2016年 12月 22日
ギャレス・エドワーズ監督作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
最近バテ気味で仕事帰りに映画を見に行くなんてとても出来なくて。
まだ「ファンタビ」も見てないんですが、こちらのほうが上映時間が早かったので
そういえば、まだいかにデススターの設計図を手にしたのか、第1作「新たなる希望」の冒頭場面に続くまでのエピソードはまだ描かれてませんでしたものね。
最後には同じショットも出してエピソード4に繋げましたが、シリーズとはだいぶトーンが違う作品でした。
ドサクサに紛れて名乗った、反乱軍の工作部隊「ローグ・ワン」のメンバーの服装が、現代の戦闘服に近い色合いなせいもあって、近未来SFって感じです。
後半の戦闘場面には、『ターミネーター4』みたいな緊迫した迫力がありました。だから、ストームトルーパーたちが可愛く見えてしまうほど。
Xファイターが部隊の援護に飛んできたとこなんてね、完全に戦争映画の迫力。
バランス悪くて大して戦力にならないように見えてたAT-ATウォーカーがこんなに脅威的に映るとは。
宇宙空間での戦闘場面はスピード感があって面白かったです。
スターデストロイヤーを囲んで、反乱軍戦闘機がシュッシュッとハイパードライブで次々に出現するとこなんて、あらこれなんで本編でやらなかったのかなぁと思いましたですよ。
ピーター・カッシングが長々と登場するのにも驚きましたが、レイア姫まで出せるとは。びっくり
主演のフェリシティー・ジョーンズ演じるジンと共に潜入するキャシアス役のディエゴ・ルナは、『エリジウム』で初めて知りました。あの時もワルっぽい扮装なのに目の可愛いさが印象的でした。
もっといろいろ出ないかな。
このキャシアスの相棒K-2のキャラがまた面白かったです。
元は帝国軍のドロイドという設定で、本編でも出ていた型ですね。
喋れるといってもC-3POみたいな口先の巧い従順さではなくて、鋭いつっこみが出来るという高スペック。
ノールックで迫る敵を仕留めちゃって、攻撃も高スペック。
反撃に合いながらも最後にドアをロックしたと告げるところは哀愁が出ました。
設計図データを辛うじて送信した後の、誰か受け取ったかなと散っていくさまも、開かないドアの隙間から必死にデータを渡す兵士など、なかなか泣けるラストでした。
「希望」を見出すまでに、多くの犠牲があったと生死をくっきり見せたあたりは特にファミリー向け本編とは違うところでした。
ダースベイダーの見せ方も、若い方々の表現を借りるならば、「圧倒的絶望感」。
登場の仕方も全作品中一番ってくらい素晴らしい。