2017年 03月 19日
デミアン・チャゼル監督作 『ラ・ラ・ランド』
でけい
映画館の音響の具合なのか、GAGAのロゴ映像の音からもう爆音で。
本編の音楽だけでなく、クラクションやオーブンのアラームまで爆音で、おばさん、びっくり
公開から少し日が経ったのでもう落ち着いているだろうと思っておりましたら、まだまだ結構な人気で、かなり盛況でした。
ハレの舞台ですっきりしない事態になってしまったのが不運でしたが、評判どおり楽しい作品でした。
帰り道で、スカートひらひらさせて歩いちゃいそうでしたわ
どれも印象的で所謂キャッチーな音楽なので、ストーリーの単純さも気にならなくなります。
夢を追う若者が、挫折や別れを体験して最終的にはそれぞれの道を諦めずに進んでいたわけですが、そうゆう夢物語で終わってもいいかなと思わせておいての結末の描き方は、演じる俳優さんたちの力量をきっちり見せて、単なる楽しいダンス映画に終わらせずによかった。
エマ・ストーンも圧倒的な旬の輝きがあるけれど、ライアン・ゴズリング演じるセブの切なさが印象に残りました。
誰へと悟られぬような「wellcome to Seb's」。
彼女だけに向けた出会いの日の曲。泣けますねぇ
スターになったというのは分かっているわけだし、結婚したことだって知るだろうから、それでも待っていたのかなと思わせる切なさが見えました。
それに、セブのカウントに被せるようにエンディングというのも、追わないし振り向かないふたりの隠した涙を想像させました。
なんだかやたらとプリウスが目立ってて、それもちょっとジョークに使われたりして面白い。
カフェのレジでバイトしてルームシェアもしている若い女性がなんでプリウス乗れるのかって疑問もありますけどね。
ロスではお手頃価格なのかしら
名作ミュージカルへオマージュを捧げたカットが多いそうで、ミュージカルに疎い私でも、「あ、これは」と気付く場面がいくつもありました。
おかげでさすがにきっちり絵が決まる。
でも、それを差し引いても、ビビッドでパワフルでビター&スイートな秀作でした。