2011年 03月 02日
板野一郎監督作 『GANTZ』
公開からだいぶ経つのに結構お客さんが入ってました。
原作は存在も知らないで、予告編等であらすじや設定を知りましたが、面白いお話しになっていますねぇ。
劇画独特の世界観ですが、「星人」のキャラをズラすことで不条理感が出ました。
日本語の誤字もGANTZの正体不明さが巧く出ました。凄いアイデア。
また二宮くんが巧くて。
無気力な若者が突然事故で訳も分からないうちに死んでしまい、放り込まれた先で望みもしない殺戮を強いられる過程の、変化が見事に表れていました。
1度強烈な非現実を経験してしまった為に現実世界が尚一層無味乾燥になってしまうんですが、
この時の就職活動中の面接での表情がまた巧いんですね。
上の空で。
で、これが使命だと闘争本能が芽生えてしまって、積極的に戦う。
(なんと国立博物館でロケ。後ろ表慶館ですよっ)
松山ケンイチくん演じる加藤は保護観察中な上に、未成年の弟の為に堅実に生きようとしている青年。
本意でない場所に放り込まれた迷いが見られます。
・・・だから、反撃も遅いのか?
そんな悠長なことしてたら千手観音攻撃してくるよー!って感じで。
エンドロールの後に続編の予告が流れましたが、さらに面白そう。
二宮くんの眼差しが凄くよかったです。ちゃんと見つめてる。
ドラマ「拝啓、父上様」での板前役や「流星の絆」で料理している時にも、視線がきちんと定まっていましたものね。
加藤が子供の頃のまま「計ちゃん」と呼ぶのもいい。
『あぶない刑事』の「ユウジ!」くらい、いいです。
【追記】
なんとなく並べたくなって (⌒・⌒)ゞ
インスパイアされたであろう
直島のウォルター・デ・マリアの「Time / Timeless / Notime」と・・・
モノリス