2018年 01月 13日
デヴィッド・フランケル監督作『素晴らしきかな、人生』wowow放映
オールスターキャストに惹かれて見始めました。
ウィル・スミス、ヘレン・ミレン、エドワード・ノートン、ケイト・ウィンスレット・・・
これだけの凄いキャストを揃えたわりに物足りないような気もしましたが、クリスマスムービーなので、お祭りみたいなものと捉えれば全て許せるのではないかと。
いい大人(主役級の俳優陣)が、友人を救うために思いついた策が突飛でも、コメディだと捉えればよいのだと。
仕掛けられているハワードが、実は3人のことを信じておらず、分かっていたふうなのも、おとぎ話に貶めていませんでしたし。
伏線もなかなか面白くて。どんでん返しも意外性がありました。
それに、ヘレン・ミレンが演じると、なんだかそれだけでありがたい感じになっちゃって。
彼女は彼女なりに、救おうとしている気持ちが伝わってくるんですよね。
3役とも私が演じてもいいわなんて面白がってるところは、こちらまで楽しくなってきました。
たった3人の演劇チームであることとか玄関ホールに入らずドアの前に立っていた理由などの伏線も、病院で会ってたなんてね、巧いと思っちゃった。
名優の力ということでしょうか。
邦題の酷さは仕方ないにしても、「幸せのオマケ」って意訳にまったく魅力がない。
このキーワードにピッタリ合って胸を打つ慣用句は、日本語では難しいけれど。
「オマケ」じゃ予言が響いてこない。幼い娘を亡くしたばかりの母親にそんなこと言われても。
「禍福之所倚 福禍之所伏」みたいな言葉をちょっとシャレてそして、悲しみに寄り添って贈れれば