2013年 03月 18日
大友啓史監督作 『プラチナデータ』
一応お約束でお顔は覆いました(笑)
やはり原作とは随分と設定が違っていました。ん~なぜなんだろ。
大友監督作ということで、映像に期待していました。
映像はほぼ全編ペイルブルー。神楽が逃げ込んだ鉄工所の柱までブルー。
特殊解析研究所内のデザインから、水上の家のインテリアに至るまで、とても凝っていて、大掛かりな設定のお話しに現実感を与えることへの助けになっています。
演出自体には奇抜さは感じませんでした。
繊細な表情をきっちり拾っている正攻法な撮り方。
二宮くんはイメージとして神楽は難しいかと先入観がありましたが、不敵な目つきがよかったです。
‘リュウ’はぴったり。
二重人格の違いに差を持たせなかったのが、反って人格分離に真実味を持たせました。
あまり別人すぎると、その技量を見せるだけのお話しに陥ってしまうので。
父親の死を早樹に告げる時や早樹の写真を見て涙する時の表情など、泣きの芝居は言うまでも無く巧いんですが、連行されるときの表情も印象的でした。