2017年 02月 25日
ロバート・ゼメキス監督作 『マリアンヌ』
新しい上司が無類の映画好きで、2週間も前に見ていて、焦っていたのです。
仕事帰りにちょうどいい上映時間の作品もなく、あっても仕事でバテて気力がなかったり。
久し振りのせいか、発券機でお金の投入口探してモタモタしちゃった
マリオン・コティヤールファンというその上司によれば、「泣ける」との話でありましたが・・・
オザケン氏が20年ぶりに歌番組に出演しハルキ・ムラカミ氏の新刊が出た夜に見に行ってきました。
R・ゼメキス作品をスクリーンで見るのは『フライト』以来。
マリオン・コティヤールのクラシカルな美しさが充分活かされたストーリーでした。
最近のフランス女優にはない整った美貌ですからね。
ブラッド・ピットのほうもクラシックな美貌を必要とされる役柄ですが、沈着冷静な表情や洗練された仕草などでそれを現してはいました。
顔立ちがねぇ そうではないから、こちらの想像力も必要とします。
パーティーの途中に起こる空襲の映像が印象的でした。
突然夜空一面に広がるサーチライトや対空砲火の光りは、ゾッとさせました。
迫って来る墜落機よりも。
疑惑が持ち上がってから、観客も夫・マックス同様に、マリアンヌの一挙手一投足に表情に注目するわけですが、M・コティヤールがあの大きな瞳で華やかな表情で演じた表情は、ラストに向けて惹きつけて離さない力がありました。
いつ気が付いたのか、スパイだけに隠すことも巧みなわけで、いろいろと推察してしまいました。
鏡に映る姿やカーテンを開けて無防備になる姿が、常に緊張状態を強いられる“哀しきスパイ”を表されていますが、ちょっと多用しすぎな感がありました。
逃走用の飛行機の、一向に掛からないエンジン音だけが聞こえる車内。
生と死を分けるその音だけしかマリアンヌの耳には入らなかったということなんでしょうね。
そこは緊張感と切なさがありました。
パーティーシーンでも流れた『シングシングシング』がエンドロールでも流れるんですが、手拍子しそうになっちゃった。最近、何度目かの再放映を見たばかりだったので。
スイングする者とスイングしない者だ、なんちて
成長した娘アナの写真が映りますが、『トゥモローランド』のアテナ役のコに見えた1枚がありましたけど・・・違うかな