2010年 05月 19日
リドリー・スコット監督作 『エイリアン』
この映画の面白さに原案本も読みました。
79年作ですって。完全にギーガー採用の勝利で低予算映画とは思えない視覚効果全てが芸術的。
異星人のジョッキーのセットも大きく見せるために子役を歩かせてたなんて苦肉の策も後年知りました。
流石にコンピューター画面の文字はグリーンに光って時代を感じさせます。
当時はまだ新人監督のリドリー・スコットは、乗組員たちの個性も豊かに描いています。
エイリアンが出てくるまで、全員がほとんど無表情でお話が進行しているんですよね。
ダラス船長もなんかワケありな人物で。
他の乗組員たちもこの仕事を好きでやってる感じ皆無。
往復を冷凍睡眠で過ごさなくちゃならないほど遠く辺境の星まで鉱石採取に行く仕事なんて、誰も好きじゃないでしょうね。そのあたりは未来の話ながら妙にリアルに感じました。
そこへ寄り道しなくちゃならない義務が生じて、厭々気味な前半部分が実は好きです。
登場人物の名前もいいんですよね。ダラス、リプリー、ランバート、・・・そしてアッシュ。(イアン・ホルムがさすがの怪演)
アッシュですよ、アッシュ。アンドロイドの名がアッシュっていいセンス(笑)
パート2に登場するアンドロイドの名はビショップ。これもいいセンスじゃないですか?
リプリーに向かって「人間にしてはなかなかやるね」とクールに賞賛して、アッシュとは正反対。
雨の音を聴きながら、終日ぐだぐだぱくぱくごろごろぐうぐう。しあわせ~。
夕方の再放送ドラマ見て、「I Was Born to Love You」がアイスホッケーのBGMに合わせられるなんて予想だにしなかったと、リアルタイムでQueenを聴いている私はつくづく隔世の感。
もちろん写真は本文と無関係。2月の空に偶然見つけた多分自衛隊機。