ルース・ソーヤー著 『ルシンダの日記帳』 講談社刊

d0109373_17393612.jpgある日、登山関係の雑誌を読んでいた時のことです。初心者向けに熟練者の方々のアドバイスが特集されたページで、あるカメラマン氏の文章と小さな顔写真を見た瞬間にふいに、なぜかふいにまったく無関係な「1920~30年代を舞台にした英米文学」が過ったんです。
いったいなぜなのかまったく判りませんわ。
具体的に一瞬浮かんだ気がしたんですが、(嵐が丘?いやそれはもっと昔の話だし)瞬く間にそれは消え去って、はてなんのことだったんだろうと考えて、思い出したのが本作です。
これは児童書で、講談社がその昔刊行した「世界の名作図書館・全52巻」のうちの一冊です。
父の職場に来た書店さんから渡されたパンフで定期購入していたものです。
「三国志」「路傍の石」等の名作と呼ばれる文学だけでなく、神話から科学まで8つのジャンルに分けて刊行されていました。

舞台はアメリカ。著者のソーヤーの子供時代の経験んを元に書かれたようです。
ルシンダという名の少女が、転地療養で両親が不在の期間に経験した冒険譚というところ。

このルシンダが、十二夜祭に人形劇をやるんですが、その演目がシェイクスピアの「あらし」。
人形の衣裳や背景から手造りして上演するんですが、登場人物のアントニオに関して、「あまり重要ではなさそうだから、はぶこうかしら」と悩んでいるのも可笑しい。

聡明で快活な少女は、すっかり独り立ちした気分で自由を満喫するんですが、その中で、殺人事件被害者を目撃していしまうという子供には過酷な経験もあって、まだまだ大人の庇護が不可欠な年齢であることの教示もあります。

さて、これが雑誌を読んでいて「ふいに過った」作品なのかは定かではありませんが、挿絵の素晴らしさも味わえました。
かなり経年劣化が進んでいますが、詰め込んでいた押し入れをリフォームする際に、置き場がないので処分しよう(勤務中に電話が掛かってきたんですよ!)という親を(ウソでしょーやめてーと)制して取っておいてよかったと改めて思ったのでした・・・が、こんな寄り道ばかりしているので、モームの『人間の絆』が、ちーっとも進まないの



本・読書
by august22moon | 2016-08-19 20:30 | 読書 | Comments(0)

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