2012年 12月 28日
トム・フーパー監督作 『レ・ミゼラブル』
冬休み向け映画ばかりになっていました。
特にミュージカルに興味はないので、映画化作品では『オペラ座の怪人』しか見たことがありませんで。
昨年、東北出身の舞台版出演者が被災地へ捧げるとして「民衆の歌」を歌った番組を見て、改めてこの曲に感動しましたし、「夢やぶれて」はスーザン・ボイルがその美声を活かすに充分な美しい曲であることを再確認できていましたので、これらの名曲をスクリーンで楽しみたくて見に行きました。
ひとりの男の波乱の人生と六月蜂起までのフランス激動の時代が舞台という文豪ユーゴーの名作ですが、多くの名曲の前に、効果的背景画になってしまっています。
船曳場面のオーバーチュアも、ラストの民衆が決起し三色旗はためく群衆場面も、VFXで見事な迫力。
テンポもよく2時間半が長く感じませんでした。
配役としては先日見たビレ・アウグスト監督作が適役を配していると思いますが、
歌はさすがに素晴らしかったです。
ヒュー・ジャックマンは最近ウルヴァリンばっかりな感じだったところ久し振りに真骨頂の役どころ。
伸びと艶の在る歌声も堪能できました。
冒頭でジャベールがヴァルジャンに折れたマストを運ばせたのが、後年になって荷車を持ちあげる場面で、その記憶が甦るという巧い伏線。
出演者たちの同録による名曲たちはどれも聞きごたえがありました。
特にアン・ハサウェイの「I Dreamed a Dream」はノーカットなうえにクローズアップで。
まさに語るように叫びのように歌っていて、彼女の息使いまで聞かれました。
また今作で楽しみにしていたのは、ラッセル・クロウの歌。
こんなに見事な歌声だったとは。びっくり。
建物の屋上の淵ぎりぎりをゆらゆらと歩きながら「Stars」を歌うのが、その後の自殺場面の伏線にもなっていて、ジャベールの心の流れと背景が見られました。
でもでもやっぱり、馬上の姿はかっこいいっすねぇ
セリフももっと聞きたくなってしまいました。
それにしても、最期は・・・痛いっ。音も痛そうで(笑)
お客さんが結構入っていたんですが、ラスト近くにはあちこちで鼻をすすっている音がして、泣いちゃってる方々多いようでした。曲なのか、ヴァルジャンの最期になのか不明ですけど。
琴線に触れるんでしょうかねぇ
歌詞が英語でも関係ないんですよね。曲、なんですよね。
「民衆の歌」で高揚感煽られるのは国歌がベースというのもあるのでしょうかね。
群衆で歌うに相応しい。
終わり方もいいんですね。
この日は、勘三郎丈の告別式をTVで見ていて、泣けて泣けて。
二代見送ることになってしまった小山三さんの姿や、野田さんの「安らかになんて眠らないでくれ、化けて出て驚かせてくれ」と涙の弔辞に泣けてしまって、涙腺の緩んだまま行ってしまったためか、歌に感動しっぱなしでした。
さて、余韻に浸るために思いついたのはこちらしかなく。
『cafe day』さんへ、一目散。
地元では8時過ぎまで開いているカフェって少ないので、たくさんのお客さんで盛況でした。
シュガーポットが変わったんですね。もとから2種類あるのかな?
奥さまの手がちっちゃくて可愛くて、いつものシュガーポットが掴み難そうだったからかしら、なんて(笑)
カフェラテと
冬限定のハニージンジャーミルクで温まります。
ほぉ~♪
♪ On my own, Pretending he's beside me
まずいっ歌が頭から離れません
とか言いつつ
ひゃ~遂に3月公開よっ
なんて(苦笑)