2013年 09月 07日
「そらとつちとをうずめもします」
『注文の多い料理店』は実写で、キャストは面白そうだったのですが見逃しちゃいました。
『春と修羅』は「mental sketch modified」のみ。写真とナレーションで。
木村多江さんは凛とした中にも独自の儚げで透明感のある声で、それはよかったのですが。
男性の声でも聞いてみたかった・・・。
直接的になっちゃうかしら。賢治の葛藤や苦悩が。
もっと重苦しい叫びになってしまうかな。
『十力の金剛石』はCGアニメと実写の融合・・・ですよね。
王子さまと大臣の子の顔はCGで、身体は子供のそれでしたよね。
このふたりの動きが可愛かったです。
小走りに走って来て、その場をとことこ回って王子が追い付くのを待ってるとこなんて特に可愛いい。
美しく煌めく宝石で表した、トパァスの雫を盛った天河石(アマゾンストン)と硅孔雀石(クリコソラ)のりんどうや、蛋白石のうめばちそうやルビーの実をつけた琥珀や紫がかった霰石(アラゴナイト)の野バラの枝が、きらきら清かに輝く絵もとても美しく愛らしい。
蜂雀のついた青い大きな帽子もこれまた愛らしい。
どんなに美しい宝石もしんじつ恵みにはならないと、ここにも厳しい自然と闘うひとびとへの思慮からの創造ですが、王子が森でそれを学んだことを示す服に引っかかったさるとりいばらの鉤をやさしく外す絵はアップに寄ってシンプルに表して。
長閑で優しい映像のおかげで、純粋に童話として楽しめました。
どちらもクリエイターの豊かな発想が賢治の宇宙を見事に表現されていました。
詩ノートの『あそこの田はねえ』がなくてよかった。
号泣しちゃいますもの
タイトル : 「虹の絵の具皿 『十力の金剛石』」
「その十力の金剛石は春の風よりやわらかく、ある時はまるくあるときは卵がたです。霧より小さなつぶにもなれば、そらとつちとをうずめもします」
『ごはん食堂 桐家』さんでお夕飯。
週末ほどの混みようではありませんでしたが、それでもお客さんは次々入って来ます。
「サバの竜田揚げマリネ」定食
小鉢料理は、かぼちゃ・ズッキーニの梅醤マリネと、ゴーヤ・しめじ・モロヘイヤの・・・煮物?
小鉢にも手抜きはありません。アクセント、バランスが絶妙。
サバがとっても厚みがあってふっくら
「本日のワンプレート定食」、チキン南蛮とサバのソテーネギ醤油ソース。
こちらのサバも厚みがあります。
チキンは柔らかくてお箸で簡単に割けます。こちらのから揚げは絶品。
南蛮だれは千鳥酢が使われているそうです。
まろやかなタルタルソースも絶品。
やさしいけれど薄くはないお味です。
とても美味しかったです。ごちそうさまでした。
ご近所のかたに、お庭で採れた無花果をいただきました。
さわやかな夏の果実を頬張りながら、KIRIN杯グアテマラ戦。
取り返してやるんだマヤ!