2013年 12月 02日
三谷幸喜監督作 『清須会議』
相変わらずの贅沢に豪華な出演陣でしたが、今回は唐沢さん出てないんですね。
史実の「清洲会議」を追っていますが、秀吉が三法師を後継者に擁立するまでに、一旦は明らかに無能な信雄を擁立していて信孝を推す柴田・丹波側とは圧倒的に不利だったのが、一転あの有名な三法師を抱きかかえて現れる場面に向けた、信長亡き後の勢力争いの逆転劇として描いていました。
加えて、武田家から嫁ぐはずだった松姫が、信忠の正室になっていて三法師(秀信)が嫡男だったとし、最後に松姫に武田家の血を絶やさぬことができたと不敵な笑みを浮かべさせるという創作部分も面白かったです。
池田恒興も丹羽長秀も手堅い配役でした。
浅野忠信さんの前田利家っていうのも合ってる感じ(笑)
元服名を勘九郎信重と名乗った信忠役を、六代目勘九郎丈に演じさせるのは三谷流のシャレかしら?
おーいずみさんったら遂に秀吉役。這い上がって来た苦労人には見えませんが、生来の人たらしぶりもツッコミの間も絶妙で、冷静に権謀術を巡らす長秀との対比として楽しめました。
更科六兵衛登場で「ONCE IN A BLUE MOON」まで流れて場内爆笑。
信雄は武将としての器量不足だったことをデフォルメして、かなりなバカ殿ぶりなんですが、妻夫木さんが演じると天真爛漫というか可愛いですね。
この信雄が不貞腐れて障子を手で突き破る場面で、途中破れず突き指みたいになって「イテッ」はアクシデント?
伊勢谷友介さんはいかにもなにか画策していそうな怪しくて妖しの雰囲気が出色。
「出来ますれば・・・」とご機嫌伺う藤吉郎が益々小物に見えちゃう。
彼の信長なんて面白そう。
景色を広々と撮る印象がないのですが、光秀の武者狩り遭遇の竹林や、城下の風景も清々とした美しさがありました。
三谷作品、完全オリジナルよりも史実をアレンジしたお話のほうが私は安心して笑って見られるかも。
ちょっと早目に『DADA』さんでお夕飯。
久し振りに野菜ポテトベーコンとか
お馴染みのポテベーとか。
今日もひんやり。