2017年 01月 30日
スコット・デリクソン監督作 『ドクター・ストレンジ』
仕事帰りにちょうどいい上映開始時間の作品がこれしかなかったというだけで選んだんですけれど。とても面白かったです。
カンバーバッチが若い方にも人気なだけに、高校生の観客も多かったです。
エリート外科医がプライドをかなぐり捨てて魔術に頼るしかなくなる。その絶頂期からどん底にまで落ちるさまが流石に巧くて、前半の人間ドラマに見応えがあるので、どんなに摩訶不思議な世界が展開しようと、単なるヒーローものに陥ることがありませんでした。
交通事故の場面は、ああ事故るんだろうなーと予想できながら、衝突の爆音にびっくり。
都会のビル群が魔術によって意思を持ったように攻撃的に蠢く映像は、驚きと共になぜか爽快感がありました。
『インセプション』のあの驚愕の映像がここまでになるとは。
あの頃はびよ~んだったのが、がちゃんがちゃんぱたんぱたんもにょ~ん
対決の緊迫感だけでなく、ジョークも散りばめられているのも楽しかったです。
仲間には傲慢とも受け取られるほどのプライドの高かった男が、魔術の修行のおかげで人間的にも柔らかくなったのか、本来の心の広さが表れたのか。
渡された、文字の書かれた紙片を「マントラか?」と尋ねると「Wi-Fiのパスワードだ」で、心がほぐれたのか。
ウォンが名前なのか姓なのか応えないので「まあ、アデルとかボノとかエミネムとかいるもんね」からの~「やあ、ビヨンセ」は爆笑。
しかも、強面のウォンがイヤホンでビヨンセ聴いてるとか。
意思を持つマントとのやりとりも面白かったです。
レイチェル・マクアダムスも健康的でイキイキとして魅力的。
3Dで見るのがこの作品の凄さがより実感できるのでしょうが
オバサン、ぜったい目ぇ回しちゃうわ
映画館もあるショッピングセンターに、ドクター降臨されてました。
写真撮ってるかたが多かったので、わたくしも。