2013年 02月 05日
グレッグ・モットーラ監督作 『宇宙人ポール』 wowow放映
ようやくテレビ放映で見て、面白く見られました。
主演2人サイモン・ペッグとニック・フロストが、いかにもこの脚本書いていそうと思ったら、やっぱりそうでしたのね。
知的さを残したやり過ぎない感じとか、表情も愛敬があって、愛すべきでこぼこコンビになっていました。
グレアムとクレイグのふたりが作家とイラストレーターでありながらSFオタク。
宇宙人のポールがもう傑作で、ただのオジサン。
ステレオタイプな宇宙人への印象が偏見だと怒って、「またそれか!」。
それにしては外見がありがちなの。
そのあたりツッコまれると、スピルバーグには自分がアドバイスしたとか言うし。
と、ここでスピルバーグ本人が声のカメオ出演。「指先が光るなんて、どうだ!?」(笑)
『Xファイル』までも自分のアイディアですって。
捉えられてから60年に渡って様々なポップカルチャーに影響を及ぼしてきたと。
地球の情報を知り過ぎなくらい知ってるのは、まあ、そうゆうスペックなんでしょうが、馴染み過ぎてるとこが傑作。(なんでピスタチオの殻なんかが宇宙人と地球人との話題になるのか。爆笑です)
CGの表情も多彩で、地球に不時着した時に迷惑をかけた女性のところへ謝罪に行くも、所在なさそうな顔しちゃって。
辿りついたモーテルは、娘と父親が経営してるんですが、怒鳴って呼んでばかりの父親を『サイコ』のようにシルエットにしたり。
バーで演奏されていたのは『スターウォーズ』でルークが入ったバーで演奏されていた曲。
仮装させて歩く姿はまるで『ET』。ラストも勿論。
いちいちパロディやオマージュが満載。
ふたりがイギリス人という設定で、アメリカでは彼らこそが「エイリアン」であり、彼らにとってアメリカ人もまた「エイリアン」に映るんですね。
SFの聖地を巡ってコミコンへ行くまでに出会う、キリスト教原理主義、銃・薬物規制、ゲイの問題など、スラップスティックに一味違った風刺を利かせた作品でした。
逃走中にポールが運転して、キャンピングカーがコケそうになるのを、大丈夫だとばかりに「細かく修正」(かな?)の字幕に爆笑。
あれは?なんのパロディ?