2015年 04月 16日
ピーター、ボビー・ファレリー監督作 『愛しのローズマリー』wowow放映
真に心の美しい人が外見も美しく見える催眠術にかけられた男のコメディー。
01年の作品ですが、さすがグウィネス・パルトローは少ししか変ってないわぁと感心。
ジャック・ブラックが若い!今よりちょっと顎がすっきりしてる!痩せてはいないけど。
グウィネスって寂しげな顔立ちですが、ちょっとしたしぐさがとても可愛い。
超特大グラスというより花瓶でアイスコーヒー?を一気飲みして、冷たくて頭キーンとなったーとおでこ押さえるとこや、ハルをお姫様抱っこして車に乗せて拍手に応えてガッツポーズするとこなんて可愛いかったです。
彼女は外国人(特にアメリカ人)特有の、ちょっと舌打ちみたいなツッという音立てて喋り出すとこがなんかイイんですよね。この映画では気付かなかったけど。
観客にもハル目線で美男美女に見せて、催眠術が解けたハルに現実が見えるようになると観客にもその姿を見せる演出なので、ハルといっしょにビックリ。
予想のつく展開ですが、ローズマリーがボランティアで行っている小児病棟のエピソードは素晴らしかったです。
ハルには皆元気そうな子供たちに見えるので、「病気には見えないぞ。さては仮病で学校サボッてるな?」なんてジョークで子供たちの笑いを誘う。
驚きも躊躇いもなく自然に子供たちに接してくれるハルをますます好きになるローズマリー。
催眠術が解けて現実が見えるようになって、ローズマリーを探しに再びこの小児病棟へ行く場面があるんですが、外見に囚われ過ぎていた愚かさをここで痛烈に知らしめるというのがいい。
ぬいぐるみを抱えた少女がまた来てくれたのねと近付いて来る。
少女は後ろ姿のまま。少女を見て愕然とするハル。
カメラが少女の正面に切り替わって写した少女の可愛らしい顔は半分が重度の火傷に覆われている。
背後には「火傷治療病棟」の文字。
言葉を失って応えないハルに、憶えてないの?と哀しそうに尋ねる少女を、もちろん憶えているよとしっかりと抱きしめるハル。
子供には辛すぎる現実を受け止めていなかった許しを乞うように。
この時のジャック・ブラックの涙を堪えた演技も素晴らしかった。
いい演技するじゃないのージャック・ブラック。