2016年 08月 29日
庵野秀明・樋口真嗣監督作 『シン・ゴジラ』 4DX版
「ごめんなさい」が聞きたくて。
『ゴジラ』二度見です。
あそこは傑作だったと周囲が盛り上がっているのに、あの時は尾頭さんに気をとられて記憶も曖昧で。
ところが、行った時間4DX版しか上映してなくて、オバサンだいじょぶかしら情報量多いからもう1度見たいと来たのにそれどころじゃなくなったらどうしましょと不安も過りましたが、経験済みの友人の、ひとまるの震動が味わえるよの言葉に、そうかアパッチの機関砲の発射も!と一転乗り気。
公開から結構経っているのにまだ夏休みだからかお客さんが多くてビックリ。
お客さんが少なければ、ヒエ~なんてビビッても恥ずかしくないぞと思っていたのに。
本編上映前に、どんな動きなのかお知らせ的な映像で既にみんな大盛り上がり。(特に女性陣)
シートが動くのはいいんですが、背もたれの震動は胃が気持ち悪くなりそうで厭だなぁと背中浮かせてたんですが、1回きりでよかった。
ヘッドレスト?両脇からの風の噴射も髪の毛乱れるし、なによりミストが吹いてくるとメガネに水滴がついてその都度拭くのも面倒なので、東京湾の水飛沫を体験した後は停止ボタン押しました。
細かいところにまで凝っているので、改めて感心することも多かったです。
・最初に逃げ惑う市民役のひとたちのセリフの脅威的棒読み加減。
・走り去る電車の最後尾車両の窓に張り付いて、踏切を渡る人々を見ている乗客。もしかして乗り遅れた家族か友人を見つけたんじゃないかと思わせます。
・初めて見た時も気になった、あと数秒カットが遅かったらぜったい滑り落ちてる事務官が抱えているキングジムファイル。スリリングでセリフが入ってこないです。
・逃げ遅れた、老人を背負っているひとがお年寄りであったこと。
・京急。
・「イマ!」
・KREVA氏が認識できない!
・間准教授役の塚本監督が、「おりがみ」と気付いた時のおやさしい両手の叩き方。
・折り紙をさらさらっと振れる安田課長の指。
・赤坂と泉のゴジラゼロ感。
・・・が、2回目で特に印象に残ったところ、ですかね。
女性限定試写会後の記念撮影で、職員役の片桐はいりさんがおにぎり握るポーズしてたので、ちゃんとホイル敷いてタッパに入れられたおにぎりはあの女性職員からの差し入れってことなのかと解りました。だからお茶を出す際にあの芝居だったんですね。
矢島健一さんて結構好きな役者さんで。管理職役が多いんですが、以前CMで管理職みたいなひとたちが料亭に居る設定で、ひとり肘掛にもたれていてその正に斜に構えた感じが巧くて。
甘利氏に似せた中村育二さんと共にちょっと間の抜けた感じは珍しい。
塚本監督っておどろおどろしい作品が多いんですが、どこかお品と優しさが垣間見える。昏く妖しいけれど神経に触るようなグロテスクさはないところがね、お人柄。見られませんから見ないですけど、『野火』もきっとそうではないかと。
あの胃弱片桐且元を見せている真っ最中に、東部方面総監役を小林隆氏に演じさせるキャスティングの妙。
いかにも知将という雰囲気がお見事。
統合幕僚長、統合幕僚副長、東部方面総監部副幕僚長を演じる方々も適役。いずれも堂々たる居住まいで切れ者感が凄い。力を蓄えて来た自信が感じられます。
「いえ、ローテでいきます。皆、入隊した時から覚悟はできています」と「気落ちは不要。攻撃だけが華じゃない。住民の避難を~」には、改めて感謝の念が湧いちゃう。
アパッチの発射時や、ひとまる発射時とその反動でシートが震動するのはリアルではなくともちょっとニヤついてしまいましたわ。
でも、会議室内のカメラの移動にまで合わせることはないんじゃないかと。
ノートPCが巨災対メンバーの手から手へ渡るのに合わせて動いた時は、クスクス笑いが聞こえました。
なにもデータ目線でまで動かんでも。
スモークでスクリーンの下の方が見えない時もありましたが、臨場感持たせるためなんでしょうね。
照明も明滅したりして。
日本人は静かに見るのがマナーとされているから、こうゆうアトラクションみたいな状況にされると、気分的に楽しいですね。
海外では通常上映でもみんな見せ場には声あげてますもんね。
ダースベイダー登場してイエ~ィひゅーひゅーみたいに。
シートが通常より高くなっているので、座る時に私ったら勢いつけてドスンと座っちゃって・・・
同じ列の方々にまで震動してしまうんですね。
「ごめんなさい」。
尻尾の形状を確認しようと思わず前のめりになったら、同じ事しているお客さん何人かいました。
今度ははっきり解ったじょ
やっぱりリトルじゃないかと思いましたが、リトルゴジラが生まれるとしても第一・二形態じゃないねと言われ、確かにそうですよね。腕も長いし。
作戦は一時凌ぎだし、こうゆうラストだと続編も期待するひとが居るんでしょうねぇ