、『irodori』さんのシュトーレン。
今から買ってたらとてもクリスマスまでなんてもちませんって

by august22moon | 2015-11-30 23:01 | おいしいもの | Comments(0)

リチャード・カーティス監督作 『アバウト タイム~愛おしい時間について~』 wowow放映

d0109373_23193333.jpg『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズ』の脚本家の兼監督、14年日本公開作。
このポスター、最初は結婚式場の広告と見間違えてしまいました。
(その映画館は上映前にも結婚式場のCMが流れて、ロビーにはポスターも貼られているので)
スチールそのまま使うほど、ナイスショット。

レイチェル・マクアダムスとビル・ナイ以外は知らない俳優さんばかり。
主演のテイムを演じるドーナル・グリーソンはいかにも気は優しいけれど情けない系の男子って顔立ちですが、表情がとてもよかった。
下宿先である父の旧友の脚本家が、ティムが訪ねて来たタイミングが悪いと不機嫌なうえに部屋で大声をあげたのを壁越しに「うっわ~」と驚く横顔がいい。
冒頭のティム一家のコーンウォールの自然を活かした日常描写が素敵で見始めたのですが、このグリーソンのたったひとつの演技でそのまま作品に引き込まれました。
女性相手だと要領が悪くて失言もあるけれど基本的に好青年なので、映画全編に漂うのは穏やかな空気。

一族の長男だけに備わったタイムトラベル能力が齎すファンタジーですが、決してありきたりなファンタジーに留まらず、人生の意味を知らしめる上質なお伽噺でした。
タイムトラベルすることによる弊害や特性については、突っ込みどころもあるわけですが、主題はそこではないと構わなくなるのは、偏に終盤の普遍的な親子問題と人生観の表し方。

その能力を決してお金儲けや権力奪取に利用してはいけないとの教えを忠実に守って、それなら恋人を作ることに駆使するというのが若者らしい。
年越しパーティーで、好きな女の子へのアプローチに失敗したのをやり直すんですが、ついでに今度はテーブルを倒さないよう気をつけたりするのがこの青年の人柄を表していました。
夏休みに遊びに来た女の子に対しての失敗もタイムトラベルでやり直して、逆転できるかと思いきや、それでもやっぱりフラれるに至って、やっぱり運命は変えられないのかもと学んでいくあたりは微笑ましい。

登場人物も皆、いいひとばかり。
ティムの妹が不思議ちゃんで、ラベンダー色や紫が好きでいつもその色の服。車もラベンダー色。
後半トラブルも起こすんですが、決してトラブルメイカーにはさせてないのがいい。
一家恒例の屋外映画上映会(イーストウッドの用心棒シリーズ!)に突然雨が降ってきて皆が一斉に傘を差しても彼女だけは濡れるのを楽しんだりしてる。
お兄ちゃん大好きっ子で、ティムがロンドンで弁護士の仕事を得て引っ越すので不機嫌になるなんて可愛い。ボンネットに捕まって車の発進を遮ったり、おとうさんと一緒に手を振って見送るかと思いきや中指立てちゃったり。
だからといってお兄ちゃんの恋人に嫉妬するなんてことはなく、走ってきて飛びついてハグするという歓待ぶりが可愛い。
d0109373_23265879.jpg結婚式では花びらのようなドレスにバッシュというのがこの娘らしい。
メアリーにしても、自分なりのこだわりや主義主張をちゃんと持った女性である証拠に、白ではない深紅のウエディングドレスっていうのが素敵。

ティムの母親も気難しそうでいて、毅然と家族を支えているタイプ。
メアリーが訪ねて来た日、濃いベージュのニットアンサンブルを着ていて、ディナーの時にはそれにパールのネックレスをして改まった装いに仕上げているのが素敵。
ティムの家には叔父さんが同居しているんですが、毎日スーツ姿なのも、ファッションの拘りというより、居候であることの遠慮と配慮を込めているかのよう。
性格も穏やかで、一家恒例の浜辺のピクニック場面では、椅子ごと後に倒れちゃって笑いを誘ったり、ティムとメアリーの結婚をジョークまじりに祝福したり、結婚式では突然の暴風雨の中をパーティー会場前で傘もささずに笑顔で参列者を手招きしてたり。
セリフは少ないのですが、ワトソン的な存在で、この作品の温度を一定にさせていました。

突然の暴風雨で結婚式場からパーティー会場までみんなきゃーきゃー騒いで走って行く場面も楽しい。中にはドレスや髪が台無しでむくれるひともいるけど、スコットランド特有の気候を楽しんじゃってるとこがいい。
一緒に暮らすようになった頃、地下鉄通路で分かれるところだけでふたりの日々を切り取ったり、BGMだけで日常や出来事を映す場面が、PVみたいに楽しい。

仕事仲間ジェイも、愛すべき人物。
2年も勤務しているのにボスに名前を憶えて貰えなていないほどまだ半人前。気のいい男で、メアリーとシェイクスピア作品観劇に行くつもりが土曜は一日中寝てたいと断られ(でもシェイクスピアだから寝られるよと返すのが傑作)「週末の夜に暇な奴」ってことで呼び出されて、終演後もひとりまだ感激に浸ってて拍手してるって、いいひとなの~

メアリーという女の子に出会って人生を謳歌し始めた矢先に、下宿先の脚本家や妹を助けるためにタイムトラベルしたせいで、自分の運命も変わってしまう。
そのせいで、いろいろ駆使しなくてはならなくなってしまうのが、タイムトラベルの厳しさ。
とりあえずメアリーが現れそうな場所で何日も待ち伏せして、出会いから始めなくちゃならない(やれやれ)。

父親が病気で余命幾ばくもないと分かって、もっと父親との時間を増やそうとタイムトラベルを繰り返す。
なんでもない一日を繰り返してみると、その時は気付かなかったものがよく見えるようになると薦められてやってみるんですが、この場面がとてもいい。
朝いつも立ち寄る店の店員さんの心の籠った接客、地下鉄で隣りに座ったひとのイヤホンから漏れる音楽が結構いい曲だったり、ミーティングで窮地の仲間を機転を利かせて助けたり、裁判所内の豪奢な内装に気付いたりする(あたふたとだけれど)。
なんでもない日を大切に過ごすという、分かっていても出来ないことが出来るようになる。

「自分は未来から来ていると思うようにする」
あの日あの時こうしていれば今が変わったかもしれないと誰もが持っている後悔を、少しでも回避できるかもしれない。
「なんでもない日々」にこそ在る幸福を噛みしめて過ごすんですが、最後に、幼稚園へ送った娘が何度も何度も入口から出てきては手を振るのを繰り返すのが、二度と来ない瞬間をひとはみな目に焼き付けて生きていくんだって表して、なんともじんわり心温まるのでありました。

ティムの結婚式で父親が、巧く言えなかったからとタイムトラベルして言い直した祝辞で、一拍置いてまで強調したmarry someone・・・kind。
「優しい人」は、平凡だけどなによりも重要でどれほど大きな意味を持つものなのだということを、改めて痛感するのでありました。
今を大切に生きるなんて、使い古された言葉を別のアプローチで新鮮に届けることに成功した作品でした。


映画
by august22moon | 2015-11-28 00:04 | 映画 | Comments(0)

鐘が鳴るなり

薄曇り。夜から雨になった日。
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d0109373_21381838.jpg『つきさむ』さんで5ヶ月ぶりのランチです。
ひゃっほうです。



















「11月のごはん」は、「胡椒風味のポークソテー・豆腐のピーナッツクリーム和え・グリーンサラダ・フライドポテト・ニラのおひたし」。しめじと白菜のお味噌汁。
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ポークソテーはほんのりカレー味。
ニラって苦手なんですが、鰹節とジャコも乗って、汁がいいお味で美味しく頂けました。
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デザートはジンジャーシフォン。
柿には酸味の少ないヨーグルト和え。胡椒もちょっとかかってますのね。
美味しかったですと声かけると恥ずかしそうに会釈される控えめさたるや。

ごちそうさまでした。
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d0109373_21594935.jpg壁に貼られていたのは、山案内人組合さん協力の元、作成に数十年を要したと記された北アルプス周辺のルート地図。
そして山のおはなしもすこし。




















さて、こちら御殿場にあります岸信介氏が70年から80年まで暮らした「東山 旧岸邸」敷地内にある『とらや工房』さんです。初訪問。
先日からCSで何度目かの再放送の『孤独のグルメ』を見ていたら、毎回食事前に和菓子を食べるもんですから、もうね和菓子食べたくて食べたくて。
もう顔が和菓子になっとります
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裏庭に面した扉は開放されていて、パラソルヒーターが2台置かれていて、午後も遅い時間でしたが寒く感じることはありませんでした。
冬になって雪景色の中でいただくもの一興でしょうね。
季節限定のお菓子「百合根きんとん」は残念ながら完売。
店内ほぼ満席の盛況でしたが、テラス側のお席に着けました。
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「桃山」は新宿中村屋の桃山と違って黒餡で、こちらはより半生菓子。
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「あんころ餅」はこし餡とつぶ餡があるそうですが、こちらこし餡。
白玉のお団子の上に餡が乗ってます。
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「おしるこ」
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d0109373_22194641.jpgお汁粉が美味しかった~
お餅の焼き加減も絶品。
小豆つやっつやですよもうどうしましょ
濃いめに淹れられたお煎茶もたいへん結構なお服加減でございました。
ごちそうさまでした。

『ロバギター』さんで開催の「ロバのパンの日」であんバターパンが食べられなかった無念も少しは癒されるというものです。












晩秋のお庭がよい眺め。
木立の向こうにある東山観音堂の梵鐘が七ツの刻を打ちました。
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d0109373_22192395.jpgささ、『ロバギター』さんです。




















バターリーミルクティーとホットスパイスミルクティーで、ほ~

店内にある雑誌「ku:nel」のバックナンバーで穂村弘氏の特集記事を読みました。最近若い人に人気だそうで。
特に「シンジケート」から三作掲載されていましたが、平易な表現に潜ませる激しさに打たれました。
男性版俵万智みたいなのかしら

BGMはカーペンターズのカバー曲。なぜか最近よく耳にします。
♪ We've only just begun ~
女性ヴォーカルの甘いガラス細工の声。思えばカレンの声は透明感があったけれど哀愁もあったと気づきました。
学生時代に、布団被って部屋の暗がりの中で聴いたラジオから流れる名曲たちは、どれも昏い旋律に聞こえてしまうのだけれど。(レオン・ラッセルなんて特に)
聞きながら気持ちよくなってきちゃって、またウトウト・・・ガクッ
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d0109373_2248594.jpg美味しい時間をごちそうさまでした。

















d0109373_2233474.jpg会津の柿をいただきました。「みしらず柿」かな?
これぞ柿!という味。甘くて美味しかったー!

by august22moon | 2015-11-25 22:57 | おいしいもの | Comments(0)

♪ you only want the ones that you can't get

口が完全に天丼になった夜。
『伊豆屋』さんへ行ってみたのですが、閉店時間前なのに既に完売になってしまわれたようで、もう「本日は終了しました」の立て札。フラれるの2度目ですもの~いつになったら食べられるのやら(笑)
もう天丼以外受け付けなくなっちゃてるので、どうしようかと漂い始めたところで目にとまった『はやし家』さんへ。
店構えもお品があっていい感じですよぉ
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ご夫妻と息子さんかな?の3人で賄ってらっしゃるようです。
宴会もできるようでお座敷にもゆとりがある店内。こちらイカ、海老、白身魚の並天丼。
しじみのお味噌汁とお漬物が付きます。
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こちら白身魚、茄子、ピーマン、海老が3本の上天丼。
白身魚は身がしっかりしていて鱚ではなく、タラみたいだったので、伺ってみると、ゴソという深海魚なんですって。
駿河湾は日本一深い湾で、沼津では深海魚料理が注目されているんでしたっけ。
タレは好みの濃い目。たいへん美味しかったです。
ごちそうさまでした。
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d0109373_21515240.jpg厨房の隣りのお座敷に座ったのですが、お客さんも一段落した時、厨房から息子さんの声が・・・
なんでも、マチュピチュで、新たに扉が発見されたそうで。学者さんたちは内部を調査したいんだけれど、許可が一向に降りないんだとか。・・・というのを説明されているのでした。
なるほど~















食後のコーヒーをほぼ向いの『BLUE WATER』さんへ。
窓の外は、御成橋のアーチの青いライトが宵闇に浮かんできれいです。
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カプチーノとコーヒーをいただきました。
BGMが、カーペンターズの「Close to you」、エルドン・ジョンの「Your Song」、イーグルスの「デスペラード」など70年代ヒット曲のインストで、いい雰囲気。
ごちそうさまでした。
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タイトル : Desperado 
by august22moon | 2015-11-22 23:05 | おいしいもの | Comments(0)

秋のピアノ

ようやく11月らしい陽気となったのに、この日はまた陽射しの強い秋晴れ。
父の三十三回忌と母の十七回忌の法要を行いました。
父は12月16日、母は12月15日が命日と一日違いなので、ご住職が一緒にと仰って下さったのでした。
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お願いしていたお供物の果物セットとお花を受け取って、30分ほど前にお寺に到着。
この日の三島の町はどこも人出も車も多く、なにかイベントでもあったのかしら。

果物屋さんに着いたら思わぬ事態があったのか、まだ出来上がっておらず数分待つことに。
余裕をもって出てきたので大丈夫ですよと言ったんですが、大慌てで作ってくださいました。

本堂用のお花は毎回菊以外でお願いしているんですが、今回ストックとカーネーションが入っていて妹はちょっと不満。見えていませんが奥のほうに薄いピンクのカーネーションが入ってたんですねぇ
私はそれよりもユリは蕾じゃないほうがよかったなぁと。法事の時に咲いていたほうがよかった。
次回は『ジヴェルニー』さんにしようかしら

先に供物とお香典をお渡して、お墓の掃除。
本堂に伺った時は、ちょうど副住職が本堂に上がられるところでした。
お経をあげていただきお焼香。墓前に移ってお経をあげていただきお線香をあげました。
風もなくお線香も点け易くてなによりですが、陽射しが強くて喪服の袖辺りがカーッと熱く感じるほどでした。

副住職が戻られてから、しばらくふたりでお喋りしておりましたら、どこかからピアノの音が聞こえてきました。聞き覚えのある曲でしたが思い出せない・・・。
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富士山の中腹に見えるのは山小屋?
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さてその後用事を済ませての夕方。5ヶ月ぶりに再開した『つきさむ』さんへ。
コーヒーは、母が好きだったモカをいただきました。
酸味がほどよくまろやかで美味しかったです。左がね、モカです。
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ナポリタンと
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こちら新メニュー、チキンとチーズのホットサンド。
ここ1週間、胃の調子が悪いのにチーズトーストがマイブームとなっておりまして、この新メニューに飛び付いた次第でございます。
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バジルが効いていて、とっても美味しかったです。
ごちそうさまでした。
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d0109373_0533443.jpg穏やかな一日。
無事に済んでなによりなにより。

あとは、喪服のスカートのウエスト問題だわ

by august22moon | 2015-11-22 00:01 | 出来事 | Comments(0)

アトム・エゴヤン監督作 『デビルズ・ノット』 wowow放映

d0109373_154193.jpgいつものことながら、地元上映が僅か10日間で、見逃した作品です。
93年に実際に起きた男児3人の猟奇的殺害事件「ウエスト・メンフィス3」を映画化した14年公開作。
容疑者となった3人の若者のうち2人は無罪を主張しますが、2人とも第一級殺人罪で、死刑と終身刑。
知的障害のある残る1人は明らかに誘導による自白を有力とされ、第二級殺人罪で有罪。
wikiによると2011年に司法取引に応じて10年の執行猶予付きで仮釈放となっています。
再審請求がされていないようで、そうゆう条件付きだったんでしょうね。
劇中にも、司法取引に応じれば「懲役20年でも10年で出られる、10年経っても君はまだ26歳だ」なんて弁護士と容疑者との会話がありました。

この事件をベースに、冤罪を生んだ背景としてアメリカ南部地方の気質にも触れています。
車にステッカーを貼るほどに生活に信仰が密着した町。異教徒を排斥せよと呼びかけるバプテスト教会。保守的で異端文化に過敏に反応する人々・・・。

無残な遺体や写真は出ますが、犯人に出会うところも殺害場面の描写もなし。
刑事によって濁った水の底から引き揚げられた映像がショッキング。
(小川と言われていますが流れはなく赤土に澱んで池か沼のよう)
自転車を引いて立ち入り禁止の柵から森の中へ進み入る3人の男の子の後姿。
慎重に水管橋を渡る姿は、引きのカメラで、まるで誰かの視線のようです。
彼らは何かに導かれるように森の奥へとゆっくり進んで行きます。まったく楽しそうに見えない。
悲劇の始まりは静かに穏やかに映されています。

被害者のひとりスティーヴィの母親パムが、息子が残した提出するはずだった宿題を持って採点してもらいに小学校へ行くと、クラスメートたちが黙って次々と立ち上がりパムを静かに抱きしめる場面は胸を突かれました。
8歳の子供たちが精一杯表した哀悼。
誰を信じていいのか分からないその街で、ここには純粋な真実の涙がありました。
パムの息子スティーヴィくんがまた可愛くて。なおのこと悲愴。

パムを演じるリース・ウィザースプーンは、長閑な南部の町に暮らす普通の母親という少しふっくらした容貌(妊娠中だったのかな?)。
救いを宗教に求めるも癒されず途方に暮れる。徐々に裁判に不信感を持ち始めるも、どうしたらいいのか悩み立ち竦む表情が真実味をもたせていました。
眠れない夜の窓の外に、自転車を引いて帰って来た息子の幻を見るなんて、胸が詰まる。

地元住民の、若者3人に対する偏見と日頃の疑念が決定打となり逮捕されるんですが、物的証拠もみつからないまま、被害者の親友で現場から逃げて来たという少年が現れる。
それも結局は、警察に操られた母親がらみの偽証だったことが最後に明かされますが、当時は幼いからとの理由で裏付けも取られず出廷もせず、有力証言とされる。
今作での2人は頑強に否認する様子もなく、怒り苦悩する姿も描かれず、その辺りはグレーに表現しているのかと思われるほど。特に主犯とされたダミアンは、既に全てを諦めている感じです。

コリン・ファース演じるロン・ラックスはこの事件を怪しく感じて、自ら協力を申し出るという民間調査会社の調査員。
初動捜査の遅れ、物証の無さ、刑事の勝手な推測、面談記録の短さ、重要参考人となるであろう‘血まみれの男’の捜査の杜撰さを取材調査して、公選弁護人に提出していく。
当時この事件のドキュメンタリー映画『パラダイスロスト』が撮影されていて、そのクルーから被害者少年クリスの継父から貰ったナイフに血痕があったことを聞きつけます。
この血痕について公判で追求されることになるんですが、継父の証言は二転三転。
検察側証人は信憑性に欠ける証言ばかりと、有罪の証拠には弱いものばかりであるにもかかわらず、完全な出来レースとなっている裁判に弁護側は手も足も出ない。
捜査資料は555件なのにナンバリングが「666」になってるなど、子供じみた悪意が行われている。
不良っぽく見えて被害者と面識があったというだけで、お悔みにまで来た善意の青年にも嫌疑がかけられる。
冤罪の典型ともいうべき事件を暴く作品なんですが、最後に示された告発がちょっと驚き。
パムの息子が大事にしていたナイフを夫が隠し持っていたのが事件の真相をさらに混沌とさせるのですが、それにとどまらず後年DNA鑑定によって少年が縛られていた靴紐に絡んでいた体毛が、パムの夫のDNAと一致したと結ばれています。
(このDNAサンプルを入手したのも調査員ロン・ラックス氏だとか)
警察発表のあった事実とはいえ、最後に新事実突き付けられて衝撃のエンディング。

アメリカ英語と無精ひげで演じたコリン・ファース。
調査協力しか出来ない立場なんですが、彼の佇まいはまるでエリート弁護士。
決してアウトローな探偵ではない。広義には探偵だけど捜査官みたいな。
事務所もビルの一室ではなく一軒家風な広さ。
(別れた妻が留守電に「家にも電話した」と言ってるから自宅兼事務所ではない)
助手も2人は居るようで、複数の案件を抱える身。実績のあるベテランであることが表されています。
経験の豊かさによる洞察力や調査力は明らかに若い公選弁護人たちを凌ぐので、彼らすらリードしてしまうんですね。

真犯人を見つけなければまた別の三家族が泣くことになると、正義を具現して力強い。
慈しみを持った眼差しで、確固たる信念を持ってこの悲劇の深淵を見つめようとする姿勢が、今作に於ける主張となっていました。


映画
by august22moon | 2015-11-19 22:31 | 映画 | Comments(0)

紅葉祭

これは先日の薄曇りの日。
いかにも秋って風景。
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さて、小雨降る週末。
小山町の冨士東口浅間神社で紅葉祭りが開催されましたので伺ってみました。
思えば初めてこちらへ参拝した時が偶然にも紅葉祭りの日だったのでした。
須走までの道の両脇は、秋色に染まった林が続きます。
流石に寒さ厳しい小山町だけに、紅葉も鮮やか。
警戒して来ましたが、それほど寒くもありませんでした。
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小雨ですが賑わってました。
西側の林の中には竹灯篭が準備されていますが、今回はちょっと無理かな?残念ですねぇ
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つき立てのお餅が振る舞われていました。やわらかで美味しい♪
おにぎり2個入りでなんと100円。
くださいな~と近付くと、皆さんちょうどお湯のみに一升瓶からお酒を注いでらっしゃる最中(笑)
外に長時間いると寒いですものね、温まらなくちゃですものね。待ちます待ちます。
じゃぶじゃぶ呑んじゃってください。
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天候のために野点と踊りは社務所内で催されていました。愉しそうな掛け声が外まで聞こえていましたので、ちょこっと拝見。
鳴子を持った青い法被姿は「防人踊り隊」さん。その名の通り、自衛隊員の方々だそうです。
よさこい踊りって盛り上がりますねぇ楽しかった~
最前列のお子さんは手拍子したりヘドバンまでしてりノリノリ
私に気付くと、よだちゃん垂らしつつ可愛くハイハイして近寄って来てくれました。
先日、正面から歩いて来る私に気付くなりおかあさんの手を放し「こっちからいく」とUターンされるという相変わらずのお子さまの敵状態でしたので。
う、嬉しい(涙)
しかし、おかあさまが気遣って「すみません」と寸でのところで取り押さえ(笑)
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まだまだ盛り上がっていたのですが、『ロバギター』さん行かなくちゃですのでね。

オーナーさんがストーブ点けてくださいました。暖か~
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ホットスパイスミルクティーと
本日のスイーツは、「小豆とショコラのパウンドケーキ」と迷ったんですが「あったかいスイートポテト バニラアイス添え」をいただきました。
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暖かいお部屋でアイスです。
ほくほくスイートポテトにはレーズンも入って美味しいですこと
おイモ本来の甘味を活かしたやさしい味わいでワンホールいけちゃう系です。
もいっこあるかなぁと何気にケースを伺うくいしんぼです。
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d0109373_21543596.jpgは~しあわせな締めくくりでした~

ごちそうさまでした!




















d0109373_18343980.jpg祥月命日の供花は、妹なら選ばんであろう赤とピンクの金魚草を活けてみちゃいましたわ。
これという花が無かったせいもありますが。

















d0109373_18373550.jpgのんびりしてたら陽はあっというまに落ちて、空に三日月。

ひとり路地を歩いていたりすると、自分を取り巻く今の状況は、予想もできなかったなぁとしみじみ考えてしまいます。
5年前も。さらに20年前となると尚更。こんな私がこんな心情を抱えてこんなところに立っているとは。
きっと来年も再来年も、今の私には想像もつかない私が歩いているんでしょうね。













昨日からの雨が止んでも湿度も気温も下がらず、暖かい一日。
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by august22moon | 2015-11-15 23:03 | 季節 | Comments(0)

羽住英一郎監督作 『劇場版 MOZU』

d0109373_0362231.jpgTVシリーズはWOWOW放映時に欠かさず見ていました。この劇場版は、見ていないひとにはキャラクター背景や伏線の情報が少なくて、この世界観に入り込み難いかも。
そんなことお構いなしに突っ走っているのが潔い。
TV版でテーマとなる問題は黒幕「ダルマ」とはなんであるか以外はほぼ解決しているので、どんな展開になるか期待されるところ。
映像も相変わらず非日常感があるし、光の使い方も凝っているし、TV版以上に爆発・カーアクションも派手で本物の迫力があって、見応えがありました。
シートに立ってルーフから上半身出してたのに、急停車しても微動だにしなかった長谷川さん凄い。
その後も急旋回するボート上で片手だけで身体支えてんのもすごーい

元々、なぜその場所が分かったのかとかなぜここに居るのかとかの過程を端折ったり、説明も少なかったりして。でもそんな小さなことどうでもいいって気になるほど迫力で押し切っちゃうドラマ。
東や新谷だって超人的神出鬼没。
でもですね。
倉木はどうやってあのビルだと分かったのか・・・
東から情報貰ったのか?公安の感ということでオッケイなのか?
フィクサーに近づけるのは容易ではないはずなので、そこへ至る経緯を少し見せておかないと、「屋上」「業火」の映像が見せたかっただけにならないかなぁ

新谷の登場もちょっと疑問。
暗殺者であった宏美と違って、無用な殺人はしないと汐里にも話してしたとおり和彦はテロリストだった過去は捨てて、復讐のための殺人しかしてないし。する意味がないし。
Season2で和彦は復讐をやり遂げたので、いくら模倣犯に挑発されているといえども追いかけて行って殺すかなぁ。
権藤のほうから来たが故に対決せざるをえないのなら仕方ないけど。
密航くらいできそうだから、どうやって辿り着いたかはまったく問題じゃない。
情動の根源が問題。
個人的には、新谷が見られればシチュエーションはどうでもいいんですけどね。

松阪さんは、特に刑事を滅多刺しにする時のサイコパスぶりが巧かったです。
あのカットのあの叫びだけで権藤の背景を見せたのもスマート。
背も高いのでアクションの見栄えもいいし、動きにキレもあるので見応えがありました。
ただ宏美に心酔しているってのは余計な気がします。面白いキャラだし、それを演じきってるし、主役級の人気俳優さんを配してわざわざ安っぽく薄っぺらにさせる設定は無用なのではないかと。
ドアを異常なほど蹴ってガラスに顔近づけるまでは異様さが出てよかったのに、「新谷宏美でーす」って一言に興醒め。それも新谷との対決の絵のためかと思えちゃう。
などなどの不満はあるけれど、邦画でこれだけの力強い映像を創ったというのは凄いと思いました。

伊勢谷さんは立ち居振る舞いがとにかく美しい。
予告編にもある祭壇の前で両腕を広げる様や、屋上に現れるトレンチコート姿なんて、美しいですこと。プライベートジェットもお似合い。あのゴージャス感は見惚れてしまいますねぇ

ダルマの本名がヨシダコマオというのは、児玉誉★夫のアナグラムですよね。
フィクサーに相応しい名前を持ってきましたねぇ
そういえばあのイラストも似てるかも

倉木の娘の死の真相が今作で明かされましたが、それで倉木の妻はバスルームであの状態だったわけね。いくら精神を病んでいたからとはいえとすっきりしなかった疑問が解決。
侵入者のせいでリビングも少し散らかってたわけですね。
鏡に映った姿だったっていうのは、細かいなぁ。

で、最後に東が裸足だった意味がワカラナイ・・・偽装のため?
わーどーしよースッキリしないー

お決まりのラストのキラースマイルと、決め台詞「倉木だ」が一緒に来た(笑)


映画
by august22moon | 2015-11-09 22:59 | 映画 | Comments(0)

光る海

芦ノ湖までちょこっとドライブ。
常緑樹の多い箱根は紅葉も少なめ。
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この日は曇りだったので、峠は特に肌寒かったです。
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杓子峠から望む駿河湾に美しい陽が差して、ちょっと幻想的。
何本も並んだ雲の裂け目から差しこむ夕陽が、海面に光の模様を作っていました。
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三国峠からも
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d0109373_2350388.jpgで、『ロバギター』さんです。
御殿場もひんやり





















バターリーミルクティーとホットスパイスミルクティーをいただいて
コーヒーと、新作のホットチョコレートをいただきました。
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ラムを効かせた生クリームが美味しい
ので、生クリームだけ食べちゃう
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本日のスイーツから、なんとかブラウニー(笑)名前忘れちゃったすみません
美味しかった~ごちそうさまでした。
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by august22moon | 2015-11-08 23:21 | おいしいもの | Comments(0)

ジョージ・クルーニー監督作 『ミケランジェロ・プロジェクト』

d0109373_045735.jpg事前にバート・ランカスターの『大列車作戦』をもう一度見ておきたかったんですけどね。

謎の延期からようやくの公開。
ジョージ・クルーニーとマット・デイモンのバーカウンター場面のスチールだけで2年待った(笑)

面白かったです。象徴的な邦題もいいですね。
粋なジョークも散りばめられて、緩急のつけ方がJ・クルーニーらしい。
ストークス(J・クルーニー)とグレンジャー(M・デイモン)がメンバーを召集して回る時のBGMが明るいマーチというのがね、まずよかったです。もう既に勝機ありって感じ。
ラストに流れてもいいような曲調。
映像にクラシックな雰囲気も感じられました。古き良き時代の雰囲気。
J・クルーニー自身にクラシカルな美しさがあるんですが、ジャン・デュジャルダンの満面の笑みなんてね、その最たるものでした。にっか~
エンドロールで、主要出演者の登場場面に俳優名と役名を重ねたのも、『大脱走』みたい。

「ネロ作戦」と称して絵画が火炎放射器で焼かれたり、黒こげの額縁がピカソの作品だったなんて、ヒトラーの暴挙が衝撃的です。
「カレーの市民」がスノコに乗せたままノイシュバンシュタインに放置されているのが哀し過ぎる。
もうこうなると、無知の暴力としか思えない。
始めのほうに出てくる「最後の晩餐」も、幾度もの戦争被害で乱暴に扱われた名画の象徴。
人間はまた増えるが美術品は破壊されたら終わりと言うのは、学者のエゴとも受け取れるけれど、美術遺産を後世に残すのもまた人類の使命であることは確か。

メンバーのグラントが隠させようとするも間に合わずナチスに奪われてしまったミケランジェロが唯一イタリア以外で制作した「聖母子像」。
坑道の奥でようやく発見したストークスが恭しくヘルメットをとって、粗末な毛布を被されたマリア様に「行きましょう」と語りかける場面が良かったです。
モネとフェルメールの違いも解らない(ここ失笑どころ。それは「天文学者」だー!)兵士ではなく、専門家であるわけですから、敬意が違うんですよね。この一言のためにこの映画は作られたといってもいい。美しい場面です。
正直「ピエタ」のマリア像のほうが美しいと思ってしまうんですが、幼子イエスを慈悲深い眼差しで見つめ両手を差しだしているというのが、この作戦の原点に重なるのですから、この像が作戦の象徴となるのでしょうね。

Metのキュレーターであるグレンジャー(マット・デイモン)が、最初に奪還した絵画の中に所有者の住所を見つけ、避難して空家になった家の壁にその絵を掛けて、クレール(ケイト・ブランシェット)に元の所有者に戻すのが使命だこれがその始まりだと言うのも、決意を表していました。
そうゆう誠意ある感じ、マットにぴったり。
この絵って、無名の肖像画ですよね?たとえそれが名画でなくとも壁に跡が付くほどその家族にとって大切な「モニュメント」を‘帰らせる’、という彼らモニュメンツメンの心構えを示す場面だと思いました。
それによってクレールも彼らへの信頼を強めたわけですし。
地雷踏んじゃって三つ数えてから降りると言っといていきなり1で降りちゃって。「2と3は!?」「パニクって・・・」の会話もサイコーですけどね。
まるでライナスで。
クレールの「ここはパリですもの」も素敵なセリフ。
ケイト・ブランシェットとM・デイモンではお似合いとはいえないですけどね。

いまいち気が合わなかったサヴィッツ(ボブ・バラバン)とキャンベル(ビル・マーレイってこんなに声がお優しかった?)も、少しずつ信頼関係を築いて、キャンベルの家族がレコード盤に録音したメッセージを、サヴィッツが計らって聴かせてあげる。
「Have Yourself A Merry Little Christmas」が寒々とした夜のキャンプ地に流れる場面は素敵でした。
戦闘に巻き込まれ亡くなったクロードを朝まで抱きかかえていたガーフィールド(ジョン・グッドマン)の姿を、茫然と見つめて、これを機に「兵士になった」チーム。
より強固になった決意が響いて来る場面でした。J・グッドマンがねぇ、また巧くて。
美術品だけでなく、戦争被害の悲劇や人命の重さも当然彼らの心にあることを示す人間ドラマの描き方も惹き込まれました。

30年後、ブルージェに戻った聖母子像を満足げに見つめるストークスを演じたのはJ・クルーニーの実父だったの、後で知ってびっくり。粋な演出ですこと。

手堅い演出といえばそうなのかもしれないですけれど、この史実自体がもう感動的ですし、俳優たちの魅力が堪能できる作品でした。


映画
by august22moon | 2015-11-08 00:02 | 映画 | Comments(0)


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