2013年 09月 11日
ローランド・エメリッヒ監督作 『ホワイトハウス・ダウン』
サブマシンガンACP9やMP9の音がすごーい。爆音。
歴史博物館であり美術品の宝庫でもあるのに、めちゃくちゃに破壊されます。
脚本は『ゾディアック』『アメイジング・スパイダーマン』のJ・ヴァンダービルト。
大真面目にやっても既に見慣れた展開ですので、ちょこちょこ笑わせどころ挟んで、プロパガンダに偏らないように見せて、娯楽作にしているようでした。
ランニング姿になってテロ集団にひとり挑んでいったら完全にダイ・ハードなのに、あえてやっちゃったり。
ガイド担当者に「こちらが映画インディペンデンスデイで破壊されたレジデンスでーす」とか。
このガイド氏が最後に結構男気見せて活躍するのがちょっと痛快。
ケネディーがモンローとの密会に使った通路が見たいとの見学者に「そんなものは存在しないんですよ」とガイドに言わせる場面を作って、最終手段でその地下通路から逃がそうとする。「Monroe Passage」と言ったかは聞きとれませんが。密会に使われたことにしちゃってる(笑)
実際に地下通路はあるんでしょうが。
大統領とケイルがリムジンでフェンス突き破って脱出しようとするんですが、このリムジンの装備が凄い。
RPG-7積んでる!
機関銃で至近距離銃撃されてもフロントガラスにひび入って前が見えないとモニターで確認ができる!
周囲の柵は車が激突したくらいじゃ壊れないようになってる!
大国のリーダーと歴史的建造物守る装備の凄いこと凄いこと。
大統領も武器なんて持ったことないインテリ風。閉所恐怖症だったり折角反撃できたのにランチャー落としちゃうし。ハイカットスニーカーに履き替えた後、格闘している時に足を掴んで離さない犯人に、「おれの!エアジョーダンに!触るな!」と蹴ったりとか。スーパーヒーローにはしていない。
「エレガント」とはショーン・ペンが現・大統領を表現した言葉ですが、ジェイミー・フォックスの若き大統領はそんな言葉を思い出させました。
若き大統領といえばケネディータイプというイメージから変ってきているのかも。
ケイルの娘がホワイトハウス爆撃を阻止するために爆撃機に向けて大統領旗を振るって・・・
しかも一旦は退去した見守っていた市民たちまでもホワイトハウスに向けて戻って来るなんて・・・
ステルス?の操縦士も少女が大統領旗振ってるの見て「・・・撃てません!」て・・・
『インディペンデンスデイ』で大統領が出撃しちゃうより気恥ずかしかったですわ(笑)
犯行理由とか、どんでん返しとか、飛んでってしまうほどなのでありました。
髪こそ白いけどジェームズ・ウッズ、変らない。
マギー・ギレンホールも颯爽としたハンサムウーマンぶりでした。
ロビーに『キャリー』リメイク版の宣伝パネルが出ていました。
いや、見るかどうか決めていませんですけどね。
予告編も流れました。『キック・アス』『モールス』のクロエちゃんがもうおとなになっちゃって。
可愛いキャリー。
予告編だけ見るとS・スペイセクのいかにもイジメに合いそうな引っ込み思案でオドオドした感じは見られませんね。プロム用のドレスを自分で縫ったり、こっそり口紅選んでるとこなんて、いじらしさが感じられましたが・・・。
プロムナイトに見違えるようにきれになって現れ、冷やかしで誘ったトミーも驚くってことにならなさそう。
母親役はジュリアン・ムーアで正解でしょう。