キセキの星で散歩する生存者

d0109373_1272719.jpg兼重淳監督作品
『キセキ ーあの日のソビト-』wowow放映

歯科医で顔を晒さないグループという設定がユニークなのでドラマにし易いのでしょうね。
しかしどこまでが事実なのか存じ上げないせいか、父親との軋轢や学業との両立に悩む姿や、兄のほうはプロとして通用せず挫折して、弟のほうに才能があったというのは、青春譚としては平凡。事実ならドラマチック。

周辺にミューズ的女の子を配するところなど、ふた昔前のグループ結成秘話のドラマを見ているようでした。

菅田さんの歌声が偶然似ていたのか、似せて歌っているのならば、旬の俳優さんの底力を見せられたかんじです。





d0109373_1242854.jpg吉田大八監督作
『美しい星』wowow放映


原作未読ですが、かなり改変されえているようで、でもそこが一家の覚醒なのか大いなる幻覚なのかがなんとなく納得できるお話でした。
孤立感や虚無感から脱却できたかにみえた大杉家のひとたちが、反って孤立を深めてでも内では存在意義を得た充実感をもってしまう。
彼らが向かうのは結局のところどこであったのかと考えさせられました。
肉体の消滅という結末を迎えた重一郎はまだいいけれど、特に暁子や一雄はどうするんだろう。
意義は意義として生きていくんだろうか。

伊余子が、水の販売で溌剌とし始めてから詐欺に気付くまでの演技が、中嶋さん巧くて。
暁子が詐欺に遭うのと合わせて、『クヒオ』の被害女性を思いださせました。哀れですねぇ

佐々木蔵之介さん演じる代議士の無表情の怪しさが、彼こそが地球を危機に陥れんとしている侵略者なのではと思わせました。








d0109373_1413245.jpg黒沢清監督作
『散歩する侵略者』wowow放映


タイトル秀逸。

背の高い俳優さんが多くて、東出さんが登場した時は、あら遂に最高身長現ると思っちゃった。
物語と関係ありませんですね。はい。
愛という概念を奪おうとして奪えないというのが面白い。東出さんのお愛想笑顔もよかった。

宇宙人自身が自分のことを宇宙人と自己紹介したり、誰もどの星から来たのか尋ねないというのも、不思議。

主演俳優さんのいつもの芝居が功を奏して、漂うような動きは、実体のなさをを巧く表されていました。
が、その人それぞれに依存している部分の「概念」が鎖や重しになっているとして、奪われた後の開放という変容が単純すぎてコミカルに映って、侵略の危機感がありませんでした。
愛という概念を奪わせることで真治を取り戻そうとした鳴海の変化も・・・そういうものかなぁ

なにを失ったのかすら分からなくなるという怖さを、もう少し出してくれたら

例えば『密やかな結晶』のように。




d0109373_130182.jpg水田伸生監督作
『252 生存者あり』wowow放映


最近「チコちゃん」に嵌っていまして。
木村祐一さんがどっかで「ぼ~っと生きて」か「ずんだ餅」なんて言ってくれないかなーと期待しながら見ちゃった。

通りかかった妹が『海猿』?と尋ねたので違うと答えたのですが、クライマックスで救急隊に囲まれた状況で一向に降ろす気なくいつまでも隊員を担いだままの伊藤さんの姿が映った場面で、再び現れた妹が「やっぱり海猿じゃん」。





以上。これ見たかったのよー2作と、なんとなく見ちゃった1作、時間泥棒1作、でした。




映画
by august22moon | 2018-08-19 23:00 | 映画 | Comments(0)