2016年 01月 26日
福田雄一監督作 『女子ーズ』 wowow放映
福田監督ってこうゆう路線が多いのね。
突然悪の組織が地球に送り込む怪人と戦うように要請された5人。
理由は苗字に、赤木・青田・黄川田・緑山・紺野と色の名前が付いてるから。
「色彩を持つ」女子なわけね。
意気に感じて地球防衛の闘いに挑むんですが、戦闘場面は完全に子供向け戦隊もの。
全体にユル~く展開。
ゼネコン社員のレッドとお金持ちのお嬢様のネイビー以外はバイト生活。
仕事中に抜けてばかりいたらクビになってしまうと集合しなくなったり
まつエクの予約やデートを優先し始める。
女子同士の友情と個人的生活との板挟みのメタファーとして描いているわけですね。
最初に皆を説得したのにリーダーなのになぜ来ないと責められてつい、だってみんなはバイトじゃない私は社員なのよ、とやっちゃう。
そりゃ地球の危機より明日のプレゼンなのよね。仕方ない。
主役レッドを演じる桐谷美鈴さんは、相変わらず硬い表情でイメージと違うセリフを頑張って叫んでいます。
「チャン・グンソクに似てるって時点でイケメンじゃねぇ!」とかね。
そのコメディセンスに感心したのはイエロー役の高畑充希さん。
ころんとした目でキョトンとしていて、けろりと突っ込むのが巧かったです。
複数バイト掛け持ちで登場の度に服装が違う。
『20世紀少年』の山を前にともだちが誰か分かるまで行けないと集合をゴネるブルーに
「なんならともだちが誰か教えましょうか」
「読んだの!?」
「映画っすね」
頓珍漢に答えるレッドに「だめだこいつ映画見てねぇな。」とボソッ
「じゃ、ケンジ役、誰?」
「唐沢寿明っすね」
「オッチョは?」
・・・ともだちが誰かってのはやっぱ自分で読んで知りたいんだ(笑)
アングラ劇団団員であるグリーンを迎えに行くと公演初日だし(といっても客席には演出家しかいない)重要な役なので舞台に穴は開けられない。
どんな役かと思えば森の木B。AやCより演出家の思い入れがある役なのよっと勝手な意気込みをみせるけれど、演出家間髪いれず「いや?」。
とにかく私の演技を見ればわかると息巻いても枝を揺らすだけなので、皆唖然なんですが、高畑さん目をシパシパさせての呆れた表情が面白かった。
ロボット操縦席に座っても、実際操縦は携わらないので両手を腿の上に揃えてぽかーんきょとーん。
イケメンを気取るイッソンじゃない皆川猿時さんにいち早く蹴りいれちゃったり。
(この彼の名前が道明寺)
佐藤二郎さんの相変わらず自由な芝居に明らかに笑いを堪えて下を向いちゃってるのも可笑しいのでありました。
あれ、面白くないわけじゃないけど、長いとメンドクサイ