2016年 05月 08日
アントワーン・フークワ監督作 『イコライザー』 wowow放映
デンゼル・ワシントンの風貌が活かされた作品ですが、80年代後半に放映されていたTVシリーズだそうで。
精悍で鍛え抜かれたいかにもプロフェッショナルな姿に魅了されて終わりそうなところ、ラストには少々疑問。
あれだけ暴れて、ロシアンマフィアを一掃して、街に戻って悠然と暮らしていること自体不自然なのに、必殺仕事人か闇の処刑人、あ、調停人か、そこに行き着いてしまうとは。
眠れない夜にダイナーで読書して過ごしている時も、カトラリーを揃え直したりしているのは、軽い強迫性観念症なのかしら
こと仕事に於いては、1ミリも狂いを許さない几帳面さが必要とされるでしょうし、1分1秒が大切なお仕事でもあるでしょうから、昔からの癖が抜けないってことかもね。
職場のホームセンターの従業員を人質にとって誘き出されても徒手空拳で乗り込んで、売り場の商品を次々と利用しての殲滅場面はちょっと爽快。
ホームセンター、取扱注意の凶器満載ですからね。
頼りなげなラルフィーも、最後の最後で決めちゃうのねぇ。ラルフィーがんばった
殺し屋の狂気はリアルに描いていたのに
ロシアまで飛んで行くのはまあ譲りましょう。元・CIA仲間もいることだし。
しかし。窮状を訴え助けを求めるサイトで、お困りの方に「YES(力になれます)」だなんて。
最初にロシアンマフィアを一蹴したあとに、虚空に向けて謝ったのは、もうこの道には戻らないと決心していたからじゃないの?エクスターミネーションに目覚めてしまったのか。
ファンタジーにしちゃってよいものか。