2013年 03月 15日
サイモン・カーティス監督作 『マリリン 7日間の恋』 wowow放映
『王子と踊子』でサードディレクターだったコリン・クラーク氏の回想録が原作。
果たしてどこまで真実なのかという問題を、マリリンが精神的に不安定になっていた時期に、優しい男の子に一時、心の拠り所を求めたという話に創り上げています。
愛し方も愛され方も分からない薄幸のハリウッドアイコンが、ノーマ・ジーンに戻れた日々があったわけですね。マリリンにとっては「恋」ではない。
とにかく、ミッシェル・ウィリアムズが巧くて可愛くて。
マリリンを演じるのって、女王陛下演じるより難しいし、勇気も要ると思うんです。
でも今作では大衆が知ってるモンローを演じているマリリンだけではなく、コリン・クラークが見たマリリンが描かれているので、そこはM・ウィリアムズ演じる無邪気で繊細な、実存する女性として見るという印象です。
印象的だったのが、登場の仕方。
飛行機から降りてくる時、セットに入って来る時、部屋に入って来る時。
それぞれに、ふわっと湧いて出て来たみたいに現れるんです。
時に亡霊のように生気なく、時に妖精のようにどこからともなく。
天性の勘だけでは通用しなくなることを悟ってスタニスラフスキーシステムに目覚めた彼女。
それに否定的な古典的演劇派のサー・オリビエとの隔たりははなから明らかだったのに。
(オリビエがテンペストのせりふを呟くというオマケつき)
演技するのも不安になり、夫婦生活も破綻しかけて、公私ともに追い詰められていたようすが如実に現れていました。
それにしても。ホン読みの時に演技コーチが付きっきりでは誰でも閉口しますわね。
出演者は、デイム・ジュデイ・デンチ、ケネス・ブラナー、デレク・ジャコビと豪華。
ヴィヴィアン・リーがちょっと残念。
それにしても、40歳だからって、あのヴィヴィアン・リーが嫉妬するなんて!
『オデッサの階段』、大友啓史監督の回。
なにがビックリしたかって、あのスピルバーグの『激突』がNG場面がいくつかあるってところ。
もう何回見たか分からないってくらい見てるのに、気が付かなかったんですぅ。
最近、吹き替え声優さんも代わって、デニス・ウィーバーの声が原康義さんに代わってからも2回も見たんですよ。
最初は異和感あったけど、2度目にはやっぱり原さん巧いわ~なんて見てたのに。
一部のセリフなんて諳んじてしまうほどなのに。
低予算で撮り直している時間も予算もなく、後部座席のスピルバーグの姿や電話ボックスのガラスに女性の姿が映り込んだまま無修正で放送されていたなんて。ぜんっぜん気が付かなかった。
ショック・・・。
雑っちゃ雑(笑)
オデッサも見ました。
大友監督いいですよね、いまどき珍しい熱いところが好き。
私も「激突」で監督が映ってるとか全然気づかなかったです!
低予算で突貫で作ったというのは知ってましたが。
凄いですね、これだけの傑作なのに。
しかし、春のお姉さんのブログの美しさ。
眼福でございますm(_ _)m
突貫だったんだー知らなかったー
そんなことも気づかないほど、展開に夢中にさせる作品ってことなんですね。
ありがとうございます。
今さぁ・・・まだヒマだから(笑)
でも今年は曇りが多くてちょっと残念なんだけどね。