2016年 12月 20日
サイモン・カーティス監督作 『黄金のアデーレ』 wowow放映
それでもダースモールの構えのかっこよさに何度も見ちゃうんですけどね。
さて、ヘレン・ミレンの品格が作品にも気品を漂わせて、美しい映画でした。
ポスターは日本版のほうがいいですね。
クリムトの作品は特に好きではないのですが、この絢爛な美術品が、奪還劇をよりドラマチックなものにさせていると感じました。
マリアにとっては、ナチスによって奪われた家族の肖像。
自分ひとりだけが生き残ってしまった罪悪感に苛まれ続ける辛さが伝わってきました。
一個人が国家相手に裁判なんて無謀と映りますが、ナチスにいまこそ勝たねばならないという決意が、ヘレン・ミレンの横顔に滲んでいました。
エスティー・ローダーが出てくるとは・・・